御沢〜飯豊本山

個人山行ku-ninn130
【日時】201251920日(土・日)
【メンバー】4
【天候】曇り/晴れ
【山域】飯豊連峰
【地形図】川入・大日岳・飯豊山
【時間記録】
<5/19> 新潟6:00 = 御沢8:40 − 下十五里9:309:35 − 中十五里9:55 − 上十五里10:15 − 横峰10:5511:10 − 三国岳12:4513:20 − 切合小屋14:50(泊)
<5/20> 切合小屋6:10 − 飯豊本山7:407:55 − 切合小屋9:009:20 − 三国岳10:3510:45 − 地蔵山11:5013:30 − 車15:30


久しぶりに晴れの予報の山行となった。御沢のキャンプ場から歩き出す。車は10台近く止まっているだろうか。登山道は新緑がまぶしいくらいに輝いている。下、中、上十五里と過ぎ、笹平あたりから雪の上を安定して歩くようになる。地蔵山のトラバースも雪。アイゼンを付けるが、雪は柔らかい。水場ももちろん雪の中だ。剣ヶ峰は雪は付いていなさそうなので一安心する。

三国岳からは大日岳が光を浴びて輝いていた。縦走路の奥には飯豊本山が見える。今年はやはり雪消えが遅いようだ。縦走路には雪がだいぶ残っているように見える。小屋の脇にはカタクリが群落となり咲いている。今日の行程は切合小屋までなので、ゆっくりと過ごす…が、ブヨの大群がすさまじい。




種蒔山へ雪の急斜面を登る。雪が多いせいか、雪が締まってなく、アイゼンを付けなくても大丈夫だ。種蒔山からは雪の緩やかな斜面を行く。飯豊本山も目の前だ。ここから見る本山は格好が良い。切合小屋手前で、水がホースから出ているところがあり、水を汲むことができた。


 切合小屋には先客が2人。パーティーかと思ったら、単独のおふたりだった。御沢のキャンプ場の車の数のわりには静かな山だ。私たちもビールを冷やして、小屋の外で乾杯する。快晴、無風、暖かな春日の中、最高の時間を過ごした。小屋の2階も暖かく、念のため持ってきたテントフライも使わず終い。夜は満天の星空となった。


 快晴の朝を迎えた。空身で飯豊本山をピストンする。草履塚へは雪斜面はアイゼンを付けたが、あとは夏道沿いに登る。登りきった飯豊本山からは最高のパノラマが広がっていた。飯豊連峰全山はもちろん、周囲の山々が一望できた。主稜線はまだ雪で覆われている。中でも青空の下の大日岳はひときわ輝いて見えた。





草履塚からの斜面は雪が腐っており、アイゼンも付けずに下れた。お昼は剣ヶ峰を越えてからのほうがゆっくりできると、地蔵山まで行くことにする。地蔵山の本山が見えるところで大休止、大展望のランチタイムとなった。下りはあっという間だ。雪の斜面を駆け下り、新緑の中に入っていった。


 これ以上ないくらいの素晴らしい天気に恵まれた2日間。青空と残雪と新緑、そして大パノラマを楽しめた。登山者もあまりいない、贅沢三昧の山となった。久しぶりの5月の飯豊は仲春というより、まだ早春といった風情だった。遅い春の分、夏に向かって山全体がいっせいにパワーアップするのだろう。にぎやかな山を楽しめる時季ももうすぐそこだ。