大花山(P705m)
会山行
【日時】2014年2月16日(日)
【メンバー】5人+ゲスト1人
【天候】 小雪
【山域】 小国
【地形図】 長者原
【実録時間】 小玉川公民館(昭和村標高300m)9:20 − 展望台 9:41
− 樽口峠10:02 − P591m標高点10:20 <休憩> 10:30 − P705 10:56 <昼の憩い> 13:08 − 樽口峠 13:44 − わらび園トップ 14:01 − 展望台 14:05 − 小玉川公民館 14:15
朝,目覚めると雨である.関東では大雪というのに,雨である.2月も半ばというのに,雨である.本日は会山行で大花山を目指すというのに,雨である.年末の樽口峠も盛り上がらなかったが,再び同じような空模様である.それでも,我々は大花山に向かうのである.断じて突撃するのである.
手違いがあり,スタートが遅れる.小玉川公民館に邪魔にならないように駐車し,歩き始める頃には,9時を過ぎている.
メンバーは総勢6名である.スキー2名,テレマーク1名及び徒歩3名である.
【正面右の雑木林に取り付く.】
公民館から一旦田んぼに上がり,すぐに正面の雑木林を登る.すぐに樽口峠へ至る道路に出るが,すぐにその道路と別れ,わらび園を概ね北東に登る.
じきに,展望台が見えてくる.雪はねっとりとまとわりつくような湿り雪である.ほとんどラッセルなしで歩くことができる.が,シールに雪が少々くっつき,雪面にシールをこすりつけるように歩かなければならない.
終始,小雪が舞っていて時折強い風も吹く.雪面は真っ白で,傾斜が見た目ではよくわからない.歩きやすい角度で,とりあえず展望台まで登る.
【展望台からわらび園の斜面】
展望台からは,道路に出て道なりに進む.ほぼ水平に杉林の間に向かって進む.ここは,うっかりすると,つい,わらび園のもっと上に行きたくなるところである.
樽口峠付近に来ると,ようやく雪が少しだけ良くなる.何となく粉雪の気分がするが,締まった重い雪だ.
【樽口峠】
樽口峠から,大花山へと続く尾根に乗り換える.杉林をわずかに歩くと明瞭な雑木の尾根となる.
昨年末にナメコを見つけたあたりは,雪に段差ができていて,少しは考えて登ったが,今回は雪が多いせいか,全く何の苦労もなく登ることができる.重い雪だが,シールがよく利く.
【まとわりつく締まり雪】
591m標高点手前のやせ尾根は風の造形によりS字状になっていて,面白い.
【591m標高点手前のやせ尾根:3D】
591m標高点ピークで,歩き始めてちょうど1時間である.ここで休憩とする.相変わらず時より強い風が吹きつける.
591m標高点から,わずかに下る.シールを付けたまま滑るのは難しい.思ったように曲がることができない.ひたすら直進である.
705mピークへ続く尾根も地形図で見るよりもやせているところがある.足元の雪が雪崩れる.自分のスキーのカットで深さ20cm,幅5m,走路20mほどの雪崩を起こしてしまった.気を付けよう.
【705mピーク手前】
705mピークは北側を巻こうと思ったが,雪崩れそうなので,そのまま登る.この先は,地形図をみると,それほど厳しいところはないようだ.
744m標高点へは,少し下らなければならない.ところが,その20m程度の下りの尾根の状態が良くない.それなりに角度があってやせているうえに風のせいか,クラストしていてうねりもできているようだ.
シールで下るのは,危険が危なくて,デンジャラスである.風雪も厳しいし,景色も見えないので,直ちに本日はここまでとする.
【705mピークから登ってきた尾根】
時間は早いので,入念に昼の憩いの会場を設営する.フライの中に入れば,もう外の風雪とはお別れし,ぬくぬくである.
【昼の憩い】
昼の憩いを終え,帰る頃には風雪も収まり,雪面に木の影映ってもいる.視界もそれとなく遠くまで見えている.
【705mピークからの下り】
雪はそれなりであるが,一部やせているところもあるので,気を付けて滑る.それなりに楽しめる.
【705mピークから591m標高点への尾根】
【左が705mピーク,中央奥が744m標高点ピーク】
591m標高点の登り返しを何とかクリアーすると,その下が最後のやせ尾根である.
【591m標高点下の尾根】
【徒歩隊も下る.】
後は,樽口峠まで快適な灌木斜面が続く.杉林を抜けると樽口峠だ.会長と隊員約1名は,登り足りなかったようで,樽口峠から勢い余って反対側の斜面に取り付いている.
【勢い余り,反対側の斜面をつい登る約2名】
樽口峠から展望台までの道路を行きに付けたトレースを歩くが,ここも勢い余り,途中から540mのわらび園最高点まで登る.正面に倉手山がみえているが,残念ながら飯豊の稜線は雲の中である.
【わらび園トップから.正面が倉手山】
展望台までわらび園を滑る.雪が重い!斜面の起伏が分からず滑りにくい.が,スキーは楽しいのである.
【展望台.正面が705mピーク】
展望台からは,今日登った705mピークがすぐそこに見える.後は,適当に下に向かって滑るだけである.
【わらび園を滑る.】
一旦道路に出て,すぐに雑木林に滑りこむと,もう小玉川公民館である.
本日は,大花山を目指したが届かなかった.705mピークからのわずかな下り斜面の条件さえよければ,行けたと思うが,風雪厳しく,雪の状態もリスクがあったのではやむを得ない,ということにしておこう.
------- :登り
------- :下り