藤巻集落〜大花山(894mP)

個人山行ku-ninn172
【日時】2014223日(日)
【メンバー】
【天候】曇り/晴れ
【山域】飯豊連峰
【地形図】川入
【時間記録】藤巻集落9:10 − 主尾根830m鞍部10:20 − 882mP11:10 − 894mP12:2013:05 − 830m鞍部14:30 − 車15:05


福島県にも「大花山」があった! 飯豊連峰の南側、代塚山からの尾根に位置する標高882mの三角点があるピークだった。氷筍で有名な龍ノ山への鞍部に登り、尾根を北上したところにある、いくつかのピークを越えていく山だった。登ってみたい。



 <鞍部への急登>

気温は低いが、曇り空で時折青空が顔をのぞかす天気。ちょうど氷筍見学のツアーの日で、私たちが登り始めたらマイクロバスがやってきた。しっかりとついたトレースの上に、薄っすらと新雪が積もっている。ツボ足で登り始める。主尾根鞍部までの標高差350メートルほどの一気登りの急登となる。



 <主尾根鞍部・奥が850mP>

鞍部でスノーシューを付ける。ここから反対斜面を下ると氷筍が見られるという。南側は龍ノ山への急斜面だ。主尾根を少し北上すると標高850mPで、すぐに下りとなる。ここがクラストしていて、ガリガリ状態。スノーシューでは怖くて下られず、脱いで下る。思っていたよりも険しい尾根歩きだ。



 <882mPへの登り>

882mPへの登りでスノーシューを付ける。ラッセルは少しもぐるくらいでちょうどよい。雪の真っ白い急斜面を登ると標高点のあるピークとなった。見晴らしはよさそう。ここから大花山がよく見えた。さすがは大花山、格好が良い山じゃ〜〜ん!後から考えるとこれが間違いの一歩だったような気がする。



 <崖マークPと奥が894mP>

またもや急斜面の下りとなるが、なんとかスノーシューを付けたままで下った。次は地図上で崖<}ークある標高830mのピークだ。このピークは問題なく過ぎた。このあたりから尾根は広くなりブナ林となる。顕著な尾根歩きが続くので、地図は見なかった。二歩目の間違いとなる。



<ブナ林>



 <大花山ではない、894mP>

大花山へは気持ちのよいブナ林。適度なラッセルで中急斜面を登り終えると山頂だった。広い山頂。代塚山がドデンと大きく見える。飯豊方面の見晴らしが利かないのが残念だったが、大花山だもの、素晴らしい光景が広がっているに違いない。自分の中で満足感いっぱいとなり休憩とする。風は冷たいが、山頂下の小さな雪屁は風除けとなり日差しは暖かい。



 <代塚山・右端に大花山が見える?>


 <気持ちのよい斜面>

帰りもすべてのピークを越えて行かなければならないので、昼食休憩もそこそこに下山にかかる。山頂に目印テープを付けて後にする。気持ちのよいブナ林の斜面を駆け下り、崖マークPを越える。雪の崖を登るように882mPへ登り返し、ピークを越えたところの陽だまりで一休みとした。そこでやっと地図を広げる。



 <882mPへの登り返し>


 <ピークを振り返る。このときもまだ気付いていない>

あれれ?とやっと自分のミスに気付く。ギェギェギェ!私たちが大花山だと思っていたピークはひとつ手前の894mの標高点ピークだった。あのピークから代塚山方面を見たときに視界の右端にあったピークが大花山だったのだ。若干標高が低いので、気にもならない、なんてことはないピークに映っていた。

 <850mPと龍ノ山>

とりあえずは帰らなくてはならない。登りでスノーシューを外した斜面はそのままで越えられた。稜線の鞍部からは見学ツアーの人たちの無数のトレースが付いている。龍ノ山へも付いていた。思ったよりは早くに戻ってこられたので、氷筍を見に行ってもよかったが、そのままツボ足で急斜面を下り、車へと戻った。



<鞍部から下りの斜面。トレースだらけ>

思い込みは恐ろしい!? 途中から見た894mPが大きく見え、もうその時に大花山だと思ってしまった。地図を見ていればもっと早くに気付いただろう。でも、あのピークから大花山を往復するとなると1時間半はかかるような感じなので、時間的に無理だったのかもしれない。もう一度チャレンジしてみようかな。