大台ケ原・大峰山(八経ケ岳)

会山行 oza1
【日時】 2014523日〜25
【メンバー】 5
【天候】23-晴れ、24-晴れ、25-晴れ
【山域】 紀伊山地
【コース】大台ケ原/ビジターセンター〜東大台半周
     八経ケ岳/行者還トンネル西口〜弥山〜八経ケ岳(往復)
【コースタイム】
5/23
(車)新潟発 
3:45〜北陸道〜、上信越道、中央道、東海環状道、伊勢湾岸道、東名阪道〜名阪国道 針IC〜一般国道〜大台ケ原ドライブウェイ〜山頂駐車場着15:05
(大台ケ原登山)駐車場発15:15〜日出ケ岳15:5016:10 正木峠、正木ケ原経由〜駐車場着 16:56
(車)山頂駐車場発 17:05 〜 下北山スポーツ公園キャンプ場着 1815
5/24
(車)下北山スポーツ公園キャンプ場発 530〜 行者還トンネル西口登山口着620
(八経ケ岳登山)行者還トンネル西口登山口発640 〜 弥山9:50-10:00 〜 八経ケ岳山頂 10:25-10:35 〜 弥山11:00-12:00(昼休憩) 〜行者還トンネル西口登山口着 200
() 行者還トンネル西口登山口発220 〜山鳩の湯15:15-15:45 〜白川渡オートキャンプ場着16:00
5/25
(車)白川渡オートキャンプ場発7:00 〜 吉野山観光7:30-10:45 〜往路を戻る〜新潟着20:00


2年前、アクシデントと道路の通行止めにより登れなかった大峰山脈最高峰の八経ケ岳に再挑戦ということで、再び奈良にやってきた。幸いにも他に4名の方が参加してくれ、遠方であったが退屈しない楽しい旅行ができた。

<山行記録>

新潟発345分。自宅を集合場所としてもらい、夜明前のまだ暗い中を出発し、亀田ICから北陸道に乗り、上信越道〜中央道〜東海環状道〜伊勢湾岸道〜東名阪道、亀山ICで高速道路を降り、そのまま名阪国道(自動車専用道)に繋がり、針ICで降りる。大宇陀でお昼を食べ、キャンプの食材を買う。セルフのスタンドで給油をしていると店の人から新潟から来たんですかと声をかけられる。親切に道も教えてくれた。大台ヶ原に向かう国道169号線上で工事の為、時間規制が行われており、約25分ほど停車。待っている間、交通誘導のおじさんからも新潟から?と言うことで色々と話を聞く。やっと通行止めが解除となり大台ケ原へ向かう。大台ヶ原ドライブウェイを快調に抜け、大台ヶ原のビジターセンターの駐車場に着いたのは午後3時を回っていた。新潟を出発してから約11時間半だ。



<大台ヶ原 ビジターセンター 駐車場>

やや強行だが、ここから登山を開始。大台ケ原の最高峰である日出ガ岳を目指す。とはいえ、午後ながら天気は上場、風もなく穏やかな陽だまりの遊歩道を30分も行けば到着だ。山頂では三匹の鹿が出迎えてくれた。紀伊山地の山々の景色を眺めながら、しばし時間を過ごすうちに、せっかくなので正木峠を越えて東大台を半周するコースで戻ることにした。正木峠は大台ヶ原の象徴たる景観をもった場所である。伊勢湾台風により立ち枯れとなったトウヒが創造した特異な景観は期待を裏切らない絶景で、ほんとうにすばらしい。もし、ここへ来るのが大変ならばもっと感銘を受けることだろう。平日と夕方が幸いして、この山頂部を独占したことは幸運で贅沢な思い出となった。

<日出ケ岳山頂へ登る階段>




<山頂では鹿が出迎えてくれた>

<日出ケ岳山頂>


<正木峠>

駐車場に戻り、下北山スポーツ公園キャンプ場に向かい午後6時過ぎに到着、受付を済ませテントを張り、キャンプ場隣の「きなりの湯」に浸かり、今日一日の疲れを取った。明日も早朝から行動する予定なので、宴会はそこそこにして寝ることにした。

翌日、午前430分起床、食事は行動しながら、ということにして、テントを撤収して530分には出発し、本日の目的である八経ケ岳の登山口である行者還トンネル西口に620分頃到着した。ここの登山口駐車場には誘導員がおり、誘導された場所に駐車し、駐車料金1000円を支払う。山奥の不便な場所に車がたくさん押しかけるのだから管理面を考えるとやむを得ない。簡易トイレの設置もあった。

<行者還トンネル西口駐車場>

登山カードを記入し、登山道をすすむ。最初は平坦だが、沢にかかる木の橋を渡ると急登となる。ふと気づくと登山道の両側には石楠花とシロヤシオの花がたくさん咲いていた。それほど花に興味がある訳ではないが、大群生してピンクの大きい花をさかせているので、素直に「 わぁ〜! 」と感動の言葉が出てしまう。これがかなり続くので急登の苦しさも忘れてしまう。1時間程で奥駈道出合となり休憩とする。ここで朝のエネルギー補給をした。やや平坦な登山道となる。新緑がとてもきれいで、今度はまだ花は咲いていないがコバイケイソウがところどころ大群落を成している。ほんとうにきれいな登山道だ。大峰奥駈道といって行者の修行の道となっているが、癒しの道である。弁天の森というピークを過ぎると緩く下って行く。前方に弥山の小屋が見えるが、どんどん高くなっていく。すれ違った若い男の人に聞くと、弥山の手前が急登で特に苦しいとのこと。不安になってきた。下りきると当然であるが登り返しである。立派な階段のある登山道をあえぎながら登りきると、ひょいと弥山小屋に到着した。神社があるのでお参りした後、しばし休憩する。森林と枯れ木の特徴ある姿の八経ケ岳は目の前にあった。弥山から約30分程で八経ケ岳山頂に着いた。新潟からここまで到着できたことが感銘である。いったい何キロの道のりだったのだろうと西遊記で天竺に到着したような感慨にふけった。それにしても紀伊の山は奥深い。幾重にも山並みが繋がっており、山の名前も地名も方向も全く解らない。

<大峯奥駈道 弁天の森>


<コバイケイソウの群落>


<弥山への最後の登りが始まる階段>


<弥山>


<弥山から八経ケ岳を望む>



<八経ヶ岳山頂>



八経ケ岳より山上ケ岳(右奥のピーク) 

弥山に戻り、昼食とした。ここでの陽だまりの休憩も心地よく、横に寝転んで久しぶりに山でくつろいだ。

12時に下山開始。下りは快調そのもの。2時間位で登山口に到着した。

その後、2年前にも来たが、この辺りの有名な温泉ということで入之波(しおのは)温泉、山鳩の湯に入る。温泉の成分が固まって浴槽にこびりついた特徴のある温泉だ。

温泉の後は今日の宿となる白川渡オートキャンプ場に向かい、午後4時に到着、親切なおじさんに受付をしてもらい、テントを張った後、明るい内からのんびり過ごした。昨日と違い今日は余裕である。思わずアルコールも進み、日が暮れテントに入った後は自然と目が閉じ眠りに落ちた。

翌朝、530分に起きる予定だったが、430分頃から目が覚める。朝食を取り、ゆっくり支度をして午前7時にキャンプ場を出発。今日は吉野山を観光して帰る事にする。

吉野山といえば千本桜(実際は千本どころでなく3万本)が山を埋め尽くす日本屈指の桜の名所で、神社仏閣も世界遺産となっている奈良の超有名スポットである。桜の時期はとっくに終わっている為、とても空いていた。おかげで、ゆっくりと蔵王堂や吉水神社などの世界遺産を見て回ることができた。脳天大神への登山に匹敵する下りや登り、有名な吉野葛のスイーツや、柿の葉寿司なども堪能し、良い思い出となった。



金峯山寺 蔵王堂(世界遺産)




脳天大神-蔵王堂の四百数十段の階段



脳天大神(龍王院)



吉水神社(世界遺産)


 帰りは往路を新潟に向け一直線。名古屋の大都会や木曽、信州の山を通り抜ける高速道路で新潟の自宅に帰着したのは計画書通りの午後
8時ピッタリという順調さだった。

以上