大森山登山口〜焼石岳

会山行ku-ninn162
【日時】2013721日(日)
【メンバー】1人+5
【天候】曇り/晴れ
【山域】奥羽山脈
【地形図】
【時間記録】 登山口6:40 − 焼石沼8:35 ― 焼石山頂 10:15 − 焼石沼11:20 − 車13:20


6月に登った焼石岳、今回は秋田県側のから登ることになった。私は土曜の夜に出発、後から追いかけることになった。登山口には車は10台ほど止まっている。最初はブナ林の平坦な道をただひたすら行く。平坦な道はまだ続き、沢を何回か渡ったところで、やっと先行隊に追いついた。水場を過ぎれば焼石沼まではすぐだった。

 放牧地跡の焼石沼周辺はミヤマキンポウゲが見事に咲き乱れていた。その中にはピンクのハクサンチドリもかわいらしい。シモツケソウやハクサンフウロ、マルバダケブキも咲いている。シナノキンバイも群落となっていた。まさに高山植物の楽園だった。そこから急斜面を登りつめれば焼石神社の分岐。前回雪だった箇所も湿原となり、ミズバショウやリュウキンカなどが咲いていた。

 ここから焼石山頂を巻き、東焼石岳の分岐へと向かう。その分岐は6月にはハクサンイチゲが群落となっていたところだった。楽しみに向かった分岐は・・・白で埋め尽くされていた斜面は、草地の緑となっていた。季節が1ヶ月過ぎるとこうも変わってしまうのか。どうりで登山者の姿もまばらなはずだ。それでも、あの時のすさまじさはないが、イチゲやチングルマが結構咲いている。

 泉水沼を経由し、焼石山頂に向かう。今回も山頂からの展望は望めなかった。残念だけど、仕方がない。小休止し、焼石沼まで下る。山頂周辺のお花畑が楽しめなかった分、こちらは素晴らしかった。あたりがミヤマキンポウゲの黄色で埋め尽くされているようだ。風が吹き抜ける大地、気持ちのよい空間が広がっている。ここからまた幾度沢を行き来し、樹林帯の中に入る。変化のない平坦な道をただひたすら駐車場へと戻った。

 さて、このルート、十数年ぶりに訪れた。今回と同じ夏で、駐車場から峠を越えたらすぐに牧草地跡となり、焼石沼に着いた、という漠然としたものだった。しかし、焼石沼周辺のミヤマキンポウゲの群落だけは記憶の中にしっかりと残っていた。今回も山の光景や高山植物は素晴らしかった。それらが、コースタイムの長さを帳消しにするらしい。また、訪れたい。今度は紅葉の秋もよいだろう。平坦なブナ林の散策が何倍も楽しくなるに違いない。


<泉水沼と焼石岳>


 <ハクサンイチゲ>


<チングルマ>


<シナノキンバイ>


<ミヤマキンポウゲ>


<ハクサンチドリ>




 <焼石沼>