易老渡〜光岳〜上河内岳〜聖岳

個人山行ku-ninn184
【日時】201481416日(お盆)
【メンバー】
【天候】雨/曇り
【山域】南アルプス
【地形図】
【時間記録】
<8/14>易老渡6:45 − 面平8:45 − 易老岳12:37 − 光小屋15:40
<8/15>光小屋5:50 −(光岳往復)− 光小屋6:25 − 易老岳8:25 − 希望峰10:02 − 茶臼岳11:00 − 上河内岳分岐13:02 − 南岳13:52 − 聖平小屋15:10
<8/16>聖平小屋5:33 − 薊平分岐6:04 − 小聖岳6:54 − 聖岳7:55 − 薊平分岐9:20 − 西沢渡12:20 − 便ケ島13:47 − 易老渡14:15


 【1日目】易老渡の駐車場には30台くらいの車が止められていた。小雨だった雨も上に行くにしたがい本降りとなる。深い森の中の道は急登で、視界が利かない中ただひたすら登る。易老岳も樹林帯の中の山頂。ここから縦走路はいったん下り、光岳に向かって登りとなる。

 空は明るく、無風。雨は真っ直ぐに音もなく降り続いている。止む≠ニいうスイッチがなくなったかのように。ゴーロの沢状の急登を終えると明るく開けた静高平だ。ここで湧水を汲んでいく。センジヶ原の草原の木道を行くと、光小屋は近かった。天気が良ければ、美しい光景が広がっているのだろう。

 光小屋はウッディでかわいらしい小屋で、こちらのテン場で幕営する。2箇所あるテン場もきれいに整備されている。テントを張るときに雨はやっと上がった。

【2日目】朝は深い霧の中。光岳をピストンする。標高2592メートルで南アルプス南端の山だ。森林限界の下、樹林帯の中の山頂だった。名前の由来になる光岩≠ヘパス。縦走路を易老岳まで戻るころには雨がまた降り始めた。アップダウンの中、標高を上げながら行く。茶臼岳で森林限界を越えると、ものすごい風に吹きさらされた。

 光岳にもあった亀甲状土≠フ草原は上河内岳下にも広がっていた。雨の中、何がどうして亀甲状土なのかわからない。花を見る余裕もない。ただひたすら歩くだけ。ゴーッという風のうなり声の中、雨は強弱を繰り返して降り続く。視界はゼロ。終わりの見えない縦走路を行く。

もちろん上河内岳も視界は利かない。標高は2803メートル。晴れれば展望台となるのだろう。残念で声も出ない。南岳への途中でのお花畑は見事だった。風もなく、小さな別空間に入ったようで、思わず歓声を上げる。聖平までは下り勾配。樹林帯を抜けると聖平分岐だった。

聖平小屋は大勢の登山者で、にぎやかだ。テン場も広く、沢が近くにあり、水も豊富だ。そして、なんと!ウェルカムデザートのフルーツポンチ≠ェ振る舞われていた。すばらしい!!。一日雨風にさらされていた体にはありがたかった。

【3日目】風雨は朝になっても止まなかった。薊平分岐にザックを置き、聖岳まで空身でピストンをする。途中の斜面でマルバダケブキの群落が広がっている。森林限界を超えると小聖岳だ。雨のすごさより風が強い。ここからザレ場の急登を登ると聖岳だった。標高3013メートル。南アルプス南端の3000メートル峰だ。いくつものアップダウンを越えて、やっと着いた山頂だった。

風雨の聖岳山頂。視界はもちろんなく、見えたのは山頂標識だけ。どのような光景が広がっているのだろう。北アルプスと違って、想像もできない。登山者が続々と登ってくる。同じ日程で光岳から縦走してきたパーティーと喜び合う。歩いただけの縦走だったが、最終点の登頂は充実感いっぱいとなった。

薊平から便ヶ島に下るコースを行く。下は晴れていて、雨具を脱ぐ。道は明るい針葉樹林帯の急斜面を沢に向かって下る。さて、西沢渡まで下ってきて、びっくり!!。鉄製の渡し籠が設えていた。大きなおもちゃが目の前に現れた感じだ。向こう岸にある籠を手繰り寄せるが、これがまた重い。要領がわからないと大変。声をあげて笑ってしまう。

便ヶ島からは林道を易老渡まで戻る。車は3分の1くらいに減っていた。車で集落まで戻ると、林道入り口には通行止め≠ニなっていた。各所で局地的な大雨で沢の増水とか、土砂崩れが発生したとのこと。大変なお盆だったようだ。


【登山道】


【静高平】


【センジヶ原】


【光小屋】


【光岳テント場】



【光岳山頂】


【縦走路】



【御花畑】


【聖平小屋とテン場】


【聖岳山頂】


【下山道】


【鉄製の渡し籠】



【西沢に架かっている】


【南アルプスの花とキノコ】