百石山(その山は滑れるかNo.32


合同山行(なんちゃってテレマーク)

【日時】2015314日(日)

【メンバー】Y小屋マスター+Ng山岳会+Ms山の会+悠峰山の会:会長,GYg2,MrOza1(山スキー),OgWkM(ロシBC1257tmT2

【天候】 快晴

【山域】 小国

【地形図】 小国東部

【実録時間】 伊佐領小学校(標高215m)09:33 − 山頂(標高598m) 10:4713:40 − 伊佐領小学校 14:18


北陸新幹線が昨日開通した.

加賀百万石,金沢まで開通した.

この日に合わせ,恒例の鬼殺し合同山行は百万石には999,900石ほど足りないが,小国は伊佐領の百(万)石山に突撃である.

取り付きの伊佐領小学校に集合し,出発する.

合同隊は,小学校裏手からそのまま山頂を目指す.

悠峰西洋わかん隊は,342.8m標高点のある南北に伸びる尾根を登る.

悠峰スキー突撃隊約2名は,その尾根の状況が分からないので合同隊の後を付いて行くことにする.

【伊佐領小学校(奥のピークが百石山)】

杉林をすぐに抜け,沢っぽいところを超えて,標高250m付近から尾根っぽいところを登る.

最近降った雪の表面がクラスト気味で,踏みこむと少し潜る.

この雪の状態ではなかなか曲がれない.

降りる頃には,雪も緩むだろう.

初めは合同隊と一緒に歩く.

なんとNg山岳会の約1名が片手に大きなプラスチック製(直径30cm以上)のケースを水平に保ちつつ片手に持って登っている.

スキーでも,踏みこむと潜る雪を絶妙なバランス感覚で水平に持ち運んでいる.

きっとクライミングのバランスを養う特殊訓練なのであろう.

厳しい山岳登攀のためのトレーニングなのであろう.

さすがである.

さすがNg山岳会である.

悠峰山の会とは違う.

我々は反省しなければならない.


【小沢を超えて尾根の急登:標高260m付近】


この尾根は直登するにはきついので,適当にジグを切って登っているうちに,いつの間にか合同隊と離れてしまう.

コナラが目立つ雑木の林を登っていく.

木の間隔も適当で,雪が良ければ滑りも楽しそうな斜面が続く.

 
【奥中央が山頂:標高360m付近 3D

標高350m付近で一旦傾斜が緩む,

山頂と思しきピークが見える.

初めての山なので,合同隊の跡を付いて行こうと思っていたが,なかなか後続の合同隊がやってこない.

悠峰西洋わかん隊は,右手の尾根を登っている.

その尾根を目指してトラバース気味に登っていく.

標高450m付近から徐々に傾斜が増して,明瞭な尾根となる.



【標高540m付近】


【雪の状態】

悠峰西洋わかん隊はもう一つ東側の尾根を登ってくるはずだ.

さすがにそこまで行くのもどうかと思い,この尾根を詰めて山頂を目指そう.

雪が変わり,腐りかけの新雪となる.

最近積もったばかりの雪のようだ.

2次林であろうか,木もすっきりとしたブナが優勢となる.

標高530m付近を超えるとそれなりに急になり,更に段差が目立つようになる.

ガリガリの締まった雪に降ったばかりの雪が載っている.

そのまま段差を越えて登ろうとしたが,新雪に隠れたシュルントにはまりかけたりして歩きにくいので,標高550m付近をトラバース気味に東側に移動する.

木から落ちた大量の雪がまるで雪崩のデブリのようになっている.


【標高540m付近のトラバース】


結局,悠峰西洋わかん隊の尾根まで回り込んで山頂登ることになる.

ここからは,段差もなく登りやすい.

山頂東側にできた雪庇が見える.

山頂はもうすぐそこだ.


 

【標高550m付近から山頂方向:3D


 

【標高570m付近:3D

ブナの木を抜けると山頂だ.

百万石には随分足りないが,それでも山頂は穏やかで優雅な雰囲気がある.

小国百万(−九十九万九千九百)石山である.


【山頂】


山頂からは,あまりなじみのない山が北の方向に広がっている.

一番高く見えるのは荒沢山(標高1038.6m)だ.

南側に目を転じると飯豊連峰が白い.

風雪の大花山を探すが,確認はできない.

風もなく,青空が広がっている.


【遠くのピークは荒沢山】

後続隊はしばらく来ないようなので,シールを外して北側に少しだけ滑ってみる.

登り返しがきつそうな急傾斜となる手前まで滑ってみる.

なかなか快適な雪である.

そのまま滑りたくなる誘惑を振り切って登り返す.


山頂

山頂を整地しているとMs山の会,悠峰西洋わかん隊,Ng山岳会の面々が続々と山頂に到着する.

参加者の人数に合わせたテーブルと椅子を雪を掘って作成し,合同昼の憩いに突入する.

風もなく春の山だ.

飯豊山を眺めながら昼の憩いである.

快適である.

時間もたっぷりある.


【昼の憩い(バックは飯豊本山)】


【なんとチョコレートケーキが!】

合同昼の憩いは違う!

なんと自家製生チョコレート,シュトーレン,桜餅,そしてチョコレートケーキまで登場する.

どうやらNg山岳会特殊山岳登攀養成プラスチック容器2号の内容物はチョコレートケーキだったようだ.

これは水平に保たなければならない!

さすがです!

みんなおいしく頂きました.

ごちそうさまです.



【標高450m付近】

帰りは登りと違って一旦西側の尾根を滑り,標高510m付近から重力に従ってまっすぐそのまま滑り下りる.

標高390m付近で登りのトレースと合流する.

登りでも休憩した標高360mの大きなナラの木のところで後続の合同わかん隊を待つ.

悠峰西洋わかん隊もこのルートで降りてくる.

皆揃ったところでもう一滑りすると,すぐに伊佐領小学校だ.

予想どおり,雪は腐っていて滑りも楽しめた.

 

百石山,無駄なく登れて無駄なく滑ることができる.

標高差はいくらもないが,年寄りにはこのくらいが嬉しい.

今度は白い粉の時に来てみよう.


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