鏡平〜双六小屋〜笠ヶ岳

個人山行ku-ninn135
【日時】201281315日(お盆)
【メンバー】2
【天候】曇り/雨
【山域】北アルプス
【地形図】
【時間記録】
<8/13> 新穂高温泉7:00 − わさび平小屋8:30 − 秩父沢9:55 − シシウドガ原11:15 − 鏡平山荘12:0512:20 − 稜線分岐13:20 − 双六キャンプ場14:27
<8/14> テント7:45 − 鏡平分岐8:45 − 弓折岳9:00 − 秩父平11:00 − 抜戸岳分岐 12:15 − 笠ヶ岳キャンプ場13:45
<8/15> テント6:50 − 抜戸岳分岐7:45 − 杓子平8:55 − 登山口11:30 − 新穂高温泉12:30


 またも雨の予報となった。12日の夕方に新潟を出発、新穂高温泉の登山者無料駐車場でテントを張る。到着した時に雨が降っていないだけでも良かった。が、13日の朝、準備をし終わったとたんに雨が降り出した。無料駐車場は満車状態。多くの登山者は槍ヶ岳に向かっていくようだ。



わさび平小屋を経て、鏡平に向かう。雨はシトシトではなく、ザーと降っては止み、しばらくするとはまた降るといった感じ。下山者が多く、「どうぞ!」と道を譲ってくれるので、息切れ状態。周りの景色を楽しむ余裕など全くなかった。鏡平は深いガスの中で視界はゼロ、雨も強まってきていた。晴れていればきれいなのだろうに。



鏡平まで来れば、稜線もすぐそこだった。稜線上はあちこちにお花畑が広がっている。ガスも上がり、日が差し始めた。雨具は乾き、快適そのもの。緩やかなアップダウンで双六小屋のキャンプ場に着いた。広いキャンプ場。テント数は40張くらいだろうか。下のほうの端っこにテントを張る。



夜になり、また雨が降り出した。雷も鳴り、暴風雨となる。夜半過ぎにいったんは止んだ雨もまた降り出し、土砂降り状態となった。テントは雨漏りがし始め、明るくなると、浸水していることも判明。雨水がすべて私たちのテントに集中していたのだ。上からポツポツと雨が滴り落ちる中、いかだ舟に乗っているかのごとくエアーマットの上だけでテントの中を過ごす。



下山も考えたが、小屋の天気予報を見ても曇りマークが続く。気持ちを奮い立たせ!!笠ヶ岳に向かうことにする。コースタイムは5時間ほど。ゆっくりと出発してもよいのだが、テントの中も大変な状態なので、雨の中早々に出発した。ガスの中は雷鳥の遊び場をなっている。登山道のあちこちで遭遇する。



雨は降ったり止んだりで、天気は落ち着かない。途中で一緒になった女性2人パーティーと励ましあいながら!?歩く。秩父平を過ぎるあたりから時折雲が切れるようになり、抜戸岳分岐では青空が広がり雨具を脱ぐことができた。笠ヶ岳はまだ見えないが、稜線漫歩を楽しみながら歩くことができた。笠ヶ岳のキャンプ場はテントは数張だけ。雨が降ってきそうなので、すぐにテントを張る。



テントの中で乾杯をしている時に明るくなり、山頂が見渡せるようになる。これはチャンスと、山頂に向かうが、山頂はまたガスの中。しばらく粘ったが、やはりガスは切れなかった。テントに戻った時、夕陽とともに周りの山々の姿が少し浮かび上がった時は大歓声だった。明日の天気の期待は大きくなる。夕食はキムチチャーハン。炊き立てのご飯のチャーハンは美味!



またも夜半過ぎから土砂降りとなる。雨漏りはなかったが、浸水はしているようだ。そして、朝になっても雨は止まず、深いガスに巻かれていた。昨日の期待は完全に裏切られてしまい、落ち込んでしまう。天気も悪いせいか、今回はテントも5張だけだった。ガスの中「サヨナラ」と書いてある岩にお別れし、テン場を後にした。



楽しみにしていた杓子平の展望ももちろんゼロ。水が流れるカールの中にお花畑が点在している。晴れれば笠ヶ岳や槍〜穂高方面が見渡せるのだろう。残念すぎて声も出ない。下るにつれガスが切れ、西穂高ロープウェーがよく見えるようになる。これでもか!と振り子のようにジグザグと続く山道をただひたすら歩き、やっと登山口の林道に着いた。



天気も良いので、駐車場の手前で山の棒ラーメン(カレー味は美味い!)を作り出す。と、ザーと雨が降り出す。岩に上に掛けておいた乾いた雨具もまだびっしょりとなってしまう。ラーメンを食べ終わると、また陽が差し始める始末。最後まで雨にたたられた山行となった。4年前に槍ヶ岳から笠ヶ岳に縦走したときも雨だった。こうなったら、晴れた日に登り、展望を楽しめるまで、登ってやる!!か。