大台ケ原

会山行  oza1
【日時】 2012622日(金)~24日(日)
【メンバー】 4人
【天候】 22日/曇り後晴れ、23日/時々曇り、24日/曇り
【山域】 吉野熊野国立公園
【コース】 東大台コース
【地形図 2.5万】 大台ケ原

【時間記録】
6/22日>
(車移動) 新津発 3:30  北陸道~長野道~中央道~名古屋高速~名阪国道  奈良県道40号大台ケ原線パンク地点 1340  大台ケ原 心・湯治館 17:00 (泊)
6/23日>
湯治館 8:00  シオカラ谷(吊橋)  大蛇グラ  - 牛石ケ原 正木ケ原  日出ケ岳  湯治館 1200 (昼食)  2:00310(パンク地点まで車を取りに行く。)
(車移動) 湯治館 3:20頃  山鳩の湯 16101650頃  和佐又山キャンプ場 1730頃(泊)
6/24日>
(車移動) 和佐又山キャンプ場発 730  伊勢神宮 (11001300) - 伊勢道~伊勢湾岸道~ 東名高速~東海北陸道~北陸道 - 新津着 2130


西日本の百名山遠征3ケ年計画の最終年として大台ケ原と八経ケ岳を計画しました。台風4号が6/1920にかけて通過し近畿、東海地方は大荒れとなっていましたが、出発日の6/22には台風の余韻は残るものの一段落した様子でした。ただ、台風5号が変わった温帯低気圧が日本に接近しており、あいかわらずどんよりとした天気となっています。シシ神が住むという大和の深い山と森に向け出発した今回のメンバーは今年入会(とはいっても大ベテラン)のジコ坊のNさん。エボシ御前のYさん。もののけ姫のWooさん。そして一般人の私の4人です。

330過ぎに新津インターに入り、名古屋高速で少し迷いながらも三重の亀山ICで高速を出て、名阪国道に乗り換え、針ICで下りて、買出しの為、「スーパーたけよし」に寄りました。奈良県らしく仏壇仏具も売っているスーパーでした。キャンプ用の買い物を済ませ、今日の宿泊先である大台ガ原の「湯治館」へ向かいます。山間地をひた走り、大台ケ原へ向かう林道を走っていると、前方に小さく土砂と木が崩れている場所があり、ヒョイとかわしたつもりだったのですが、直後からゴゴゴゴと変な音がします。なにか引っかかっているのかなと車を降りて見ると、なんと右後のタイヤがぺっちゃんこではありませんか!





「パ、パ、パンクだあ。」車を路肩に止め、心を落ち着かせ、使ったことのないパンクキットを取り出します。説明書を見ながら、補修液を注入し、コンプレッサーでエアーをプシューと入れますがタイヤは膨らまず、どこからかプシューと音がします。よくよく見るとタイヤの内側サイドに大きな切り傷がありました。パンクというよりバーストした状態です。どうやら崩れた鋭い岩石がタイヤの内側に巻き込まれてバーストさせたみたいです。思案にくれながら、宿に電話したりJAFに電話したりしましたが、山の中なのでいい返事が返ってきません。ジコ坊のNさんが通りがかった車を止め、女性のYさんと、Wooさんを宿に届けてくれと頼みます。さすがです。

そうだ「トヨシマ保険サービス」がある。トヨシマ保険サービスのT会員からAIUのロードサービスの連絡先を教えてもらい電話を入れ状況を伝えます。そんな時、通りかがりの森林組合の方が立ち止まってどうしましたかと様子を伺ってくれました。その方たちは私があちこち連絡をとっている間、その場にいてくれ、なんと最後には遠く離れた修理工場にタイヤを持っていってくれるとのことです。又、私たちを逆戻りでなんと10数キロ先の湯治館まで送ってくれたのです。奈良には親切な方がいるものです。見ず知らずの私たちにそこまでしてくれるなんて。何か御礼をと申し上げましたが、いいよと断られます。せめてお名前をと聞くと、お一人方は西岡さんとおっしゃっておりました。いや~感謝、感謝です。その後、修理工場の「フクシマ自動車」さんから、明日新品に組み替えたタイヤを現地に届けますが、時間は午後になりますと連絡が入りました。西岡さんの話しによると八経ケ岳の林道はおとといの台風により土砂崩れがあり入ないとのことでした。 





湯治館に着いて、心配かけたことをお詫びし女将に挨拶すると、YさんとWooさんは大台ケ原に出かけたとのこと。当日の宿泊客は我々だけでした。後ほど宿の主人に聞いたら、今は閑散期とのこと、4月~5月頃の花の時期が人気だといいます。Nさんとゆっくりと風呂に入ります。女性2人が帰ってきて風呂を上がるといよいよ食事です。


山の宿らしく、山の幸を使った夕食でしたが、美味しかった。板長さんがシシ肉ですといって猪の焼肉を出してくれました。少し固いものの野趣あふれるご馳走です。




夜は貸切の大部屋(36人部屋)で体を精一杯伸ばして、寝ることができました。
翌日はのんびりと、大台ケ原を散策するしかありません。朝7時朝食です。これがまた美味しかった。どうして旅先の食事は美味しく感じるのでしょうか。朝から全員、ご飯2杯おかわりです。

8時頃から東大台コースを周遊します。女性2人は昨日半分を回っていますが、もう一度付き合ってもらいます。森の中をハイキングという感じです。登山道はさすがに整備が行き届いており歩きやすい。風景はもう本当にいい雰囲気です。山頂大地に近く苗場山に少し起伏をもたせた感じですかね。駐車場~シオカラ谷~大蛇グラ~牛石ケ原~正木ケ原~正気峠~日出ケ岳~駐車場と4時間をかけて回ります。その場所毎に景色が変わりますが、それぞれに風情があり、正しく風光明媚なところですね。だだ、登山という感じは一切ありません。国立自然公園のハイキングといったところでしょうか?



                       <シオカラ谷の吊橋>




                          <大蛇グラ>



                         <牛石ケ原>



                            <正木峠>



                        <日出ケ岳山頂>

 駐車場にもどり、昼休憩の後、フクシマ自動車からタイヤの組み換えが完了したと連絡があり、湯治館の主人から車で、きのう置き去りにしたオデッセイのある場所まで送ってもらいました。“装着完了”。24時間ぶりにオデッセイに乗り込みエンジンをかけます。“復活”です。
沢山の人に感謝しながら、車を山頂駐車場に走らせます。山頂では3人が短い首をほんの少し長くして待っていました。その後、本日の温泉として、入之波温泉「山鳩の湯」へ行きました。
「山鳩の湯」はカルシウム温泉で浴槽がカルシウムで覆われてまるで鍾乳洞のような風呂でした。お湯は飲めると書いてありますが、とても不味いです。骨粗しょう症の方には良いお風呂なのではないでしょうか?是非奈良に言ったら立ち寄ることを勧めます。

 さて、今度は本日の宿泊先である和佐又キャンプ場に向います。佐和又ではなく“和佐又”です。間違えやすいので、しっかり覚えましょう。

ロッジで受け付けをします。利用料金は車代として1000円+一人630円×4人でした。
上部の車が横付けできるスペースに行きます。そのスペースには他にテントを張っている人たちはいません。又も貸切状態です。

 さあ宴会です。昨日買い込んだ食材を広げ調理にかかります。Nさんが調理バサミを取り出し、切り絵師だったのかと思うような見事なハサミ捌きを見せます。さすがです。

 なんやかんやと夜は更け、ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインによる壮絶なバトルが始まります。そして酒護神、Wooさんの前にNさんや私も次々と倒れていきました。 
 次の日、原因のはっきりした具合の悪さで目が覚めます。今日は帰る日です。帰るのも一日がかりなのでそうそうゆっくりもできません。
7時半頃にはキャンプ場を出ました。せっかくなくで、お伊勢参りをして帰ることにしました。伊勢神宮に向う途中の道の駅で夏ミカンが詰め放題500で売っていました。早速YさんとWooさんが袋詰め挑戦です。普通に入れて45個、ぎっちり入れても6個位なのですが、両名とも8個入れる(2個位入っているというより押さえている状態)快挙です。さすが主婦は凄い。
 
 伊勢神宮の見所は神宮前の商店街から始まります。江戸時代的であるがモダンな建物が並びます。もちろん有名な「赤福」の店もあります。商店街を抜け神宮正面の鳥居で礼をして入ります。川で手を清め、参拝します。日本の全ての神社の総本山でありますので、すごい人です。神様は全員の願いを覚えてくれるのでしょうか?伊勢神宮の商店外で昼食としました。YさんとNさんはサンマ寿司、Wooさんと私は伊勢うどんを食べました。サンマ寿司は美味しかった。伊勢うどんは太くてやわらかいうどんです------。お好きな人はどうぞ。



                           <サンマ寿司>



                           <伊勢うどん>
 
伊勢神宮参拝もすませ、あとは帰るだけです。時間も午後1時近くになりました。伊勢道~伊勢湾岸道~東名~東海北陸道~北陸道を経由し新津着が午後930分頃、自宅には午後10時頃の到着でした。
 
皆さん大変お疲れ様です。バーストなどで計画通りにいかなかったことについてお詫び申し上げます。これに懲りずまた付き合ってください。今度はスペアタイヤ積んで行きますから。