博  士  山

個人山行ku-ninn156
【日時】2013414日(日)
【メンバー】4
【天候】晴れ
【山域】奥会津
【地形図】博士山、大芦
【時間記録】博士峠手前970m地点9:05 − 王博士10:1510:35 − 博士山11:1011:23 −王博士12:0013:35 − 車14:18


 今季2回目の博士山山行。今回は峠まで車が入るし、天気も晴れのうれしい予報。最高気温も上がるみたいだ。車を博士峠の手前、標高970mのカーブに止め、歩き出す。山スキー2人、つぼ足2人のメンバー構成。小野川の集落を抜けるあたりから雪は多くなり、最初から雪の上を歩けた。スキーやつぼ足のトレースが薄っすらと残っている。


<登り始めの斜面>


 1138mのピークにつながる尾根に乗る。最初はものすごい急斜面。ややクラストしていて長靴だと怖いくらいだ。気になったヤブも上に行くにしたがいブナの林となり、まったりとした斜面となった。今一度急斜面を登り終えると博士峠への尾根にぶつかり、主尾根も方角を変える。このあたりからいろいろなトレースが増えてきた。


<ブナ林>


 みごとなブナの林の中を行く。見覚えのあるピークが王博士の1455mのピークだった。見晴らしは最高だ。遠くに白い山々が連なっているが、山が指呼できない。会越国境から尾瀬に連なる山々なのだろう。20万分の1の地図を持ってくればよかった。残念。


 <王博士からの博士山>


 さて、王博士まで、登り1時間ちょっと、ワンピッチで登ってくることができた。前回は3時間かかった登りも、車道歩きのアルバイトがないだけでタイムを短縮することができるのだ。登り始めとの標高差は500メートル。そして、ブナの原生林とこの好展望だ。人気があるのもうなずける。


<王博士からの急斜面>


王博士から博士山へのルートはいったん100mほどの下りとなる。クラストしていれば怖いだろう急斜面を下る。今回はちょうどいいあんばいに足がもぐる。1386mのピークを巻き、ブナ林の斜面を登り切ると博士山の山頂だった。山頂からは飯豊連峰が見渡せた。こちらも素晴らしい展望だ。


 <博士山山頂>


山頂を後にし、鞍部で数人のパーティーと会う。黄金沢を登ってきた山スキーヤーだった。王博士の大きな登り返しがあるので、山スキーは黄金沢のほうがいいのかな、とも思ったが、そちらも意外ときついということだった。私たちも王博士を登り返し、昼食の大休止とした。風が冷たく感じるので山頂直下で風除けの穴を掘り、縦列で展望を楽しみながらの昼食となった。


<王博士への登り返し>


1月に来た時は王博士のピークで引き返した。その時は凛とした厳冬の美しさは素晴らしかった。が、展望も得られず、王博士から先はどのような光景が広がっているのだろうとピークを後にした。見てみたかった展望、初めて見る光景、そして、ピークからはブナの原生林が広がっている。暖かい春の日差しの中、幸せな時間が流れた。


 <王博士直下で昼食>


 雪の下りは楽しい。みな思い思いに下る。山スキーメンバーも快適そうだ。多分だが……。

あっという間に車に戻る。雪消えとともにあちこちにフキノトウが顔を出し始めている。ブナの新芽も膨らみ始め、新緑が萌える時季もすぐそこだ。春爛漫である。


 <ブナ林を下る>