北   岳

会山行ku-ninn139
【日時】201291517日(連休)
【メンバー】4
【天候】9/16晴れ→曇り・9/17雨→曇り/晴れ
【山域】南アルプス
【地形図】
【時間記録】
<9/15> 新潟15:30 = 戸台8:50
<9/16> 戸台5:00 = 北沢峠6:007:10 = 広河原7:43 − 白根御池小屋10:2010:25 − 分岐12:0512:20 − 肩ノ小屋13:13 − (北岳往復) − テン場泊 
<9/17> テン場7:00 − 分岐7:28 − 二俣8:128:25 − 御池分岐9:30 − 広河原9:50


 土曜日の午後に新潟を出て、戸台で幕営、朝一番のバスで入山することにする。バスは連休ということもあり、定刻の6時より1時間早く出、北沢峠には6時前に着いた。広河原へのバスは7時25分発。こちらは待てどバスがこない。結局バスに乗れたのは7時過ぎで、世の中そう甘くはないんだな、と実感。標高2000mの早朝は寒かった。広河原も今は一般車通行止めとなっている。バスの乗降場にはきれいなビジターセンターが建っていた。以前来た時、駐車場になっていたところはどこだろう?


<広河原からの北岳>

 天気は晴れ。北岳が奥にそびえ立って見える。登山道は大樺沢沿いを行き、二俣から右俣コースを行く。登山道は最初から急登。山肌の急坂で高度を上げていく。尾根上のトラバース道になると、やっと斜面は緩やかになった。沢沿いの道だったはず……あまり深く考えずに歩いていくと、聞こえるはずのないモーターの音が聞こえてくる??立派な小屋が目の前に現れた。



 <白根御池小屋>

コース上あるはずのない小屋が出てきて、びっくり。小屋の看板を見ると、「白根御池小屋」だった。大樺沢沿いコースをきたはずが、なぜか御池小屋コースを登っていたのだ。分岐点のことは何も覚えていない。頭が混乱し声も出ない中、小屋を通過し、通称草スベリ≠フ標高差約500mの急坂へと向かう。高度はどんどん上がっていき、振り返ると、お池と鳳凰三山が見渡せるようになる。下りてくる人たちが「どうぞ!」と言ってくれる中、息を切らせながら登る。辛くて、お礼の言葉も出なかった。


 <鳳凰三山とお池>

右俣コースにぶつかると、小太郎尾根もすぐそこだった。尾根に乗ると、甲斐駒や仙丈岳が姿を現した。ウラシマツツジが赤く紅葉し、美しい。小ピークをいくつか越えると、肩ノ小屋にたどり着いた。小屋の周辺にはたくさんの登山者で賑わっていた。ガスが濃くなり始めていたので、すぐにテントを張り、北岳山頂に向かう。だが、山頂からの展望は得られなかった。大勢の登山者が行きかう中チャンスをうかがっていたが、ガスはきれいに晴れず、断念して山頂を後にする。3回目の北岳だが、晴れたことはない。トホホ。


 <仙丈岳>



<小太郎尾根から甲斐駒ヶ岳方面を見る>

テントに戻り、宴会とする。テント数は2、30張といったところだろうか。夕方富士山が現れ歓声が上がるが、夜半過ぎから風雨となり、翌朝はガスの中となったしまった。天気が良ければ山頂を越え、八本歯ノコルから下りることになっていた。が、このまま下山ということになり、ゆっくりとした朝を過ごす。



<北岳下りからの肩ノ小屋とキャンプ場>


 <肩ノ小屋と北岳>

 右俣コースを下る。こちらのほうが登りより斜面の傾斜はまだ緩やかだった。二俣は簡易トイレも完備されていて、大勢の登山者が休んでいた。ここからは大樺沢の正に沢沿いの道を下っていく。さて、登りで間違えた分岐だが、大きな分岐点で、道標もあった。石にも矢印が示されていた。どうしてここで間違ったのだろう?1人として間違えに気付かなかった。自分たちのアホさかげんに呆れると同時に、道間違いは簡単に起きてしまうことを実感する。


 <富士山>

 雨は止み、野呂川沿いのキャンプ場に着く頃には青空も顔を出し始めていた。北沢峠行きのバスの時間は12時15分。前日の学習から、途中で臨時バスはないだろうと、キャンプ場で濡れ物を乾かしながら昼の大休止とした。バス停には12時前に行く。と、登山客でごった返していた。ほとんどが山梨県側の芦安駐車場や甲府駅行きを待っている人たちで、登山者の数にバスの台数が間に合わないらしい。私たちは悠々と北沢峠行きのバスに乗り、乗り換えて戸台の駐車場には14時前に着くことができた。山中は秋の涼しい風が吹いていたが、戸台はまだ夏のむせるような暑さだった。