巻機山(清水から)

個人山行 sue

【日時】 2014426
【天候】 快晴
【山域】 巻機山
【地形図】 巻機山、六日町
【時間記録】 桜坂駐車場06:30 五合目焼松07:307:45 ニセ巻機 9:45 巻機山10:20 牛ヶ岳10:3012:30 ニセ巻機13:35 −桜坂駐車場14:45


久しぶりの残雪期の巻機山だった。いつもは井戸尾根の往復だが、今回は雪がつくと真っ白な大斜面が現れる巻機山の北面に足を延ばしてみたかった。地形図を見ると、牛ヶ岳から北に延びる尾根は、スキーに適した等高線が五十沢川まで標高差1000m以上にわたって続いている。ここは無雪期には延々と笹原が広がっているところだ。


この斜面は以前にネコブ山から見ているはずなのだが、全く記憶にないし、写真もない。ただ、冬になると六日町方面からは真っ白な大斜面が見えていて、行ってみたくなるところだ。


〈五日町スキー場から巻機山北面〉

中央が牛ヶ岳。4月も末になると雪消えが進んできている。


少雪と言われたこの冬だったが、清水集落はまだまだたっぷりの雪があり、桜もようやくチラホラ咲き始めたところだった。しかし、ありがたいことに桜坂の駐車場まで除雪してある。そして、すでに10台近い車が停まっていた。

駐車場から先は雪の上を行く。5合目から見る米子沢はデブリが出まくり、滝も見え始めていて、スキーシーズンも終わりとなっていた。ニセ巻手前の急斜面の上部は夏道が出ているが、避難小屋はまだ埋まったままだった。

順調に予定通りのタイムで牛ヶ岳に到達したが、意外や意外、牛ヶ岳周辺は雪が少ない。北に延びる尾根はすっかり笹原になっていた。大量の雪が冬季の強風で飛ばされているのだろう、地形図でいう巻機沢側に大量の雪がたまっているのだ。

想定外の光景に巻機山北面を滑降するという気持ちがどんどん萎えていった。その上、何かあったのか、ヘリコプターが低空飛行している。五十沢川のほうへ一人で下って行って行方不明になっても誰も探しに来ないだろうなと思うとますます気力がなくなってしまった。でも、せっかく来たのだから少しのぞいてみるつもりで、雪のあるところを滑り降りて行くが、下るにつれて雪割れも多くなり、すぐにやる気をなくしてしまい、スキーを担いで牛ヶ岳まで登り返す。

帰路は、巻機山からまだたっぷりの雪が残る米子沢源頭部に滑り降り、二セ巻機を登り返して気温の上がってきた井戸尾根を下る。


〈5合目から米子沢〉



〈牛ヶ岳から割引岳()



〈牛ヶ岳から、右は小沢岳と下津川山、左はネコブ山〉



〈牛ヶ岳から北の尾根、後方は越後三山〉

尾根上はすっかり笹原に。雪原の右側は沢に向かって急な雪壁となっている。



〈ニセ巻から巻機山〉

短いがスキーには快適斜面



〈清水集落と巻機連峰〉

写真中央の桜の木の後方は、懐かしの民宿「上の家」。今では使われなくなっているようだが看板は残っていた。


巻機山の北面を滑るなら4月前半までのようだ。そして、日帰りではなく一泊して奥利根源流方面も一緒に楽しむのがよさそうだ。