袖山(その山は滑れるかNo.30)
個人山行(なんちゃってテレマーク,山スキー,西洋わかん)
【日時】2015年2月15日(日)
【メンバー】会長(西洋わかん),G(西洋わかん),Oza1(山スキー),M(ロシニョールBC125,7tmパワーツアー,T2)
【天候】 雪
【山域】 只見
【地形図】 会津横田
【実録時間】
大塩(標高325m)10:07 − 山頂(標高702m)
11:26 <昼の憩い> 13:16 −大塩 13:56
本当は博士山(王博士)へ新ルートで行こうとしたが,どこにも駐車できる場所が無い.
かつて無い雪の多さだ.
雪も降り続いている.
しっかりとしたところに駐車しないと除雪の邪魔になる.
帰りのことを考え,ここは只見の手前大塩温泉近くの袖山に突撃変更である.
誰も知らないが,この山は日本43万2千321名山の一つである.
天気のいいときに,となりの現燈山にでも登って見晴らしを楽しもうと密かに温めていたときに一応ルートを見ていた山である.
たまたま地図を持っていた.
国道252号線からすぐである.
駐車場所もあるだろう.
標高差はいくらもないが,地図で見る限り年寄りに優しそうである.
再突撃である.
大塩で駐車場所を探していると,炭酸水が湧くという井戸の近くが広く駐車できるように除雪してある.
ありがたくそこに駐車し,支度ができたころには,もう10時をまわっていた.
【雪捨て場から歩きだす.】
町道の雪捨て場から林道へ歩きだす.
除雪の壁を乗り越えることなく歩きだせる.
素晴らしい.
しばらくは,開けた田んぼと思われるところを歩く.
【林道のほぼ終わり付近:標高400m付近】
標高400m付近の林道の屈曲点で,尾根に乗る.
カラマツの緩やかな尾根を歩く.
締まった雪の上に降ったばかりの雪が載っている.
【カラマツの尾根:標高420m付近】
標高450mくらいから少し傾斜が増す.
明瞭な尾根が続く.
雪はやんだ.
ジャケットを着ていると暑いくらいだが,汗をかかないように登る.
【標高500m付近】
【標高570m付近】
籔はそれほど気にならず,ときどき風による段差ができているが,登りやすい尾根だ.
標高570m付近で一旦傾斜が緩むが尾根が徐々に細くなり,東側に雪庇ができてくる.
雪庇側に寄らないようにゴヨウマツの間を縫って登る.
帰りの滑りはちょっと注意が必要だ.
【ゴヨウマツの尾根:標高560m付近】
雪庇に気を付けながら更に細尾根を登る.
登りやすいところを探しながら登る.
降り続いていた雪もやみ,ふと左手を見ると一部に只見の名山と言われている「鷲が倉山」が見える.
【写真中央は鷲が倉山:標高580m付近から】
細かった尾根が広がり,傾斜も緩んでくると北東に伸びる尾根に出会う.
地形図によると,ここにも登山道があるらしい.
【標高600m付近】
この尾根に出ると,風が少々ある.
雪も風でパックされた締まり雪となる.
【写真中央奥が山頂ピーク:標高620m付近から】
【雪の状態:3D】
しばらくは緩やかな尾根を歩く.
風による段差ができているが,たいしたことは無い
締まった雪ではあるが,場所によっては20cm以上潜る.
【標高640m付近】
標高640m付近で大きな段差を一旦下る.
再び登ると,かわいい熊棚がある.
【熊棚:標高640m付近】
標高670m付近で,いよいよ山頂が近付いたことが分かる.
雪も降り出す.
地形図で想像したほど顕著なピークではない.
西側には雪庇ができかけたもう一つのピークらしいところもある.
雪は降り続いている.
【山頂:標高702m】
すぐに山頂からわずかに下ったところにテントフライを設営する.
1級テントフライ士(会長)設営の昼の憩い場所が出来上がる.
快適である.
【昼の憩い場所完成】
帰りは登りの偵察により,どこからでも適当に下って帰ることができるが,無難に登った尾根を下ることにする.
標高640mからの緩やかな尾根のトレースは風で消えかかっていて,それほど滑らない.
【標高630m付近:3D】
【標高620m付近】
標高600mで,登ってきた尾根に向かう.
ようやく楽しめる傾斜になる.
雪庇に気を付けながら滑る.
雪がいいので楽しめる.
細尾根を過ぎると林間も広がり,なお楽しめる.
【標高470m付近】
【標高440m付近】
林道に出れば,後はトレースをそのまま滑るだけである.
雪捨て場に登り返し,町道をスキーのまま駐車場所へ戻る.
【不思議炭酸水】
せっかく炭酸水井戸のところに駐車したので,炭酸水を汲みに行く.
高さ3mはあろうかという雪の回廊を抜けると,その井戸がある.
道路からは見えない雪の回廊の先に大きく「炭酸水」とある立派な井戸がある.
ロケーションがいい.
演出抜群である.
深さ2m以上はありそうな井戸からぼこぼこと自然水が湧き出ている.
専用の炭酸水捕獲機ビッグソルト3型を使って湧水を汲む.
一口飲むと,まさしく炭酸水である.
サイダーである.
三ツ矢ではないがサイダーである.
我が家にもこんな井戸がほしい!
最後に飲んだ炭酸水の印象が強く,袖山のことを忘れていた.
わざわざ登りに来るほどの山ではないが,大雪のおかげで思いもかけず登ることができた.
白っぽい粉もそれなりに楽しめた.
今度は天気が良く,視界が効くときに隣の現燈山に登ってみよう.