丹沢山〜塔ノ岳

個人山行ku-ninn148
【日時】201321617日(土・日)
【メンバー】2
【天候】晴れ
【山域】丹沢山塊
【地形図】
【時間記録】
<2/16> 塩水橋8:00 − 堂平林道終点9:309:40 − 天王寺尾根分岐10:4010:50 − 丹沢山11:3512:35 − 塔ノ岳14:05
<2/17> 塔ノ岳8:00 − 丹沢山9:109:35 − 本谷橋11:25 − 車11:50


 山岳雑誌で見た塔ノ岳からの夜景を見てみたく、丹沢に行くことにする。金曜の夜は冬型の気圧配置で新潟県を抜けるのが一苦労。途中のパーキングで仮眠をし、登山口の塩水橋に向かう。吹雪の新潟が嘘みたいに、抜けるような青空が広がっていた。傾斜のきつい塩水林道を行く。登り始めはなかった雪も標高を上げるにつれ多くなり、トレース状になる。

  <丹沢山に向かう>


 林道終点から山道に入る。途中、天王寺尾根を合わさると尾根道となる。雪は足首程度。サラサラの雪だ。登山者が増え、小屋も見えると丹沢山だった。広い山頂の向こうには富士山がドデンと姿を見せていた。山の上からこんなにも大きな富士山を見たのは初めてだ。興奮してシャッターを切る。


 <丹沢山山頂>


 <丹沢山からの富士山>


 丹沢山塊の最高峰は蛭ヶ岳だ。最初は蛭ヶ岳を往復してから塔ノ岳に…なんて思ったりもしたが、丹沢山から往復すると3時間くらいもかかりそうなので、パス。こんなにも最高のパノラマを楽しめるのだから、ゆっくりと過ごしたい。



<蛭ヶ岳(右奥)>

 丹沢山から少し下りると竜ヶ馬場の展望台となる。東京方面の視界が開けていて、東京タワーやスカイツリーも見えるそうだ。高いビルが林立し、山並みみたいに見える。気持ちの良い尾根道を行き、登り切れば塔ノ岳の山頂だった。素晴らしい展望の塔ノ岳山頂には大勢の登山者で賑わっていた。南側斜面から最短で2時間半くらいで登ってくることができるという。


 <縦走路>


 丹沢山塊の稜線上は幕営禁止。なので、今回は山頂の尊仏山荘で素泊まりだ。時間が早かったので、300m離れている水場に水汲みに行ってくる。自炊場はロビーのテーブルとイスを使っていいとのこと。太陽がサンサンと当たる窓辺の一等地を陣取り、宴会とした。自炊は私たちともう1パーティーのみ。自炊客を大切にしてくれ、大感激。この日の宿泊客は40人ほどだそうだ。


 <尊仏山荘の看板猫=

 日が落ちると、大きなストーブが音を出して稼動させてくれる。あと1週間後だったら、富士山に日が落ちるダイヤモンド富士≠見られたとのことだ。東京方面の夜景はというと、ダイヤモンドを散りばめたような輝きを放っていた。写真のような光景が目の前に広がっている。都会の夜景はすさまじい。そして、美しいの一言、だった…写真でうまく撮れなかったのが残念。


<塔ノ岳山頂>


翌日も快晴。富士山がより白く輝いている。南アルプスの山々も連なっているのが見える。最高の展望を得ることができた。また、横浜から東京にかけての都市群、海(太平洋?湾?)も眼下に広がる。カラリとした空気、サンサンと降り注ぐ太陽、そして、大パノラマ。このような山に来たことがあっただろうか。



 <塔ノ岳山頂の尊仏山荘>


 ゆっくりとした朝を過ごし、出発する。丹沢山を過ぎ、天王寺尾根を下る。昨日よりは行き交う登山者は少ないが、ポツポツと登ってくる。今回はお正月の雲取山の教訓もあり、6本爪アイゼンを持ってきた(雲取山は4本爪で怖い思いをした)。が、新雪もあり、アイゼンは付けないで済んだ。

 天気といい、富士山の展望といい、都会の夜景といい、冬の丹沢を楽しめた2日間だった。癖になりそう♪


<塔ノ岳からの富士山>