大猫山・猫又山
個人山行 sue
【日時】 2015年10月17日
【天候】 快晴
【山域】 北アルプス北部
【地形図】 毛勝山、剣岳
【時間記録】 工事用道路ゲート6:15 − 登山道入口6:45 − 大猫平08:50 − 大猫山9:35 − 猫又山山頂11:05〜11:35 − ブナグラ峠12:40 −登山道入口14:25 − ゲート14:50
《上市付近から剣岳のシルエット》
3時に自宅を出て6時過ぎに馬場島に着く。白萩川沿いの工事用道路に入るとすぐにゲートがあり、すでに10台以上の車が泊まっている。ここに車を止めて行く山となると大猫、猫又、赤谷山くらいだと思うが、意外にも入山者はけっこういるようだ。
30分ほど車道歩き標高950mくらいから登山道に入る。登り始めからかなりの急登で、それが天然スギと広葉樹の林の中にずっと続いている。木々が薄くなったところで振り返ると剣岳が大きく見えた。ちょうど小窓のあたりから日が昇るところだった。
《間近に見える剣岳》
この先に小さな下りが2か所あるが、1850mの大猫平までずっと急登が続く。かなりきついがグングン高度をかせげる。大猫平はこの急峻な尾根上にあることが不思議なくらいの池塘と草原が広がる別天地で、剣岳や大日岳の展望が素晴らしい。ここの登山道が開かれて15年になるが、登山者も多いようで、草原の中の道が荒れはじめていて痛々しい。
《大猫平を見下ろす》
大猫平からひと登りで東芦見尾根の主稜線に出る。右に少し行ったところが大猫山で、新しい石仏が立っている。
この先は猫又山まではゆったりとした広い草原の尾根を前方に猫又山、釜谷山、右手に剣岳を見ながら気分よく歩く。
《大猫山から、左:釜谷山、右:猫又山》
《この時期は剣岳の北面には日があたらない》
猫又山は岩とハイマツのピークで古い石仏がある。山頂からの360°の大展望には感動する。先日の積雪が少し残っていてビールをしっかり冷やすことができて、これまた感激。
《猫又山頂上、遠くに富山平野と富山湾》
《とにかく剣岳がよく見える(猫又山から)》
猫又山からブナグラ乗越までは終始正面に剣岳と赤谷山を見ながら歩く。下るにつれて、剣岳を仰ぎ見るようになる。左手は後ろ立山の峰々が連なる。昔は馬場島からブナグラ乗越を通って黒部川側に行っていたようだ。
《ブナグラ乗越から五竜岳》
剣岳と別れてブナグラ谷を下る。道を見失いそうになる所もあるが気をつけていれば問題ない。再び朝の工事用道路に出て車道を馬場島まで行く。今は馬場島が紅葉の盛りでキャンプ場にも何人もの人が来ていた。山上の紅葉は10月上旬が見ごろだろう。
《ブナグラ谷の紅葉》
山中で出会った登山者は、2名パーティーが2組、単独が5名で静かな山旅だった。