東谷山〜日白山

会山行ku-ninn157
【日時】2013428日(日)
【メンバー】3
【天候】曇り→晴れ
【山域】谷川連峰
【地形図】土樽
【時間記録】 二居集落7:55 − 二居峠8:23 − 送電線8:55 − 東谷山10:1510:25 − 日白山11:3011:50 − 東谷山12:3515:20 − 送電線16:00 − 二居峠16:25 − 車16:45


 当初は石見堂山〜赤見堂山の予定。が、いろいろと調べていくうちに、日帰りでは無理?無謀?かも、と急きょ山を変更した。谷川連峰の日白山。山スキーにも適した山で有名だ。たおやかな尾根とブナ林が広がっているに違いない。

 <二居峠登り口>

晴れの予報が、関越道の川口パーキングでは小雨模様。天気の回復は遅れているらしい。なんとなく暗い気持ちで二居集落へと向かう。集落の奥に車を止めさせてもらい、小雨の中、雨具を着て歩き出す。二居峠へは登山道を行く。針葉樹林帯で雪が出始めるが、標高のわりには雪がない。



<下部のヤブ>

二居峠から尾根に上がり、笹のヤブこぎとなる。途中で送電線への巡視路となり、送電線下に出た。登山者のテントがある。ここからも若干雪の上を歩けるが、ほとんど笹が中心のヤブこぎとなる。それでも標高1400メートル下あたりから広い尾根のブナの林となり雪の上に安定して出られた。上部はガスの中だ。


 <東谷山に向かう>

 ブナの気持ちの良い斜面となる。10〜15センチメートルほどの新雪があり、雪の世界が広がっている。気温も低く、木々についた雪も落ちていない。厳冬の世界が戻ってきたようだ。途中で、送電線下にテントを張っていた2人連れと会う。東谷山まで行ってきたそうだ。



<日白山への斜面>

東谷山の下で2人パーティーと会う。日白山まで行かず、戻ってきたらしい。私たちも日白山まで行けるのだろうか、と心配になる。東谷山山頂はガスの中で、トレースをたどり縦走路に向かった。今回は雪がクラストしているかも、と、アイゼンを携行してきたが、新雪のおかげで必要なさそうだ。



 <日白山山頂>

東谷山から急斜面を下り、まずは1519mのピークを登り返す。天気は急速に回復し始め、展望が利くようになってきていた。1519mのピークからは目指す日白山やタカマタギが見え始める。途中で幕営跡があり、そこからは新雪のラッセルとなる。深いところで30センチメートルくらいだろうか。

 <日白山からタカマタギ方面を見る>

日白山に着く。思っていたよりも順調に山頂に登ることができた。北東にはタカマタギへの稜線が続き、南側には平標山に続く稜線が連なっている。山スキーのルートとなる1500m鞍部からの樹林帯も指呼できる。ガスが切れ始め、平標山から仙ノ倉山の稜線も見え始めてきていた。

 <日白山から東谷山に向かう>

日白山山頂で昼食休憩したかったが天気もこれ以上回復するかわからないので、東谷山まで戻ってから大休止することとなった。数年前にタカマタギに来た時から登ってみたかった日白山。谷川連峰の展望を思いっきり楽しみたかったが、欲を言えばきりがない。ここまで天気が回復しただけでもよしとしよう。そう自分に言い聞かせて、山頂を後にした。

<東谷山での大休止、遠方は苗場山>


<日白山と谷川連峰>

東谷山の山頂でツェルトを張り、大休止とした。天気はものすごい速度で回復し、ドッピンカンの快晴となる。見る見る間にすべての山々が見渡せるようになった。目の前には苗場山、日白山の後ろには平標山から仙ノ倉山、万太郎山が連なっている。分水嶺の山々も横たわり、越後三山へと続いているのがはっきりとわかる。最高の天気となった。


 <平標山と仙ノ倉岳>

長い昼休みを楽しみ下山する。いくら見ても飽きない光景が広がっている。下りのブナ林も春の暖かい日差しであふれていた。新雪で適度に足がもぐり、快適に下ることができる。登りでは気付かなかったが、下部のヤブも薄っすらと道形ができていて、その中を下っていく。




<東谷山を振り返る>


 <東谷山から苗場山に向かって下る>

送電線の下にはテントがまだ張ってあった。翌日までゆっくりと山を楽しむそうだ。素晴らしい光景を楽しむことができたと、興奮して話す。朝方の雪はすべて消え、フキノトウが顔を出し始めていて、結構な量を収穫することができた。


<ブナ林>

もちろん、また登りたい山となった日白山。いろいろなルートを楽しめそうだ。山中泊でゆっくりとするのもいいだろう。ブナ林、まったりとした尾根、稜線漫歩の稜線、好展望、そして、適度な行動時間など、早春の魅力いっぱいの山を楽しめた。宝物に出会ったような、happyな気分となった♪