石戸〜大日山〜宝珠山〜石間

個人山行ku-ninn152
【日時】2013317日(日)
【メンバー】2人+2人(縦走隊)+3人(宝珠山)
【天候】晴れ
【山域】五頭山塊
【地形図】馬下、出湯
【時間記録】石戸6:45 − 560mP8:258:40 − 野須張山9:4010:00 − 大日山10:20 … 野須張山11:30 − 大蛇山11:50 − 641mP12:2014:20 − 宝珠山14:45 −林道15:45 − 石間16:00


会の定例山行が1泊の五頭縦走で、日曜日にお迎え山行をすることにした。縦走隊は裏五頭の中ノ沢から五頭本峰に登り、菱ヶ岳を経由し、宝珠山から石間に下りる計画。私たちは石戸から野須張山に登り、合流する計画とした。天気は晴れのうれしい予報。車1台を石間の登山口に置き、石戸集落に移動した。五頭連峰も裏に回るとまだ雪がだいぶ残っている。ワカンにするか、スノーシューにするか迷ったが、ワカンを持ち、つぼ足で登り始める。



 <野須張山に向かう>

 夏道はほんの若干出ているだけで、ほぼ雪の上を行く。尾根に乗ると、見晴らしが利き、真白い主稜線が見えてきた。雪は安定していそうにみえて、時折、ズボッともぐってしまう。これがまた疲れるのだ。標高を上げるにしたがって、クラストしてくる。759メートルのピークへの急斜面を登り切ると、尾根は方角を変え、野須張山へと続く。



<野須張山から菱ヶ岳>


<大日山から菱ヶ岳>

野須張山は登山者が通った形跡はなかった。一休みし、大日山に向かう。主稜線は風が強く、冷たい。菱ヶ岳方面に登山者の影は見えない。縦走隊からの昨夜のメールは「860mに宴会です」のみ。五頭本峰まで登ったのだろうか。縦走路の途中で幕営しているのだろうか。大日山に着いても、人影は見えない。


<大日山山頂と飯豊方面>


 <菱ヶ岳>

大日山の山頂は地が出ていた。飯豊連峰が真正面に見える。真白い山々はこれ以上ないくらいの輝きを放っていた。菱ヶ岳は大きくそびえ立って見える。幾重にも連なる尾根、白く輝く雪の斜面、点在する木々。これから新緑までが一番美しい時季なのではだろうか。素晴らしい光景が目の前に広がっていた。いつまでも楽しんでいたいけれど……風が、寒い。




<野須張山>

たおやかに続く尾根は菱ヶ岳に向かって反り返っていて、頂上直下は急勾配となり、雪の斜面は日に照らされテロテロと輝いていた。時間があれば菱ヶ岳まで往復、とも思ったが、あの斜面を見たら、行く気にはなれなかった。菱ヶ岳に人が見えたと思ったら、こちらに下ってくるのが見えた。縦走隊に違いないと迎えに行くが、あまりの寒さに引き返し、風当たりの弱いところで待つことにした。




 <野須張山からの下り>


  <縦走路を振り返る>


 少し待つと、縦走隊が下りてきた。五頭山から菱ヶ岳の縦走路の途中で幕営したということだった。素晴らしいテン場だったと、嬉々として話してくれた。昼食場所は大蛇山を越えて、641mのピークということになった。菅名山塊を見、阿賀野川を眼下に、雪の斜面を駆け下りた。


<宝珠山に向かう。正面は菅名山塊>


 <宝珠山からの下り>


今回は私たちの他、3人が宝珠山まで登ってきていた。その人たちとは宝珠山の下りで会う。私たちは単独の2人だけしか会わなかったが、宝珠山は大勢の登山者でにぎわったみたいだ。縦走隊も五頭山から菱ヶ岳の間だけはトレースが無数に付いていたと言っていた。スポットの山だけにぎわい、あとの山々は取り残されたように静かな山となる。自分たちだけが楽しめる空間が広がっていた。春だからこそ味わえる五頭の魅力が満載された今回の山行。最高の気分で下山した。