樽口集落〜大花山(その山は滑れるかNo.29

個人山行(なんちゃってテレマーク)

【日時】2015131日(土)

【メンバー】山スキー突撃隊M

【天候】 小雪/風雪

【山域】 小国

【地形図】 長者原

【実録時間】 樽口(標高285m)08:01 − 第1橋 8:7    28:39 − 風倉山〜山頂尾根(標高690m) 10:00 − 山頂(標高786m) 10:3110:49 − 風倉山〜山頂尾根(標高690m) 11:00 − 第2橋 11:16 −  樽口 11:34


先週は所用で山に行けなかった.

突撃隊員による今週の会山行はテレマークでは楽しめないようなので,パスをする.

そこで,今週は長井葉山に突撃だ!

と,思っていたが連れがいないし,天気も悪い.

視界の無い中,標高差1,000mは辛い.

年寄りには辛すぎる.

北寄りの季節風が強くなる.

ということで,来週の会山行で登るつもりの大花山に突撃調査である.

樽口からは北斜面なので,稜線に出るまでは風も大したことは無いだろう.

新潟を出るときも気温はプラスである.

荒天の予想の割に暖かい.

越後金丸くらいから,道路が圧雪となる.

樽口に至る町道に入って,ようやく道路も真っ白になる.

今回は,昨シーズンの大花山とは,反対に樽口の集落から取り付く.

除雪車の転回場所に邪魔にならないように車を置く.


【除雪終了地点】

10cmくらいの新雪が積もっている.

除雪終了地点の段差をやっとこさ乗り越え,スキーをセットする.

樽口峠に至る町道をまずは歩く.

20分近く歩くと,足水川にかかる橋を渡る.


【足水川にかかる第1の橋】

この先で,町道を巻く.

町道に戻るとデブリの山を乗り越える.



【沢を埋め尽くすデブリ】

先々週の勘倉峰と同じように,全層雪崩である.

春の山のようである.



【中央奥が591mピーク】

町道を右に大きく回ると,樽口峠先の591mピークが見える.

更に進むと沢にかかる第2の橋に異至る.

ここから町道を離れてほぼ北方向に登る.


【第2の橋】 

すぐに町道にでるが,樽口峠へ大きく向きを変えるところで,再び町道から離れて本格登山である.

雪は,新しい粉雪が10cmくらいで,15cmほど潜る雪で,本日もラッセル無しである.

この陽気から,白い粉は期待していなかったが,なかなかのさらさら雪である.

帰りの滑りが楽しみだ.



【雪の状態】

しばらくは,杉林と灌木帯のへりを登る.

尾根っぽいところを外さないように登る.

杉は結構育っていて,それなり開けているので杉林の中を登ってもいいのかもしれない.


520m付近】

相変わらず杉林が続くが,標高500mを超えるあたりからより一層木の間隔がひらいてくる.

傾斜も次第に増してくる.

雪は降ったり,やんだりだ.

杉の梢越しに山頂が一瞬望める.



【標高600m付近から望む大花山山頂】

標高600m付近から本コースで最も急な斜面が現れる.

雪の状態によっては雪崩に気を付けないといけない.

登りやすいところを探しながら慎重に登る.

 


【標高600m上部の急斜面】

その急斜面を登りきると平坦な切り開き斜面に出る.

昨シーズン登った時に気になったところである.

ここは地形図の通り,一旦風倉山方向に向かって稜線尾根を目指す.



山頂から風倉山へ続く尾根



大花山山頂

平坦地に出ると,山頂(三角点ピークはこの奥で見えない.)が良く見える.

山頂へは写真中央右の黒々としたブナ林の左側の尾根を登る.


標高690m尾根:3D

標高690m付近で雪庇の弱点から風倉山と山頂に続く尾根に出る.

ここで,昨シーズン春に登ったルートに合流する.


山頂へ続く尾根:3D

この尾根に出ると,予想どおり北風が吹き荒れている.

風による段差に,ところどころ雪が風に飛ばされてクラストしている.


標高730m付近の雪の状態

雪も,風でパックされてメリケン粉のようで,ひび割れる.

メリケン粉,古い言葉のような気がする.

歩いていると,その語源が気になる.

メリケン波止場のメロディーが頭の中に鳴り響く.

神戸のメリケン波止場を懐かしく思い出す.

そんなことを考えながら登っているうちに大花山最高地点に至る.


山頂から地紙山

相変わらず風が吹いている.

この先は登り返しが必要なので,ここでスキーをデポして三角点ピークにつぼ足で向かう.

雪稜状になった尾根を慎重に歩く.

つぼ足では結構潜る.

スキーで来たほうが,良かったようだ.


【三角点ピーク】

三角点ピークも風が吹きまくっている.

直ちにスキーデポ地に戻る.


【山頂尾根:3D

スキーデポ地も風がすごい.

支えが無いと倒れそうなくらいだ.

素早くスキーをセットしてとりあえず風が無いところまで下山だ.

腹は減ったが,とてもこのあたりで昼の憩いをしている場合ではない.

天気予報どおり,荒天となってくるようだ.

早いところ下山しよう.



【スキーデポ地点(標高約790m)】

風倉山に至る尾根は,段差にクラスト斜面にメリケン粉雪で,滑りは楽しめない.

いくつかの登り返しで690mの雪庇通過地点に至る.

雪庇を超えると,あれほどの風がほとんど気にならなくなる.

スキーも良く滑る.

斜面も急斜面,開けた斜面,杉林の林間と変化に富んで滑りも楽しい.


【標高470m付近】

ほぼ登りのトレースなりに滑り下りると,あっと言う間に町道に出る.

後は登りトレースをノルディッククラシカル走法を交えて滑れば樽口である.


【樽口集落】

予想どおり,厳冬期でもこのルートであれば,たやすく山頂に行ける.

難しいところは最初の除雪終了地点の乗り越えである.

年寄りは,ここで足が攣りそうになった.

登り約2時間半,適当である.