恵 那 山

会山行  oza1
【日時】 2015523日~24
【メンバー】 4
【天候】 晴れ時々曇り(両日共)
【山域】 木曽山脈
【コース】 神坂峠コース
【地形図 2.5万】 中津川
【コースタイム】
<5/23> 妻籠宿、馬籠宿観光
新潟発 5:00 妻籠宿(10:20 – 12:10) – 馬籠宿(12:45 – 2:20) – 迷走(馬籠宿~神坂峠林道途中(引き帰し)~馬籠宿~広河原登山口~園原IC~中津川IC~神坂峠) — 神坂峠駐車場着18:00頃 
<5/24>恵那山登山
神坂峠駐車場発 5:00~千両山5:30~鳥越峠5:50~大判山6:40~前宮ルート分岐9:00~避難小屋 9:25 ~ 恵那山山頂 9:40-10:20~大判山 12:10 ~鳥越峠13:00~千両山13:40-13:50~神坂峠駐車場着 14:10
-14:30上坂峠発-温泉(クアリゾート湯船沢)~中津川IC~駒ヶ岳SA(食事)~新潟着9:30


恒例になっている年に一度の遠いところの百名山登山。今年は岐阜・長野の県境となっている恵那山だ。登山道は何本かあるが、広河原ルートがもっとも新しく短いとの情報なので、迷いなく広河原ルートを計画した。しかし、後記の通りで神坂峠ルートに変更することになる。せっかく木曽方面まで行くのだから、これまたいつものように観光も取り入れる。朝5時に新潟を出発。塩尻IC~国道19(中山道)でまずは妻籠宿に立ち寄る。



国の重要伝統的建造物群保存地区に最初に選ばれた昔の宿場町だ。観光しながら、いろいろなお店で話を聞くと、骨組みは江戸時代であっても、土砂崩れや火災などで建物自体は明治に改修されたものが多いという。



<妻籠宿>


建物とアンバランスなカフェに入りコーヒーを飲んだ。中にはジャズが流れ、気さくなマスターがおり、妻籠宿のことを色々教えてくれた。又、マスターはそれなりの年配者だが外人の方にはごく自然に英語で対応している。すばらしいね。

妻籠宿観光を終え、
10kmほど先の馬籠宿に立ち寄る。ここは更に観光然としており、駐車場には大型バスが何台も到着している。



<馬籠宿>


入口にある大きなレストラン
まごめやで昼食を取る。ランチは味、ヴォリーム共に満足いくものだった。馬籠宿の坂を展望台まで行き、恵那山を眺める。大きい山だ。明日はあの山に登ると思うと、期待でワクワクしてきた。



<馬籠宿にある展望台>

馬籠宿の観光を終え、広河原の登山口にナビを設定すると神坂峠を越える道を案内する。何も考えずにナビの指示通りに車を走らせる内にどうも行けない予感がしてきて、馬籠宿に引き帰した。馬籠宿にあるJAのスーパーに立ち寄り店長に話を聞くと、昔は通れたが、今はやはり通れないという。付近にスーパーもないとの話から食材をこの店で買い、広河原登山口に向かった。1時間程下道を走って広河原登山口に着く手前に通行止めの看板があった。歩行者も含め通行止めと書いてある。丁度降りてきた人に聞くと、工事中で落石もありかなり危ないとのことで、大分注意もされたと言っていた。しょうがなくあきらめて神坂峠のルートに変更した。園原IC近くのスタンドでも情報を教えてくれた。園原ICから高速に乗り、中津川ICに降りる。神坂峠に向け、先ほど来た道を再度走ることになった。ぐるぐると林道を進み、神坂峠に到着したのは18時を回っていた。




<恵那山に出発>

翌朝は4時に起床、5時には出発する。広河原コースが3.1Kmとなっていたのに対し、神坂峠コースは6.5km2倍以上の長丁場となっているので早立ちに越したことはない。



<千両山から恵那山>


登山口からまずは千両山(ヘブンスそのはら分岐)に登る。開けていて見晴がいい。噴煙を上げる御嶽山、中央アルプス
、南アルプスも曇り空ながらよく見える。



<御嶽山>

これから行く恵那山が遠くに見えるが、ここから登山道はかなり下っている。行く手にはいくつかの峰が連なっておりいちいち超えていくのか?と心配する。まずは標高差で約110mを下り鳥越峠に至る。そこからはピークをうまく回避して水平につけられた道をしばらく行く、しかし途中の1696mの大判山に向けては当然だが登りだ。




<1820mピーク>


ここから地図上の1820mピークや1972mピークに向けて本格的な登りが始まる。しかも下りもあったりしてよけい辛い。山頂の肩に向けての登りは本日一番の急坂で、息があがり何度も足が止まった。

<前宮ルートとの分岐に到着>

山頂部の肩となる前宮ルートとの分岐までくれば、あとはほぼ平である。しかし山頂まで40分とあり、若干の登りでも疲れているのでそう楽でもなかった。



<山頂避難小屋>


途中の立派な避難小屋を過ぎて少し行くと待望の山頂だった。展望台が作ってあったが、上に登っても展望は無い。確かに噂通りの見えない展望台だ。



<恵那山山頂>


我々以外誰もいない。静かな山頂でしばらくのんびりと過ごす。やがて夫婦であろう男女が現れ、記念写真などを取り合った後、下山する。途中の避難小屋には団体客が大勢到着していた。急坂を転ばないように慎重に下り、何か所かある登り返しに息を切らしながら黙々と下る。大判山で休んでいた若者は今日、2度目の登山をしているという。世の中には信じられない人がいるものだ。どう見ても20代かと思っていたが40歳だという。笑顔の似合うとてもハンサムな青年だった。鳥越峠に着くと後からYさんからちょっと待って声がかかる。コシアブラがあるので取っていくという。全員いきなり山菜取りモードに突入。疲れが一気に吹っ飛んだように目が輝いた。


<鳥越峠>

千両山への最後の登りを終え、神坂峠に下る。登りは4時間40分、下りは3時間50分。日帰りの山としては結構登り応えがあった。

帰りは麓にあるクアリゾート湯船沢で入浴、料金は800円。プールも併設している大きな施設で、広くて良いお湯だった。

中津川ICから高速に乗り、駒ヶ岳SAで食事、中央道から長野道、北陸道と乗り継いで新潟へ到着したのは午後9時半、皆様とてもお疲れ様でした。