倉  手  山

個人山行ku-ninn178
【日時】2014413日(日)
【メンバー】3
【天候】晴れ
【山域】飯豊連峰
【地形図】長者原
【時間記録】
カイラギ荘手前橋8:30 − 登山口9:00 −倉手山10:5013:27− 登山口14:30 − 車15:00


 久しぶりの晴れの日曜日となった。さて、どこに行こうか。今冬2回登った大花山からは飯豊連峰の手前に倉手山の姿があった。春の日差しに輝く飯豊連峰を見に、倉手山に登ることにする。


 <車道を行く>

 カイラギ荘手前の橋のところに車を止め、まずは車道を行く。大きなデブリを2回ほど越える。登山口の道標は出ていた。顕著な尾根になると夏道沿いとなる。上に行くにしたがって、ブナ林のまったりとした雪斜面となった。


 <中央が大花山、遠くは朝日連峰>

標高670メートルあたりで大きな尾根にぶつかる。ここで、大花山が望めるようになった。左斜面がガケになっている、少しいびつな山容に見える。その奥に朝日連峰が白く輝いている。



 <標高780メートルあたりからの倉手山>

 倉手山までははっきりとした尾根道。下部は夏道が出ているようだ。それにしても雲ひとつない晴れの天気。山頂からの展望はどうだろう。



 <中央が鍋倉山>

 鍋倉山と合ノ峰も望めるようになる。険しい沢を挟む鍋倉山はそびえ立って見える。残雪期にしか登れない山で、今一度登りたいと思っている山だ。



 <倉手山頂直下>

山頂直下は雪の斜面を行く。雪は適度にくさり始め、登りやすい。雪が割れている箇所はちゃんと夏道が出ていた。「おおっ!」「わぁ〜!」先に登頂した仲間の声が聞こえてきた。


 山頂の一角に登ると、大パノラマが広がっていた。これでもかと、真白い飯豊連峰が連なっている。新潟県側から見るよりもはるかに白い。白い輝きの峰々が迫ってくるように見える。



 
<倉手山頂>

 ポコンとした白い山頂。角度を変えたピークの向こうには飯豊本山がより大きくなって見える。本山から杁差岳までがズラリと見渡せる。飯豊の絶好の展望台だ。



 <飯豊本山方面>

 山頂に風除けのブロックを積み、お昼休憩とする。春の日差しは暖かい。青空の中、白く輝く飯豊連峰が連なる素晴らしい光景。そして、自分たちだけの山頂。これ以上ないくらいの贅沢な時間を過ごす。

 <杁差岳>

 時間が経つにつれ、太陽の角度や気温のせいなのだろうか、飯豊連峰の斜面も変化して見える。ふんわりと白く見えた山肌が、オブラートに包んだような感じで見えてきていた。



<山頂からの下り>

 山頂を満喫し、雪の快適な下りだ。目の前に樽口峠から続く、風倉山から大花山の山並みが見える。標高が800メートルも満たない大花山。それでも存在感はある。


<夏道>

 雪が消えた尾根道はより暖かく感じる。久しぶりの夏道の感触は気持ちが良い。ブナの新芽ももう少しでほころぶだろう。



<イワウチワ>

登りではまだ開いていなかったイワウチワの花が下山時には咲き始めている。春の光を浴び、気持ちが良さそうに、あちこちに大きく花を開かせていた。


 <ミズバショウ>

 車道の脇に、ミズバショウも咲いていた。いつの間にか季節は春となっていた。これから山も残雪、新緑、お花畑と、にぎやかな時季となる。