大花山〜樽口峠

個人山行ku-ninn154
【日時】2013324日(日)
【メンバー】2
【天候】晴れ
【山域】飯豊山塊
【地形図】長者原
【時間記録】
樽口8:25 − 519mP9:22 − 大花山10:40 − 風倉山11:25 − 樽口峠12:08 − 展望台12:2014:08 − 車15:20


 地図で見つけた大花山=Bまず名前が気に入った。長者原側からだと崖で取り付けそうもない。樽口からだと明瞭な尾根で登れるだろう、どうせだからと樽口峠を回って来ることにした。今回も予報は晴れ。


 <雪の斜面。けっこう急だ>


 樽口集落のどん詰まりに車を止め歩き出す。足水川の橋を渡り、車道をショートカットしたところで尾根に取り付く。最初から雪の急斜面。スノーシューの爪を利かせて登る。519mのピークからは傾斜が緩み、やせた尾根上を行く。


<尾根上を行く>


 <標高600メートルくらいにある崖>


 目の前に雪の塊?!が出てくる。その斜面を強引になんとか突破すると、次は雪も付いていない崖が出てきた。両側の雪は切れており、ヤブの中を木々を頼りに登る。そこからは同じ急斜面でも安定した雪の上を行くことができた。端正なブナの林となり、目を横にやると飯豊連峰が輝いていた。



 <途中から見た飯豊連峰>




<大花山頂下のブナ林>

 大花山頂に登ると、真っ白な大境山が目の前に現れた。ここでまず歓声。ポッコリとした雪の山頂からは大境山から続く飯豊の主稜線は本山まですべてが見渡せた。朝日連峰も一望できる。素晴らしい展望が広がっていた。



 <大花山からの大境山>



<大花山を振り返る>


 最初から樽口峠を回る予定だったが、登りの尾根を下る気はなかった。優しそうな名前大花山≠ネのに、ピリッとからい尾根線だった。地図だと崖マークもないし、普通のやややせた尾根くらいにしか見えなかったのにねえと、縦走路に向かった。




 <縦走路>


 ブナ林の縦走路は素晴らしかった。飯豊に向かって雪の斜面を行く、最高のロケーションが広がっていた。いくつかの小ピークを越え、744mのピークに着く。ブナの木々に囲まれたピークは風倉山という名前が付いているらしい。ここからも大境山がよく見えた。

<風倉山からの大境山>


 700mのピークから尾根は方角が変わり、樽口峠へと着いた。木で作られた古い道標があった。峠は展望がないので、展望台まで行き、大休止することにする。杉林を抜けた展望台への斜面はキラキラと輝いていた。


 <樽口峠>

 展望台からは素晴らしい光景、飯豊の大パノラマが広がっていた。大境山は少し遠ざかり、枯松山が尖って見える。そして、飯豊連峰が主役となり、杁差岳から北股岳、御西岳、本山と続いていた。大花山から見たときよりもずっと間近に、倉手山の真後ろにドデ〜〜ンと横たわっていた。


<樽口峠展望台からの飯豊連峰>


<枯松山>


地が出ているところでお昼とする。冷たいと感じた風も穏やかに感じる。いつまでも楽しんでいられる空間。自分たちだけの贅沢な時間。そして、太陽の角度により、輝き方が変化するリアルタイムの飯豊連峰を楽しむことができた。




樽口峠からは車道沿いに下る。何箇所かショートカットでき、思っていたよりも早い時間で車に戻ることができた。途中、大花山へ登りに使った尾根がくっきりと見えた。今度は小玉川から樽口峠に登り、稜線を大花山まで行くのもいいかな、とも思った。また登りたい山となった。


<大花山と登りの尾根>