下荒沢〜高坪山

個人山行ku-ninn121
【日時】2012226日(日)
【メンバー】1
【天候】雪一時曇り
【山域】
【地形図】中条
【時間記録】新潟6:15 = 下荒沢7:50 − 神社8:20 − 2359:00 − 4379:40 −  55010:15 − 高坪山頂10:3511:25 − 55011:40 − 神社13:35 − 車14:00


 須巻集落から2度敗退、今回は1人ということもあり、下荒沢集落から入ることにする。須巻から入るよりも車道歩きが長いが、山頂近くに出ることができるのだ。集落の最終あたりに車を止めさせてもらい、歩き出す。天気は雪。2月も終わろうというのに、寒く、サラサラとした雪が降り続く。


 集落から1kmちょっとのところに神社があり、なんと、そこまで除雪車が何回か入っていた。神社の雪おろしのためなのだろうか。ここまでそれほどラッセルをしなくてよかったのはラッキーだった。ここで借りてきたGPSを使ってみようとするが、うまくいかない。やはり地図が一番!!と、GPSをしまい込み、歩き出す。しかし、尾根に取り付くときに地図がないことがわかり、神社まで取りに戻ることになってしまった。


鉄塔が建っている235mピークを過ぎ、主尾根に取り付く。最初は杉林だが、上に行くにつれナラなどの明るい林となる。地図上ではヤセ尾根の明瞭な一本尾根だ。中〜急斜面が続く尾根上はクラストした雪の上に新雪が2、30cmほど積もっている状態で歩きやすい。ラッセルも楽のはずなのだが、息があがってしまう。


尾根が少し方角を変える437mピークを過ぎると傾斜が緩くなる。そして、尾根が広がってくると、夏道がある550mのピークに着いた。太いブナに囲まれた広いピークだ。ガスの中方角を北に変え、緩やかな尾根上を行くと、虚空蔵峰との縦走路にぶつかる。あとは端正なブナ林を行けば、山頂だった。



山頂に着いた。誰もいない、静かな山頂。???あれれ、確か山頂には鐘があったはずだったが、何もない!!!。ガスの中、見晴らしも利かないので、ここが山頂だか確信がもてなくなる。ここでGPSのことを思い出し、スイッチを入れてみる……現在地は確かに高坪山頂を示していた。文明の利器はすばらしい。こういうときに役に立つ。



一人なので何もすることがなく、小休止の後、山頂をあとにする。550mピークまで戻ると、ガスが切れ視界が開けてきた。山頂からの展望を楽しみたいと、もう一度山頂まで戻ることにした。戻った山頂は私がいた時と同じ、静かな時間だけが流れていた。山頂からは冬の風景が広がっていた。



時間も早いので迷ったが、同じ尾根を下山する。ゆっくりと探索しながら下る。もちろんキノコだ。今冬は寒いので、もしかしたらまだあるのでは…登りと同じ時間をかけ下った結果、大収穫となった。雪の晴れ間に鳥たちが楽しそうに遊んでいる。寒く長かった冬が終わりを告げるかのように。



神社を下り車道を歩いているとき、また雪が降り始めた。今春は雪消えが大分遅れるという。遅くまで雪山を楽しめそうだ。もう一度高坪山に来よう。須巻集落から登頂してみたい。山頂も確認しなければ。そのために目印テープを付けてきたのだから。
降り続く雪の中の下山、車までがとてつもなく長く感じられた。