樽口集落〜大花山

個人山行ku-ninn170
【日時】2014211日(火・祝)
【メンバー】
【天候】曇り/晴れ
【山域】
【地形図】長者原
【時間記録】樽口8:40 − 尾根取り付き9:10 − 大花山山頂11:50 − 640m地点12:2014:30 − 車15:45


 2月の定例山行は大花山。昨年の3月に登りお気に入りの山となっていた。参加できなくて残念だと思っていたところ、天気も良くなる予報となり出かけてみることにした。登山口は昨年と同じ樽口集落。先週末の寒波で集落も5、60センチメートルくらいの新雪があり、最初の林道から膝までのラッセルとなった。



<急斜面を振り返る>

足水川の橋を渡ったところで林道をショートカットし、尾根に取り付く。急な斜面では雪を崩しながら登る。それにしてもここ最近にないラッセルだ。それもこの寒波で降った雪だった。上に行くにしたがってもちろん雪の量は多くなる。フカフカの新雪だ。


<尾根上を行く>

 尾根上に乗るとしばらくはヤセ尾根のアップダウンとなる。標高550〜600メートルあたりで崖状の箇所が出てきた。一つ目は大木の太い枝を乗っ越した。二つ目は雪の急なバーン。新雪が浅く、すぐに下の固い雪が出てきてしまう。ステップを切り慎重に登りきった。そういえば昨年は二つ目の崖≠ノは雪がなく、木を頼りに登ったのだった。


 <ブナ林の斜面>

 山頂に近くなるとブナの林が広がってくる。時折日が差す天気。輝く雪の斜面に真白い雪をまとったブナの木々は美しい。が、これがまた中急斜面が延々と続くような感じで、膝上のラッセルがこれでもか!と続く。ブナの木がなくなり雪の斜面を登り切ると大花山山頂だった。360度の展望を得られる山頂も今回は視界は利かなかった。飯豊連峰はガスの中。大境山がほんのうっすらと見える程度だった。

<大花山山頂>

 主稜線を縦走し、744mピークである風倉山から林道に向かう尾根を下りたいと思っていたが、この雪の量だ。昨年は輝く飯豊連峰に向かって歩く稜線歩きを楽しめたが、視界は利かないし、これ以上ラッセルもしたくない、と戻ることにする。風があるので、標高640メートルあたりのブナ林の中にツエルトを張る。下りは楽だ。あれほど苦労した登りも、あっという間に下ってしまった。




 <ブナ林の中のツエルト>

ツエルトから出ると、モヤがかかったような青空の下、なごり雪のような雪がちらつく幻想的な世界となっていた。ぼんやりと本山方面が浮かび上がっている光景も美しい。写真で現せないのが残念。

崖≠フ下りが心配だったが、新雪が多いので、尾根上から少し逃げれば、安定した深雪の中を下ることができた。この新雪がなければ、この崖≠ヘ登れたかしら、と思う。どんどんと天気は回復し、青空の中、雪にまみれながら斜面を駆け下りた。


 やはり飯豊連峰の東側は雪の量がすごい。主稜線から外れ、標高も800メートルも満たない山だというのにこのラッセルの量だ。登りでヘトヘトになってしまった。さて、定例山行は小玉川集落から樽口峠を経て大花山を目指すという。昨年の樽口峠の輝く雪の一枚バーンと素晴らしい飯豊連峰の展望が忘れられない。3月になったら私も登ってみよう。