虎 毛 山

個人山行ku-ninn161
【日時】201371415日(日・祝)
【メンバー】2
【天候】
【山域】奥羽山域北部
【地形図】
【時間記録】
<7/14>曇りのち雨  新潟5:30 = 赤倉沢登山口11:25 − 赤倉沢渡渉点12:30 − 高松岳分岐14:25 − 虎毛山頂避難小屋15:20<7/15>曇り一時晴れ 小屋7:15 − 高松岳分岐8:05 − 赤倉沢渡渉点9:05 − 車10:10


山頂の避難小屋が新築されたとのことを知り、登ってみることにする。以前の記録を見たら、なんと18年ぶりの再訪となった。もちろん記憶はまばら。そういえば、寅年に登ってみたかったんだよなあ、なんてことを思い出す。


 <水場>

 林道途中の駐車場には車が10台くらい止まっていた。天気は小雨模様。ここから赤倉沢沿いの林道を行き、赤倉沢にかかっている橋を渡る。赤倉沢は美しい沢と山岳雑誌に出ていた。山頂小屋は水場がないので、林道途中のトラの滴≠ナはなく、ここで水を汲んでいく…私はプラス2リットル。



 <赤倉沢にかかる橋>


 尾根に取りつくと針葉樹林帯の急登なる。虎毛山ということで、トラロープがしっかりと固定されている。上部のブナの原生林ではガスの中に入ってしまい、雨となってしまう。日帰りの登山者とはポツポツとすれ違うだけ。ジグザグの急斜面を登り切ると高松岳への縦走路分岐にぶつかった。



<急斜面のトラロープ>

 分岐からは尾根上の道を行き、木道が出てくると、山頂小屋だった。昨年新築されたばかりで、まだ木の香りがするきれいな小屋だ。厚手の銀マットや、緊急セット!?まで常備されている。花の時季でもあるし、どれだけ混んでいるかと思ったら、誰もいない貸し切りの小屋となった。



<避難小屋内>

雨具を付けなかったので、ズボンの裾はぐっしょりとなってしまった。小屋のあちこちに乾かしものをし、荷物は散らかし放題。コンロを最大限に点け、床にゴロゴロしたり、歌は歌い放題。外は雨だけど小屋はまったく関係ない。快適な夜となった。


<山頂の小屋>


翌朝は雨も上がり、雲の流れが出ていた。山頂に遊びに出る。すぐに湿原となり、木道が延びている。池塘が点在し、素晴らしい光景が広がっていた。振り返ると山頂小屋がかわいらしい。木道脇にはチングルマの穂が朝露に濡れ、輝いている。花は盛りを過ぎている感じ。青空が少し広がり、栗駒山の美しい山容が見られただけでもよしとしよう。




 <山頂湿原>


この日は来た道を帰るだけなので、ゆっくりとした朝を過ごす。ブナ林の途中で登りパーティーとすれ違う。天気のせいか、登山者も少ない静かな山となった。日帰りでも十分可能な山を1泊で楽しむ。山頂小屋と湿原を独り占めし、満喫できた山行となった。


<分岐の道標>


さて、18年ぶりの虎毛山。前回は日帰りで虎毛山〜高松岳〜山伏岳を縦走した。覚えているのは山頂湿原の紅葉(秋だった)と栗駒山の景観、長くて辛い縦走路、疲れ果てた高松岳直下の急登、そして、振り返って見た大きな虎毛山の山容……。18年も経ってしまっていたのかというのが実感。山はあの時と変わらずにあるのだろう。でも、訪れるほうが変わっていく。縦走路分岐の道標で高松岳まで11.5kmとなっていた。気が遠くなるほどの距離だ。今では歩き通せるとは思えない。

トラに導かれて登った虎毛山。やはりこの山は寅年にトライしなくっちゃ。はて、次の寅年、私はいくつになっているのだろう???



 <国道の標識>