中沼〜焼石岳
個人山行ku-ninn159
【日時】2013年6月15・16日(土・日)
【メンバー】2人
【天候】
【山域】奥羽山域北部
【地形図】
【時間記録】
<6/15>曇り時々雨 新潟6:00 = 中沼登山口13:35 − つぶ沼コース分岐15:10 − 銀明水避難小屋15:35
<6/16>曇り時々晴れ 小屋6:00 − 焼石岳山頂7:25〜7:40 − 小屋9:50〜10:00 − 車11:30
久しぶりの焼石岳。銀明水避難小屋泊の計画とする。小屋までゆっくりと行っても2時間。標高差もあまりない。初日は雨模様だが、翌日は晴れベースとなる予報だ。ゆっくりと新潟を出発し、高速道路で岩手県へと向かう。中沼の駐車場には30台ほど止まっていた。
<中沼登山口>
緩やかな傾斜の中、中沼、上沼と過ぎていく。ガスがかかり、幻想的で美しい。水が豊富な山で、いたるところから水が流れ出、花も湿生のリュウキンカ、水芭蕉などが咲き乱れている。今年はコバイケイソウの花付け年のようだ。つぼみがびっしりと付いている。
<水芭蕉>
流れ出る水の上を木道が敷設されている中をいく。つぶ沼からのコースの分岐手前あたりからブナの原生林となり、雪の上を行くようになる。コンコンと流れる名水銀明水≠ノ着くと銀明水避難小屋はすぐだった。すれ違った登山者は数人。車の数にしたら少ない…
<銀明水>
小屋は満員状態だった。どうりで下山者が少ないはずだ。人の多さにびっくり。隅っこに入れてもらい、さっそく宴会モードに突入。いったんは止んだ雨も夜半過ぎにはまた降り出してきた。人の熱気で湿度が高く?暑い夜となった。
<銀明水避難小屋>
翌朝はガスの中。みな山頂へと出発していく。まずは雪の上を行く。傾斜が緩むと木道となり、ハクサンイチゲなどお花畑が点在し始める。なだらかな姥石平分岐からやや急登となり、登り切ると焼石岳山頂に着いた。
<焼石岳山頂>
1等三角点がある山頂は広く、360度の展望が得られた。雲の流れは速く、青空が見る見る間に広がってきている。周りの山々がまだ雲の中なのが残念。青空の下、焼石岳だけぽっかりと浮かんでいるようだ。登山者の往来が途切れ、誰もいない山頂でゆっくりとした時間を過ごすことができた。
<東焼石岳とお花畑>
下りは北斜面の焼石神社を経由し、山頂を巻いて戻るコースとする。ガスがかかり始め、ヤブっぽい道ともなり、朝露でぐっしょり。東焼石岳の分岐近くでやっと人の気配がすると東焼石岳への分岐点で、広大なお花畑が広がっていた。ハクサンイチゲの花で斜面が埋め尽くされていた。
<お花畑>
ハクサンイチゲの中にとチングルマとハクサンチドリも入り混じっている、花の饗宴≠セった。下り始めると、ものすごい数の人たちが登ってきていた。長靴を履き、蚊取り線香をぶらさげている人・人・人。昨日は小屋泊りの人の多さにも驚いたが、そんなものではなかった。小屋で荷物をまとめ下山するが、大分下りても人は途切れなかった。
<リュウキンカのお花畑>
登りではガスっぽかった湖沼もくっきりと見え、花々も陽に映えている。豊富な水と豊かな土壌がみごとなお花畑を作り出しているのだろう。また、神秘的な池沼やブナ林なども素晴らしい。奥深い森の大自然を満喫できる山だった。静かな山という印象しかなかったが、一変してしまった。
<コバイケイソウと焼石連山>
駐車場に下りてきて、またびっくり。隙間のないほどに車が止まっていて、狭い林道脇にもびっしりと連なっていた。恐るべし、初夏の焼石岳だ。今度は紅葉の時季にも訪れてみたい。その時も登山者で賑わっているのだろうか。帰りは秋田県を抜け、日本海に出た。焼石岳の山頂から一瞬見えた鳥海山が美しい姿を現していた。