高陽山(山スキー・雪靴)
会山行見送り隊(山スキー・テレマーク・雪靴)
【日時】2015年3月21日(土)
【メンバー】会長&Y2(泊まり隊),Tr,Oza1,Og,Wki,It,Nr,Tn,Mz
【天候】晴れ
【山域】飯豊
【地形図】 飯里
【実録時間】 松峰(標高400m)09:15 − 林道(標高760m)10:34
− 標高907m標高点 10:56 − 山頂(標高1126.5m)11:43 −
山頂下 <昼の憩い> 11:49〜13:37 − 林道(標高760m) 13:52 − 松峰 14:40
今週の会山行は,高森山に泊まって高陽山をピストンする作戦である.
日曜日は所用のため,土曜日に見送り隊として突撃である.
ところが,恐れていたことが早くも現実のものとなった.
昨年3月の高森山レポートで危惧していたことが起きてしまった.
なんと!弥生へ向かう道路が除雪されていない.
どうやら,今シーズンから冬期間?はもう誰も弥生には住んでいないようだ.
がっかりである.
少子化,超高齢化,人口減少が続く.
これからも,遠のく山が増えるのだろう.
気を取り直して高陽山へと転戦する.
松峰の除雪終了点が取り付きだ.
夏道とはルートが違う.
【歩き始めの田んぼ】
初めは田んぼ脇の林道なりに歩く.
高陽山は東北山スキー100にも記載されているくらい,悠峰山スキー突撃隊の突撃先としては,今まで,1回も他パーティーに出会ったことはないが,メジャーな方である.
なんと先週のものらしきトレースが付いている.
【概ね林道なりに歩く.】
先々週の降雪のせいか,雪は白くてきれいなままだ.
北に向かって林道をショートカットしながら登る.
【中央の窪みを登る.】
古い地形図には載っている林道の最後へは斜面の窪みを抜けてショートカットする.
意外と急で直登はできない.
【古い地形図の林道終了付近から高陽山】
その急登を登りきると目指す高陽山が正面に見えてくる.
登る尾根もはっきり分かる.
はっきりとした尾根上の上を歩く.
標高570m付近で東側の尾根に乗り換えて,磐越道からも見える広い切り開きに出る.
【広い切り開き】
時期になると,ここはわらび園になるらしい.
刈り残した大きなアカマツの日陰で後続隊をしばし待つ.
正面遠くには博士山が見えている.
西側には御神楽山も良く見える.
その広い切り開きも標高640m付近から灌木帯となり,700m付近で切り開きも終わる.
スギとアカマツを左手に見ながら登っていくと,明瞭な尾根となっていくつかの小ピークを越えると標高760mで林道跡に出る.
ここから907m標高点までそれなりに傾斜のある斜面が続く.
しばらくは左手にスギ林が続くが,ここは当然ブナを見ながら登るのだ.
この尾根は,山頂までブナが続いて素晴らしい.
【標高830m付近】
【標高880m付近:3D】
雪は腐っているがシールも良く利き登りやすい.
先週に引き続き,青空が気持ちいい.
春は青空である.
【907m標高点尾根】
907m標高点を過ぎると,はっきりとした尾根となって,傾斜も緩む.
梢越しに飯豊も見えてくる.
ここで一息入れて更に登る.
登るときに見た高陽山の右側のスカイラインを登っていく.
【標高1020m付近:3D】
もう急登は無い.
気持ちのいい尾根だ.
ブナの林がずっと続く.
白い木肌が青空に映える.
【標高1060m付近】
【山頂ピーク】
標高1100mを超えて傾斜が緩むと山頂のピークが現れる.
三角点のある山頂は木が邪魔をして,それほどの展望が無い.
少しだけ下って高森山側に進んだところで昼の憩いとする.
【高森山側に少し下る.】
【山を眺める人々】
高森山側は大きく開けていて,大日岳から飯豊本山に続く主稜線が正面に白く広がっている.
風もなく,今週も山を見ながら昼の憩いに突入する.
昼の憩いの途中に,更に高森山側に少しだけ行ってみる.
ここまで来ると飯豊の手前に高森山がはっきりと分かる.
昨年滑った第1ピークの白い斜面が良く分かる.
【飯豊の主稜線,写真右手手前の山が高森山:標高1100mから】
【高森山側から昼の憩い場】
【背景は大日岳,左端に烏帽子山】
【下山開始】
昼の憩いも終わり,テン場へと向かう泊まり隊を見送って下山だ.
雪は腐っていて滑りやすい.
木に激突しないよう祈りながら滑る.
760m林道手前のスギ林の中は,まだ雪が固いうえに枝や葉が落ちていて,少々滑りにくかったが,ブナの斜面は十分楽しめた.
【標高760m林道】
760m林道先のピークは登り返さないように巻きながら高度を落とす.
登りのトレースと合流すると,もう切り開きの灌木帯である.
登りで休んだアカマツの下で後続を待つ.
ここからは,もう難しいところはない.
雪は腐っているが,意外に滑る.
アンテナ塔が見えてくれば,松峰はもうすぐそこだ.
【松峰】
先週に引き続き春らしい青空の下,素晴らしい山であった.
山頂付近の緩やかな開けた雰囲気が素晴らしい.
東北の山らしいゆったりとした景観が素晴らしい.
途中のブナも素晴らしい.
久しぶりに「私の高陽山」を思い出した.
もちろん「わしらの高陽山」でもある.
この高陽山もいつか滑られなくなるときが来るのだろうか.
高森山のようになるのだろうか.
合掌.