西穂山荘〜焼岳

個人山行ku-ninn132
【日時】201271516日(日・祝)
【メンバー】2
【天候】
【山域】北アルプス
【地形図】
【時間記録】
<7/15> 雨のち曇り 新潟4:30 = 上高地帝国ホテル10:00 − 西穂山荘テン場13:2013:40 − 西穂独標14:45 − テン場15:40
<7/16> 曇りのち晴れ テン場7:00 − 焼岳小屋10:0010:15 − 焼岳11:2512:55 −安房峠車道14:40 − 中ノ湯14:50 − 釜トンネル入口15:15


当初は北アルプスの朝日岳に登る予定だった。が、雨模様の予報で、「雨の中、6時間も7時間も歩けるわけないじゃん!!」と、急きょ焼岳をチョイス。テントなので、西穂山荘のテン場で幕営、翌日縦走路して焼岳に向かうこととした。焼岳も登ってみたい山だった。


<帝国ホテル>

沢渡の駐車場からバスに乗る。雨模様のせいか、駐車場も空いている。上高地の帝国ホテル前で降車。帝国ホテルのトイレを借り、リッチな気分になる。シトシトではなく、ザーザーと音がするほど降っている雨の中を出発した。


 <縦走路分岐>

 梓川の田代橋を渡ると西穂高岳の登山口だ。針葉樹林帯が続く登山道。だんだんと傾斜が増し、ジグザグに登る。登山者はポツンポツンと下山する人にすれ違う程度。水場を過ぎるとやっと明るくなり、縦走路の分岐に出た。ここからひと登りで、西穂山荘に着く。小屋の前は登山者でいっぱいだ。いままでそれほど人に会わなかったので、別の山に来たように感じる。



 
<西穂山荘>


 雨も止んできたので、テントを張り、西穂高岳方面に向かうことにする。1時間ほどで西穂独標に着いた。ここで深いガスの中、タイムアウトでテン場に戻ることになった。ここから西穂高岳まではコースタイムで1時間半。どのような登山道がつながっているのだろうか。素晴らしい展望が広がっているのだろう。見てみたい……そんな気持ちで独標を後にした。テントに戻ったら、また雨が降り出し、夜中降り続いていた。


 <縦走路>

 翌朝になって雨は止んだが、ガスで視界は利かないのが残念。縦走路は針葉樹林帯の中を行く。この縦走路が田んぼ道状態。稜線漫歩の雰囲気はなし。ただひたすら小屋まで歩く。下り勾配だったのが救いだった。


 <焼岳小屋>

 焼岳小屋はかわいらしい小屋で、登山者がたくさん休んでいた。私たちみたいな縦走組は靴やズボンが泥で汚れているが、みなきれいだ。ここで、小屋の人に下山ルートを聞く。私の持っている1999年の地図には焼岳から釜トンネル入口と中ノ湯への2ルートが載っているが、釜トンネル入口へのルートは通行止めとなっているらしい。「それだったら中ノ湯に下ればいいね」と、気軽に小屋を後にした。



 <焼岳北峰>

 小屋から上は急に開け、気持ちの良い道となる。山頂に近づくにつれ、砂礫帯の急斜面となっていく。硫黄のにおいもきつい。鞍部に出ると、北峰はすぐそこだった。岩の間から蒸気が噴出している。大きな箇所だと、ボコボコと音をたてていて、周りが硫黄で黄色く色づいている。熱くてとても近づけない。



 <梓川>

 焼岳山頂には大勢の人がいた。晴れてきていたが、高い山々はガスがかかっている。ここから見た笠ヶ岳はどのように見えるのだろう。昨日行けなかった西穂は、、、残念だけど仕方がない。梓川の流れを眼下に見たことで良しとしよう。鞍部で大休止をし、中ノ湯への道を下る。



 <焼岳を振り返る>

 最初はカール状の中を行き、樹林帯に入った。天気は回復し、青空の中を下る。焼岳を登るほとんどの人がこのルートを使っているのだろう。歩きやすい道だ。釜トンネルへ下るルートの分岐が見つからないまま、見事なブナ林の中に入ると、安房峠に行く車道に出た。駐車スペースには車がたくさん止まっている。


 <登山口>

 車道からすぐに中ノ湯への短絡道があり、そこを使って中ノ湯まで出た。中ノ湯から、は、短絡道はなかった……ヘアピンカーブがものすごい勢いでつけられており、かろうじて見える釜トンネルの入口は遥か下に見える。カーブナンバーは7。これって、1からスタートだよね。大きなカーブをこれから6ヶも越えなくちゃならないわけ?気が遠くになりそうになりながら歩いていると、「乗っていく?」とワゴン車が止まってくれた。中ノ湯の人だった。ラッキー!!と、そそくさに乗り込み、釜トンネル入口へと送ってもらった。天気と展望に恵まれない山行だったが、最後は幸せな気分になれた。