シジミ沢〜御前ヶ遊窟

個人山行ku-ninn133
【日時】2012729日(日)
【メンバー】2
【天候】晴れ/曇り
【山域】
【地形図】
【時間記録】
新潟7:30 = 登山口9:15 − タツミ沢分岐9:45 − シジミ沢入口10:5511:15 − 稜線分岐12:5513:25 − タツミ沢14:3515:50 − 車16:35


 御前ヶ遊窟。何十年も前に登ったことがあったが、沢伝いにシジミ沢出合まで行き、スラブを登り、ヤセ尾根を下りてきたということしか覚えていない山だった。雨の山行が続いたので、カラッとした明るい山に行きたかった。何も覚えていないし、スラブなので明るい山を楽しめるのでは、と行くことにした。


<案内図>

 棒目貫の手前に御前ヶ遊窟の案内看板があった。これを参考にしていけばと、カメラに収めていく。林道入口に道標があり、終点が駐車場になっていた。靴は長靴で、一応沢靴も携行する。登山道はすぐに鍬沢を渡り、対岸に渡る。途中、下山に使うタツミ沢分岐が過ぎる。目印テープがはっきりと付いているので、それに導かれながら進んでいく。


<御前ヶ遊窟の岩峰群>

 暑い。今日も真夏日で、汗がポタポタと落ちてくる。ブヨがまとわりつき、ヤブもうるさくなってくる。歩いても歩いても(と思うほど)シジミ沢の出合いに着かない。真夏に低山に来るほうが間違っていた……コースタイムで1時間15分のところ、1時間40分も歩いただろうころにやっとシジミ沢出合いに着いた。


<シジミ沢出合いの滝>

 出合いから尾根方面に目印テープがしっかりと付いている。少し登ったところで、はて?沢登りなのに、尾根登り?と思い直し、出合いに戻る。出合いからシジミ沢へも目印テープが付いており、改めて入りなおす。御前ヶ遊窟方面の岩峰群がよく見える。


<シジミ沢下部>


最初はヤブっぽかったが、すぐにスラブの斜面が現れた。ロープや目印テープがしっかり付いている。テープはスラブを避け、草付きやヤブの中をいっているので、岩場を真っ直ぐに登るよりも遠回りしているように感じてならない。スラブ帯なので確かに明るい。が、なにしろ暑い。

 <シジミ沢上部>

 斜面の傾斜は増してきていたが、岩が乾いているので、慎重に登れば問題はない。せっかく持ってきたので沢靴に履き直すが、ルートが岩場を避けているところが多くかえって歩きにくい。長靴にすぐに戻す。御前ヶ遊窟の岩峰を目の前に右側を巻くように行くと、ソウケエ新道にぶつかった。



<御前ヶ遊窟本峰>

 ここで、案内看板の図を見直す。と、ルートは御前ヶ遊窟の洞窟から左右に分かれており、山頂三角点へは左に巻き込んだ尾根から行くのだった。右側から見た山頂はそそり立っており、取り付くのが難しそうだ。今一度遊窟に戻ってから山頂に登り返す気力も残っていない。即、山頂は却下となった。


 <ソウケエ新道の下り>

ソウケエ新道はヤセ尾根で昼食をとる感じではない。広いところまで下ってからと下り始めるが、鎖場や、馬の背みたいな岩場などが続々と出てくる。もしかしてシジミ沢よりも険しい?シジミ沢はこんなに標高差があった?、と感じさせるほどの急斜面の下りが続く。




<馬の背みたいなクサリ場>


 結局はタツミ沢に下りるまで急斜面と鎖場が続き、沢に下りて、やっと大休止ができた。ここまで下れば、一安心だった。ここで稜線上はそれほど気にならなかったブヨがまたすさまじくなってきた。蚊取り線香をこれでもか!!とたく。昼食後、鍬沢を渡り、少しの登りで、朝歩いた道にぶつかり車に戻った。


<鍬沢>

さて、2度目の御前ヶ遊窟。前回は、鍬沢の中をジャブジャブ歩いたような、スラブ斜面を適当に登りつめたような、岩にペンキで「シジミ?沢→」と書いてあったような……そんな記憶があった。が、そのあたりに登っていた御神楽岳の沢と混同しているかもしれない。下りのソウケエ新道の記憶もすべて消えていた。

暑かった一日。ひとりは登りで熱射病気味になり、下山の尾根で蜂に刺されてしまった。私はというと、何かにかぶれてしまい、首のまわりが赤いブチブチとなってしまった。“夏に避けたい山”一押しの山となった御前ヶ遊窟。誰もいないのは当たり前だった!?。行くのだったら、秋〜晩秋がお勧めかも。