守門山系P1080m峰(その山は滑れるかNo.26)
個人山行(なんちゃってテレマーク)
【日時】2014年12月28日(日)
【メンバー】Y,M,T&Oza1(悠峰山の会山スキー突撃隊)
【天候】 快晴
【山域】 守門
【地形図】 守門岳
【実録時間】浅草大橋先(標高500m)08:10 − 1080m峰 10:36 <昼の憩い>
12:03 − 浅草大橋先 12:50
今シーズン最初の山は,守門山系の無名峰(たぶん)である.
標高は1080mほどで,守門岳や守門黒姫に連なる尾根の一部である.
浅草山荘の風呂から見えるすっきりとしたピークのわずか奥に位置している.
1昨年の1099m峰に隣接する名も無いピークなのだ.
以前,守門黒姫を目指したときに,下黒姫沢に降りるのがもったいなくて,右岸側の斜面を高度を落とさないようにトラバースしていると,結構な小沢を通過するたびに,上に上にと追い詰められ,気が付けばいつしか沢床まで下りるのがためらわれる高度となり,つい,そのまま登り詰めてしまったところである.
図らずもたまたま登りついたところであるが,登るにつれ,守門岳に連なる素晴らしい景観が広がり,勝手に「見晴らし峰」と名付けていたところなのだ.
ということで,久しぶりの突撃だ.
ここは,標高差で600m程度である.
適当である.
年寄りは優しい山が好きなのである.
12月に入って,週末に限って雪が降っていたが,ようやく晴れた.
雲ひとつない.
快晴である.
浅草山荘の先の橋の近くに邪魔にならないように車を置いて出発する.
今日は我々だけである.
ノートラックの雪面をまずは破間川にかかる橋まで,シールのまま滑りこむ.
橋の上には十分な雪があり,大した段差もない.
【ノートラックの林道】
なんの変哲もない林道が,木の影と朝の光を映しこんで目を楽しませる.
林道をショートカットし,タモ沢の先から斜面に取り付く.
ここは,どこから取り付いても変わりはない.
【タモ沢出会い】
はじめこそ,灌木の林であるが,予想外に雪がたっぷり積もっていて,小枝は既に雪の下だ.
どこでも登り放題であるが,それでも登りやすい地形,登りやすい雪質を選びながら登る.
【取り付きの斜面:標高650m付近】
標高差で約500mほぼ同じような角度で登りっぱなしである.
とりあえず上に向かってひたすら登る.
タオルを持ってくるのを忘れてしまい,なるべく汗をかかないように登る.
それでも汗が自然と噴き出す.
快晴である.
暑い!
空が青い.
【標高820m付近】
ラッセルは潜るところで,15cm程度である.
しかし,終始シールで直登できない角度が最後まで続く.
適当にジグを切って登る.
【カモシカトレース】
途中,前日あたりの立派なラッセルの跡があり,おやおやと思ったが,小枝をものともしないトレースは,どうやらカモシカが歩いた跡のようだ.
風もなくて快適だ.
青空が広がる.
雲ひとつない.
【ひたすら登る.】
【更に登る.】
【もっと登る.】
標高950mくらいから南北に大きく視界が開ける.
毛猛山塊の奥には尾瀬の燧岳が見えている.
浅草岳も大きく見えている.
青い空だ.
暑い.
【毛猛山塊(中央やや右)その奥中央に燧岳】
【標高970m付近】
標高1000m近くになると,特に北側には木の無いオープンスロープが広がる.
守門黒姫に連なる下黒姫沢,上黒姫沢の尾根が下に見えてくる.
守門黒姫から守門岳に続く尾根筋が白い屏風を広げたようだ.
すがすがしい空気を思いっきり吸う.
力がみなぎる.
空が青い.
【最後の登り】
大きな雪の結晶がそのまま残っていて,下にずれて登りにくいが,光を反射してきれいだ.
快晴である.
風もない.
空が青い.
【大きな雪の結晶が美しい.】
ようやく直登できる斜面になって,灌木をかわすと開けた本日の目的地1080mピークである.
【1080mピーク(奥は守門岳本峰)】
雄大な景色を眺めながら,昼の憩いに突入する.
風もなく,快晴である.
近年にない快適な昼の憩いだ.
なにしろ青空である.
雲ひとつない青い空である.
遠くを見れば,矢筈岳や川内山塊の山々,さらに遠くには白い磐梯山,飯豊連峰もはっきりと見えている.
【右奥の山は浅草岳】
【川内山塊の山々,奥の左は御神楽岳,中央右は貉ケ森山と日尊ノ倉山】
昼の憩いを終え,スキーをセットして滑りだす.
快晴だったこと.
青空だったこと.
雲ひとつない青い空だったこと.
暑かったこと.
汗をかいたこと.
帰りの雪は期待できない.
それでも滑りだすと,東側の斜面には意外にも快適な雪が残っている.
たまりませ〜ん!
【標高約900m付近】
角度も適当にあって,木の間隔も適当で,ところどころオープンバーンも広がっている.
たまりませ〜〜ん!!
青空だけど,たまりませ〜〜〜ん!!!
【標高約700m付近】
白い粉を求めて東に寄りすぎたので,標高600m付近から西に方向修正する.
わずかに杉林を滑ると,林道に出る.
後は,登りのトレースを滑って帰るだけだ.
【破間川を渡る取り付きの橋】
橋を渡って,わずかに登り返して突撃終了だ.
今シーズン初めの山はどこにしようかいろいろと考えた.
選んだ1080m無名峰は予想よりも雪が多く,さらに雪質も思いのほか良くて滑りも十分楽しめた.
なにしろ,快晴である.
それでもって,無風である.
その上,青い空が広がっている.
歩けば,暑いくらいだ.
それなのに,十分楽しめる白い粉.
やめられませ〜ん!
山が好きで,スキーができる人は,ぜひ,悠峰山の会山スキー突撃隊に入隊しよう!!
籔スキーもできますよ.
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