天狗原〜金山 山スキー

個人山行 TA
【日時】2015年5月9日
【メンバー】会員外一名
【天候】曇り時々小雨
【山域】火打山
【地形図】妙高山
【時間記録】駐車4:50−杉野沢橋5:40−滝沢6:00−天狗原稜線9:50−金山10:30〜10:45−滝沢
12:45−杉野沢橋13:05−駐車13:50


会員外のO氏は長年の山スキーパートナーで火打山・焼山周辺で数々の山行を一緒に行ってきた、このたびはO氏がまだ行っていない金山に行くことにした。

前日、笹ヶ峰から黒沢橋の除雪終了地点に駐車しテントで泊まる夜中は月夜で一晩中明るかったが出発するころ長野県側より気になる雲が流れてきた。

杉野沢橋ちかくになると天狗原の稜線が見え出す。

天候は予報どおり曇りで稜線ははっきり見えている、今日はこのままの天候で推移し大きく崩れないだろうと予報を信用する。

杉野沢橋から先の真川は砂防ダムができて昔とだいぶ変わってしまった、真川ゴルジュ手前の滝沢から雪でほとんど隠れた夏路をスキーのひっかかるヤブをくぐり苦労して上の台地に上がる、ここから本格的な登りのスタートになる。

あたりにトレースなど無く昔の記憶をたよりに天狗原へつづく尾根にでるため右よりの沢をつめる、雪面はひどいデコボコで帰りの滑降が思いやられる。

尾根直下の急斜面でジグをきりながら汗をかき尾根に上がると天狗原頂上と金山沢の広大な斜面が現れる、そして稜線は裏金山・富士見峠・焼山・火打へと連なる、晴れていれば感動するはずである。尾根上には何本かのシュプールの跡があり連休に数パーティの入山があったようだ。

しばらく登っていくと熊の足跡をみつける、今朝か昨日か新しい足跡が我々とおなじ方向に登っていった、期待して周囲を見渡したが熊を見つけることはなかった。

途中小粒の小雨がふり出しシェルジャケット上下を着込む、焼山の山頂が時々ガスに隠れるが風も弱く天候が大きく崩れることはないと思い特別不安も感じる事無く登り続ける。

今日の下降路に使う裏金山谷と金山谷の中間尾根の状況や天狗原頂上にあがる最後の急斜面のルートを観察しながらシールで登れるところまで行く、ラスト天狗原へはスキーを担ぎキックステップひと頑張りでようやく頂上(2197m)の一角にでる、そして奇怪な姿をしたピークをもつ雨飾山が姿を現す。

めざす金山は時々ガスがかかるがコルに下りひと登りで金山頂上である。

金山頂上(2245m)では晴れていれば北アルプス白馬岳方面が見えるが残念ながら雲の中であった。

雲行きも怪しく早々にシールを外し下山する、下降路の裏金山谷との中間尾根は雪質も良く期待どおりの快適な滑降ができた、後は登りのルートに戻り下山する。

最後の核心部は台地から滝沢出合に下る急な夏路で担いだスキーをヤブに引っ掛けながら捕まり、注意していたが泥でスリップして転んでしまった兼用靴の下りはきびしいのである。



金山山頂より焼山と火打山




裏金山谷に張り出した巨大な雪庇の金山頂上直下を行く




金山頂上より雨飾山、北アルプスは雲の中




中央の山が昼闇山と高松山と思われる?