甲武信岳

個人山行ku-ninn165
【日時】2014112日(正月)
【メンバー】2
【天候】
【山域】奥秩父
【地形図】
【時間記録】
<1/1> 曇り/晴れ
西沢渓谷・道の駅みとみ8:35 − 登山口9:20 − 近丸新道分岐12:20 − 木賊山14:40 − 甲武信小屋14:50 −(甲武信ヶ岳往復)− 幕営
<1/2> 晴れ
テント9:35 − 稜線分岐9:45 − 近丸新道分岐11:35 − 登山口13:20 − 車13:50


 お正月の山は、天気の良い山に登りたい、きつい山はイヤだ、林道歩きはしたくない、もちろん展望の良い山がよい、できたら富士山が見たいetc…と考え、今年は甲武信ヶ岳に登ることにする。数年前に笠取山〜雁坂峠〜甲武信岳を計画したが、例年にない大雪で雁坂峠でリタイアした山だった。


<林道から徳ちゃん新道入口>


 天気はもちろん良く、数年前よりは暖かく感じる。西沢渓谷入口に登山者用の駐車場には20台くらい止まっているだろうか。木賊山からつながる鶏冠尾根がよく見える。本当にトサカのようだ。雪は所々にあり、凍っている箇所もある。笛吹川沿いの林道を行き、徳ちゃん新道登山口から山道に入る。


<近丸新道分岐>


最初から雪道で、すぐに急登となる。唐松林を抜け顕著な尾根道となったところで、アイゼンを付ける。新潟では見られないシャクナゲの大木のトンネルの中を行く。やっと傾斜が緩んだところが、近丸新道の分岐だった。下ってくる登山者は多いが、登りは私たちだけ。


 <シャクナゲのトンネル>

分岐からも急登が続く。と、いうか、ここからが本番の急な登りとなった。樹林帯の急斜面に一直線に付けられた登山道を登っていく。展望の開けたガレ場に出れば、やっと稜線分岐となった。ここから木賊山を経て、甲武信小屋へと下った。


 <ガレ場・ダム湖が見える>

テン場は小屋の真下。水を分けてもらえるのがうれしい(1L=50円)。水作りの手間がなくなったので、テントを張り、甲武信ヶ岳を往復してくることにする。今季はやはり雪が多いという。山頂まではアイゼンなしで行く。



<甲武信小屋>

甲武信山頂は雲が多いながらも穏やかだった。大分前のゴールデンウィークに一人で十文字峠からこの山頂を踏み、金峰山を経て、山梨県に下ったことがあった。景色は何も覚えていない。あの時はただ稜線を歩き通すことだけでめいっぱいだったのかもしれない。


 <甲武信岳直下>


どでかい道標が立っている山頂。富士山はかろうじて見えたが、遠い山々は雲の中だ。どのような展望が広がっているのだろう。そんな思いで山頂を後にした。この日の幕営は私たちの1張だけ。夜は満天の星。風の音で寝付けない夜となった。




<甲武信岳山頂>


快晴の朝を迎えた。もう一度山頂をとも思ったが、朝をゆっくりと過ごし出発とした。もしかしたら行けるかしら、と思っていた雁坂峠への稜線はやはり雪が深く諦めることとなった。薄っすらとしたトレースしか残っておらず、ツボ足ではそうとう大変そうだ。


<富士山>


途中のガレ場で、富士山が遠いけれど真正面に見えた。昨日よりも大きく、光っている。昨日は広瀬湖しか見えず、思わぬ光景に大歓声をあげる。陽も暖かく気持ちが良い。やはり、お正月は天気のよい中、ゆっくりとまどろむことができる山が一番だ。登りの時間とそう変わらない時間をかけて下った。