平標山(1984m)

個人山行 sue
【日時】 2014223
【天候】 晴れ・ガス
【山域】 谷川連峰
【地形図】 三国峠、土樽
【時間記録】 火打峠08:10 平標山頂11:2011:50 −ユウガイヒト沢降り口 12:50 二居田代スキー場バス停14:00


来週から気温が上がるとの天気予報なので、パウダー狙いは今のうちと思い疲労気味の体にムチ打って出かけることにする。今回の行先は入山しやすい平標山とし、ちょっと変化をつけて、ユウガイヒト沢を滑降して二居に下り、路線バスで登山口に戻る周遊コースだ。

朝、出遅れてしまったので国道17号線火打峠の駐車スペースはすでに満車状態だったが、幸い少し狭いが駐車スペースが1台分空いていた。

別荘地を過ぎ、シールを付けて歩き始める。新雪は2030p位でその下は固く締まっている。すでに多くの人が歩いていて、しっかりラッセルされたトレースをありがたく使わせていただく。

ヤカイ沢に入ると正面に平標山が見えてくる。上空は青空だが稜線上はガスがかかっていて風も強そうだ。


《ヤカイ沢から平標山》


ヤカイ沢から右側の尾根に取付き、急な斜面を登って稜線に出ると傾斜はゆるくなる。うれしいことにガスも少しずつ晴れてきた。

早く登った人はもう下ってきている。前方には10人ほどの団体が登っているし、自分の後ろからも何人も登ってくるのが見える。さすがに平標は四季を通じて人気が高い。

《稜線上を行く》

 

平標山は山頂を境に、南側は晴天、北側は深いガスの中とはっきり分かれて、ここが太平洋側と日本海側の境目だと実感できる。

《山頂より南側、山の家に続く尾根》

 

山頂は西ゼンと平標沢から吹き上げる強い北風が冷たい。

《平標山山頂》

 

これから向かう二居方向も深いガスの中で何も見えなく少々不安になるが、先行の大パーティーがそちらに下って行ったので心強く思っていたら、一ノ肩の手前からヤカイ沢に降りてしまい、一人残されてしまった。

一ノ肩に続く踏み跡にしたがって稜線上を歩くが、いつしか踏み跡も消えてしまった。右折して日白山に続く尾根に入ると、ガスはさらに濃くなり、平標沢から吹き上げる風も強く、雪の量も多くなった。裏日本の天気の真っ只中に入ってしまった。素直にヤカイ沢に降りればよかったと思いながらも登り返す気力もなく、自分のいる位置を確かめながらゆっくり慎重に進むと、間違うことなくユウガイヒト沢の降り口に着いた。GPSの威力である。

ユウガイヒト沢に入ると風もなくなり、ガスも薄くなった。

 《ユウガイヒト沢上部》

 

ユウガイヒト沢は30度以上の斜面が標高差で500mくらい、一直線で続いている。沢幅も広く木もまばらなので滑りやすい。サラサラのパウダースノーを期待していたが、残念ながら重パウだった。それでも十分に楽しめた。

かなり下ったところでボードのシュプールに遭遇する。

 《ユウガイヒト沢中部》

 

さらに下るとセンノ沢からのトレースと合流し、地王堂川を渡ると日白山からのトレースとも合流したので、林道のラッセルもなくすんなりと二居に着いた。冬でも平標周辺には、いろいろなところに人が入っているようだ。

《中央の白いところがユウガイヒト沢。二居から》

 

 二居のバス停で待つこと10分ほどで浅貝行のバスが来た。スキーシーズンには湯沢駅と苗場スキー場を結ぶバスが1時間おきに走っている。歩けば1時間以上かかるところ、5分程度の乗車で登山口まで戻れた。