新穂高温泉〜笠ヶ岳〜鏡平
個人山行ku-ninn164
【日時】2013年10月12日(土)〜13日(日)
【メンバー】2人
【天候】
【山域】北アルプス
【地形図】
【時間記録】
<10/11> 新潟20:00 = 新穂高温泉24:15
<10/12> 曇り→雨→雪
新穂高温泉6:10 − 登山口7:12 − 1700m地点8:05 − 2100m地点9:08 − 杓子平10:25
− 抜戸岳分岐12:05 − 笠ヶ岳山荘13:35
<10/13> 晴れ
(笠ヶ岳往復) − 笠ヶ岳山荘7:45 − 抜戸岳8:55 − 秩父平10:00 − 大ノマ乗越11:00− 弓折岳11:35 − 鏡平12:15〜13:05 − 秩父沢14:10 − わさび平15:03 − 車16:13
今年も10月連休は笠ヶ岳山行。もちろん小屋泊まりだ。金曜夜に新潟を出る。新穂高温泉の無料駐車場は今回は余裕で止められ、車内で仮眠する。星空が見えていた。
翌日は雲が多いながらも晴れの天気。駐車場も朝方満車となったらしい。左俣谷林道から笠新道に入り、ブナの林の中につけられたジグザグ道をただひたすら登っていく。上部はガスに入り、杓子平手前で雨となる。
<杓子平>
杓子平からの展望は残念ながら得られない。カール上の中の急斜面を登り切ると主稜線の分岐となり、稜線歩きとなる。風が強く、急きたてられるように歩き、早い時間に小屋に着くことができた。頂上は明日にし、小屋の中でゆっくりと過ごす。なんという幸せな時間なんだろう。
美味しい夕食(7品くらいあった!)を食べ終わる頃から雨が雪に変わる。外は荒天だが、小屋の中はストーブで暖かい。私たちの部屋は女子部屋でゆったりとした人数となり、布団に埋まって寝た。夜は大分冷え込み、氷点下となった。
<日の出>
快晴の朝。そして初雪が積もっていた。昨年に引き続いてまたも笠ヶ岳の初雪の日に遭遇するなんて幸運の一言。しかも今年は雲ひとつない天気となった。ただ、風が非常に強く寒い。太陽が昇りきったところで山頂に向かう。登山道は所々凍っている。
山頂はほぼ無風状態。360度の展望をゆっくりと楽しむことができた。夏に登った槍ヶ岳からも秋に登った水晶岳からも指呼できた笠ヶ岳。笠ヶ岳からもすべての山々を見渡すことができる。それもこれ以上ないくらいの青い空の下、どの山も新雪で薄っすらと白く、輝いている。
<小屋からの笠ヶ岳>
<笠ヶ岳山頂>
<テン場と槍ヶ岳>
縦走路は槍ヶ岳に向かうようにいく。抜戸岳からの笠ヶ岳は優美な姿に見せてくれる。ここからも素晴らしい展望を得ることができる。晩秋?初冬?のアルプスの最高の稜線漫歩が続く。縦走路は秩父平に向かって標高を下げ、大ノマ岳に登り返す。天気は良いが、気温は上がらず、風も冷たい。
<抜戸岳からの笠ヶ岳>
<抜戸岳山頂と槍ヶ岳>
大ノマ岳から大ノマ乗越にこれまた下り、弓折岳に登り返す。この登りが今回一番辛かった。やっとの思いで弓折岳に着き、ここで雨具を脱ぐ。ここからも最高の展望だ。槍ヶ岳がいつも目の前にある。空気が澄んでいるので、くっきりと見える。稜線分岐から鏡平へと駆け下りた。
<弓折岳山頂からの槍ヶ岳>
<弓折岳から抜戸岳方向を振り返る>
鏡平は大勢の登山者がいた。ここまで下りてくると雪も消え、暖かい。池の辺で大休止とする。絵葉書みたいなパノラマが広がっている。こんなに天気が良くていいのかしら、と思うくらい。槍穂高連峰の展望を独り占めしていた。
<鏡平からの穂高連峰>
<鏡平からの槍ヶ岳>
笠ヶ岳は好きな山だ。ブナ林の登山道、杓子平のカール、稜線漫歩、山頂からの展望……サヨナラ石。笠ヶ岳のテン場の下にあるこの石が、荒天の時にはまた来ればいいさ、と励ましてくれていた。今回もまた来てね、と言われているようだった。今度は夏に登ってみようかな♪
<サヨナラ石と抜戸岳、槍ヶ岳>