折居山〜松平山〜五頭山
会山行ku-ninn123
【日時】2012年3月17・18日(土・日)
【メンバー】4人
【天候】曇り/雨
【山域】五頭連峰
【地形図】天王・出湯
【時間記録】
<3/17> 新潟6:30 = 剣龍峡8:10 − 登山口8:35 − スズノロ展望台9:40 − 荒川山11:30 − 折居山12:50〜13:05 − 金鉢山13:20 − 900P付近14:05テント泊
<3/18> テント8:30 − 松平山9:10〜10:10 − 縦走路分岐12:05 − 1ノ峰12:20〜14:30 − 3ノ峰14:55 − どんぐりの森15:45 − 車16:00
下山口となるだろうスキー場に車を1台投げ、登山口の剣龍峡に向かう。田家集落を抜け、除雪終了地点から歩き出す。高曇りの天気。30分弱で登山道に入る。足首ほどのラッセルだ。スズノロ展望台からは展望を得ることができたが、上に行くにしたがって雨となる。
<スズノロ展望台からの展望>
主稜線に上がると風が強くなる。体に張り付くようなジトジトした小雨が降っている。雪は重く湿っており、ダンゴ状に雪が付いたワカンでのラッセルは大変の一言。折居山への急登でヘトヘトになってしまった。当初は松平山を抜けたあたりで幕営と考えていたが、金鉢山を越えたら幕営地を探しながら歩くことにする。久しぶりの折居山は風雨の中。高い山々はガスにまかれ、飯豊方面の展望は楽しめずとなった。
<縦走路からの折居山>
金鉢山の急斜面は雪が腐っているので、ピッケルを使わずに登ることができた。それも4人の通過で、斜面が階段状となった。雨模様だが、視界が利くのがありがたい。松平山へ続く尾根がよくわかる。途中790mピークが指呼できる。またあの山頂に立ち、展望を楽しんでみたい。
<折居山直下の急登>
<金鉢山>
900mピークへの斜面を登り、少し下った鞍部で幕営することになる。金鉢山から松平山への距離の3分の2は来ているようだ。携帯は通じ、明日は仲間が五頭山まで登ってきてくれるという朗報が入る。明日の天気が気になるが、夜も雨は止まず、シトシトという音の中の一夜を過ごした。
<松平山への縦走路>
昨日と違い、深いガスにまかれた朝を迎えた。今日も霧雨模様。朝の冷え込みがなかったので、雪は腐ったまま状態。縦走路もガスの中。ピークのたびにGPSと地図を見ながら進む。松平山も深いガスの中、山頂の木柱も雪の中だ。ここから縦走路に入るところで間違い、違う尾根に入ってしまう。山頂に戻り、雪尻を乗り越えて縦走路に入る。文明の利器のGPSは素晴らしい。自分の向かいたい方向を見るのは難しいが、自分の現在地がピタリとわかる。
<ガスの中の縦走路>
五頭山に向かって最後の急斜面の登りに差し掛かる頃、仲間の「お〜〜い」という言葉が聞こえる。予定より遅れたので、大分待たせてしまったようだ。1ノ峰を過ぎたあたりでテントを張り、昼食とする。仲間が持ってきてくれた差し入れがありがたかった。3ノ峰に向かうにつれ、トレースがはっきりとしてくる。避難小屋は深い雪に覆われ、誰かが掘り起こしたらしく、入れるようになっていた。
10年くらい前の同じ時季にも五頭連峰の縦走をしたことがあった。その時は、真木山から入り、折居山、松平山を越えて、五頭山の三角点あたりに幕営。翌日、菱ヶ岳を越え、宝珠山から下山した。春の安定した雪だったのだろう。今回では考えられないほどのタイムだ。雪解けも進んでいて、宝珠山の下りではカタクリやイワウチワのツボミがふくらみ始めていたのを憶えている。
<3ノ峰の小屋>
シトシト雨の2日間、すべてが湿ってしまった今回の縦走。特に2日目は深いガスの中だった。そして、重い雪のラッセル。でも、このように苦労した山行はいつまでも忘れない。思い出深い山行となった。それにしても春まだ遠し、と思わせる山行だった。