俎倉山(山スキー)
新潟県山岳協会雪山講習会(登山の部)
【日時】2014年2月23日(日)
【メンバー】T(山スキー),Oza1(山スキー),M(カルフガイド,7tmパワーツアー,T2),O(西洋わかん)
【天候】 晴れ
【山域】 赤谷
【地形図】 東赤谷
【実録時間】
東赤谷除雪終了点(東赤谷バス停:標高175m)08:06 − 小沢渡渉点(標高280m) 08:42
− 林道(標高415m)休憩09:20〜09:42 − 標高765mピーク10:52 − 標高750m鞍部 10:54〜11:06
− 山頂(標高856.6m) 11:19〜11:26 − 標高715m鞍部下 11:40<昼の憩い>12:48 − 小沢渡渉点 13:26〜13:52 − 県道 14:04 − 除雪終了点 14:14
今年の新潟県山岳協会の冬山講習会は前日から参加し,翌日の俎倉山登山隊として,昨年に引き続き俎倉山に突撃である.
例年,俎倉山に登って,その途中で冬山実地講習会を行っていたが,今年は冬山講習班と登山班に分かれることになった.
登山班は登山するだけである.
気楽である.
悠峰向きである.
ほとんどが冬山講習に参加し,登山班は悠峰4名と下越山岳会の7名だけである.
当日参加の下越山岳会パーティーは,8時前に出発して行く.
我々は,8時の開会宣言を聞いて出発する.
【県道の歩き始め.】
県道は表面が固まって潜らない.
下越山岳会意外にも古いトレースが付いている.
県道と別れて,林道に向かうが県道のトレースはそのまま奥に向かっている.
加治川ダムまで歩いた跡だろうか.
【小沢の渡渉点】
長い林道歩きの果て,ようやく林道ショートカットの渡渉点に辿りつく.
昨年もなかなか厳しかったが,今年は枝が邪魔でスキーを履いたままでは渡れそうもない.
先行隊もここを避けて,わずかに上流側で渡渉している.
30mも上流に行くと,なんとか雪がつながっている.
向かいの斜面は雪が割れていて厳しそうだがなんとかなるだろう.
【スノーブリッジから尾根に上がる.】
雪の穴にはまりながらも,本当になんとかいつもの尾根に上がる.
雪はガリガリとまでいかないガリっぽい春の雪で,登りやすい.
先行隊のトレースと付かず離れず適当に杉林の中を歩く.
ショートカットした林道の二つ目,標高約400mのところで大休止する.
【山頂が見える.(写真中央左奥)】
再び林道歩きが待っている.
494m標高点鞍部の先は,わずかに下り気味に道が付けられている.
当然帰りは,登り気味となる.
はっきりとした道型が終わるころ,ふと見上げると山頂が見える.
林道をずーっと歩いただけであるが,いつの間にか山頂が近付いた.
嬉しいような,嬉しくないような.
地形図では525m付近まで林道が表示されているが,その先も道型らしきものが続く.
【標高600m付近】
標高600m付近で,道型が怪しくなり徐々にトラバース気味に登っていく.
止まって写真を取って歩きだすと,シールに雪が付く.
シールに雪が付かないよう,こすりつけるように歩く.
【標高715m鞍部に至る斜面】
ようやく715m鞍部が見えてきた.
風もなく,ぽかぽかである.
予想では,曇り空と思っていたが日が差している.
風が無ければ山頂で,昼の憩いである.
久しぶりに山頂で昼の憩いができそうだ.
【715m鞍部への最後の登り】
標高750m鞍部の手前,標高765mピークから山頂が見える.
思いのほかとんがって見える.
初めてだと,スキーで登れるのかと思うほどである.
確かに,クラストしているとなかなかに厳しい.
スキーアイゼンが欲しい時もある.
【標高765mピークから山頂】
一旦750m鞍部に下って後続を待つ.
ここは,風の通り道なのだろう,少々風がある.
ここで,雨具を着る.
昼の憩いは,715m鞍部下の風の無いところで取ることにし,とりあえず山頂を目指す.
この時季,たいていこの斜面はクラストしているが,本日は春の雪である.
風による段差はあるが,今までで一番登りやすい.
山頂に着くと,先着の下越山岳会が昼の憩いの準備をしている.
焼峰から北股岳,蒜場山,棒掛山,御神楽岳,粟ケ岳,五頭連峰,新発田の町並みのパノラマが広がっている.
【焼峰山】
【北股岳】
【蒜場山】
【棒掛山】
【遠くに御神楽岳(写真中央左奥)】
【馬ノ髪山,奥に粟ケ岳,白山,菅名岳,五頭連峰】
写真を取り,シールをはがして昼の憩い場に向かう.
765mピークの登り返しを何とか越えてスギとブナの尾根を滑れば,昼の憩い場である.
【765mピーク付近の尾根】
【昼の憩い場】
無風,青空の下暑くも寒くもない気持ちがいい.
フライも何も必要ない.
久しぶりの青空ランチだ.
春である.
2月というのに春である.
もう少し白い粉を楽しみたい.
【いやらしい段差】
滑りが楽しめるのは,地形図の林道の手前までである.
昨年と同じところにできた段差を飛び降りて,ひたすら林道を推進滑降する.
雪は腐れて,なかなか滑らない.
春である.
2月なのに春である.
【最後の杉と雑木の斜面】
林道を大きくショートカットする斜面の雪はなかなか手強い.
それでも雪が多いので,激突しないで滑ることができる.
林道を歩くよりもましだ.
最後の渡渉点も登りに使ったスノーブリッジを渡って板を脱がずに済ます.
ここからも,ひたすら林道である.
左手に沢を見降ろしながら,推進滑降する.
暖かい春風を感じる.
春である.
2月なのに春である.
県道に出てからも長い.
大勢歩いた跡を滑り歩く.
いいかげんトホホのころ,ようやく除雪終了点に辿りつく.
【除雪終了点】
【俎倉山山頂】
帰り支度を終え,改めて振り返ると蒜場山から俎倉山が良く見える.
山頂に至る最後の尾根がよく分かる.
ここから見る俎倉山は意外と険しそうに見える.
実際には険しくない.
一番険しいのは長――い林道歩きなのである.