大蔵上〜大蔵山〜風越山〜風越尾根

個人山行ku-ninn150
【日時】201333日(日)
【メンバー】1
【天候】曇り
【山域】菅名山塊
【地形図】馬下、村松
【時間記録】
大蔵集落6:48 − 508mP8:23 − 大蔵山山頂9:30 − 縦走路分岐9:53 − 横山(861mP)10:13 − うさぎ平分岐10:25 − 風越山(806mP)10:55 − 車12:36


 1月に歩いた風越山から大蔵山をもう1度歩きたい。もしかしたら今季最後のチャンスかも!!、と出かけてみることにする。天気が悪かったら戻ってくれば良いのだから。


 <尾根を振り返る>


大蔵集落の奥に車を止め、歩き出す。天気は曇りで、風が強いようだ。風越尾根は顕著な尾根なので、まず大蔵山に登ってから、風越山を経て、風越尾根を下ることにした。トレースが残っており、それは風越山を登っているわけではなく、橋を渡ったところで、大蔵山につながる尾根に向かっていた。それについていこうとも思ったが、道なりに行き、大きなえん堤を過ぎたところで尾根に取り付く。

 

<大蔵山頂方面>


尾根に取り付くまではものすごい急斜面。それもクラストしている。3月もまだ初めなのにラッセルではなくクラスト状態になっている。スノーシューの爪を利かせ、滑らないように登る。尾根上になると傾斜も緩くなり、歩きやすくなった。主尾根にぶつかると508mのピークだ。このあたりから夏道上となり、ブナ林が広がってくる。大蔵山のブナはやはり素晴らしい。気温が上がらないようで、木々に付いた雪が解けない。今一度クラスト状の急斜面を登りきると、やっと緩やかな尾根歩きとなった。振り返ると、雪化粧した蒲原平野が見える。


 <大蔵山頂の鐘>


 <横山、風越山方面>


大蔵山はガスの中。寒く、鐘も凍りついていた。それほど天気は悪くないので縦走路に向かう。菅名岳方面にトレースが残っており、途中で風越山への尾根に入る。薄っすらとトレースも残っている。横山の急斜面もカリカリで、雪が割れ始めている。少し緊張して通過。うさぎ平への分岐を分け風越山に向かった。このあたりからガスが晴れ始め、視界も利いてきていた。雪原の尾根が続いている。気温が上がっていないので、木々の雪は落ちていない。寒さが冬山の美しさを際立たせていた。



<うさぎ平への尾根>


 <風越山>


風越山の山頂に立つ。この山頂から景色を眺められたのは今回が初めてかもしれない。大蔵山がすぐ隣にあり、人がいるのもはっきりとわかる。こんなに近かったんだ、と再認識する。風が冷たく、手がかじかんでしまっているので、大休止もせずに下山にかかった。天気は回復し、少し下がっただけで、暖かく感じられるようになった。地が出ているところもあり、マンサクの花が咲き始めてもいた。あっという間に春山となってしまったようだ。



 <風越山を振り返る>


念願のルートは魅力満載の周回コースだった。特に今回はラッセルもなく、ヤブもまだ出ていない最高のコンディションの中で歩けた。でも、冬の深雪を楽しむ前に、残雪の季節となってしまったような感じだ。これから雪が増えるとは考えられない。春が来る喜びの前に心配になる…積雪期だからこそ行ける尾根に行けなくなってしまう……。


<マンサク>