志津倉山(本峰)
個人山行 山スキー突撃隊
【日時】2016年3月21日(月)
【メンバー】M&T(悠峰山スキー突撃隊)
【天候】 小雪時々晴れ
【山域】 会津
【地形図】 博士山
【実録時間】 大岐(標高705m)8:28 − カーブミラー(尾根取り付き)8:46 − 標高865m尾根 9:03 − 柳沢峠付近 9:08
− P1047m標高点手前 9:35 <休憩> 09:45 − 標高1120m付近 9:59 − P1185m標高点 10:15
− 山頂(本峰)1203m 10:31 <昼の憩い> 11:49
− P1185m標高点 12:00〜12:10 − P1047m標高点先 12:16
− 標高865m尾根 12:35 − カーブミラー(尾根取り付き)12:40 − 大岐12:48
この連休は,左目の調子が悪いし天気も雨が降りそうなのでおとなしくしているつもりだったが,天気も回復傾向で左目も何とかコンタクトを付けることができたので出かけることにする.
突撃先をいろいろ考えた.
あまり遠くなく,軽く登られるところがいい.
気になっている会津大塩の現燈山を第1候補にする.
雪がなかったら確実なところで志津倉山にしよう.
会津坂下で磐越道を降りて周りの山の様子を見ながら進む.
雪がない!
現燈山は800m程度しかない.
尾根も細い.
今日は志津倉山にする.
運がいいと,元国道が除雪してあるかもしれない.
運は良くなかった.
大岐はいつものところで除雪終了.
天気は回復傾向の筈であるが,小雪が舞っている.
元国道をカーブミラーまでたらたらと歩く.
何かのイベントがあったのだろうか大きな丸わかんの跡が道幅いっぱいに広がっている.
雪は固く締まっていて,スキーで歩くとそのデコボコが気になってしょうがない.
【見事なわかんトレース広がっています.】
いつものところから尾根に取り付く.
根開きが始まっているが,初めのうち籔はそれほど気にならない.
雪は固く,先週に引き続きガリガリであるが,軽く雪が載って歩きやすい.
【尾根取り付きの尾根:3D】
登るにつれ森の小枝が気になってくる.
歩くルートも小枝を避けながらルート取らないといけない.
積雪は1m近く残っているが,どうやらいつもは雪に埋もれてしまう小枝が今年は一度も埋まることなくそのまま出ているようだ.
【標高865m境界尾根】
標高865m付近で境界尾根に出る.
何の境界かは分からないが,林野庁所管の境界票が綺麗に並んでいる.
赤ペンもこれまでか!と綺麗にマークされている.
これは迷いそうもないぞ!
【柳沢峠付近の尾根:3D】
境界尾根を登り下りしながら進むと柳沢峠付近に出る.
その先の急斜面はなかなかである.
まず小枝が邪魔である.
一部土も出ている.
ササも出ている.
籔をかき分け,ササを避け,土をまたいでなんとか登る.
雪はまだ固い.
固いがシールは良く効いて,小枝さえなければずいぶんと登りやすい.
100mほど急斜面を登ると次第に傾斜が緩み,ブナも立派になってくる.
このあたりから東北の山!という感じになってくる.
相変わらず小枝は気になるが,少しは登りやすくなってくる.
【籔急登を終えた標高1030m付近】
1047m標高点の手前で,少し休む.
相変わらず小雪が舞っている.
ここで,これから登る最後の急斜面が良く見えるが,ここも雪が少なく黒っぽい.
【1047m標高点手前(奥はこれから登る斜面)】
ふと見るとかわいらしい熊棚がある.
もっと太い木に作ればよさそうなのに,これではぐらぐらで安定しないように見える.
免振構造なのだろうか,熊ごとながら気になる.
【小さな熊棚発見】
1047mから少し下って最後の急登を登り返す.
ここを登り切れば,ブナの林が続く頂上台地が広がっている.
柳沢峠の斜面ほどではないが,ここでも小枝が少々気になる.
その急登も標高差で50m程度の辛抱だ.
すぐにはっきりとした緩やかな尾根に出る.
しかし,ここもいつもと様子が違う.
小枝だらけだ.
その尾根の少し開けたところから博士山が良く見える.
標高で1000m以上は白くなっている.
霧氷が付いているようだ.
右奥には王博士も見えている.
【博士山(奥のピークは王博士)】
傾斜はさらに緩み,いつの間にか尾根ははっきりしなくなり,いたるところに大きなブナが広がる頂上台地となる.
どこでも歩けるが,とりあえず高みを目指して歩く.
帰りもどこでも滑れるが,低みは360度選択肢があるので気を付けよう.
【標高1160m付近の志津倉姫:3D】
標高1160m付近に勝手に名付けたブナ「志津倉姫」がたたずんでいる.
枝が折れたりして志津倉姫もだいぶ年をとったようだ.
【1185m標高点】
1185m標高点を横目に見て1200m第2ピーク鞍部までシールのまま滑り下りる.
1200m第2ピークはわずかに北側を巻いて行く.
1200m第2ピークを巻いたあたりから,ブナの枝に霧氷が付いている.
青空だったらもっときれいだろう.
1200m第2ピークから再びシールのまま標高差で30m程度滑り,最後の登り返しの先が本峰山頂である.
このあたりの斜面とブナの配置が素晴らしい.
【山頂手前の斜面:3D】
昔あった本峰標識も朽ち果て,今は何もない.
少し寂しい気もするが,まあいいだろう.
【山頂(本峰)】
山頂から少し下ったところにフライを張って昼の憩いに突入する.
ようやく時折青空が見えるようになる.
【山頂をわずかに下ったところ:3D】
いよいよスキーをセットして下山である.
下山ではあるが,1185m標高点までは滑ったり登ったりの水平移動だ.
【山頂を振り返る.】
固く締まった雪に1cm程度の新雪.
ウロコ板で快適に登り下りができる.
真っ白な雪が綺麗である.
雪は少ないが,新雪の下の締まり雪も綺麗なままだ.
【中央右奥のピークは明神ケ岳】
遠くには明神ケ岳が望める.
あの山も滑られるのだろうか.
【第2ピークの最低鞍部】
1200m第2ピークを巻くと1185m標高点への最後の登り返しだ.
さすがにここは小枝が気にならない.
どこでも登り放題である.
【1185m標高点への登り返し】
]
1185m標高点付近で隊員Tはシールを外す.
雪は締まったままだが,意外と滑りやすい.
雪は滑りやすいが,小枝が邪魔だ.
【1047m標高点を巻く.】
いつものように1047m標高点ピークは北側を巻く.
雪はこのあたりから緩んでくる.
緩んで滑りやすくなればいいが,小枝が相変わらず邪魔だ.
【1047m標高点下の斜面】
横滑りや転倒半ひねりを交えて,なんとか柳沢峠の先の境界尾根に出る.
やれやれである.
境界尾根から分かれて枝尾根を滑る.
雪はさらに緩んで,腐れ雪となる.
小枝は邪魔だが,幾分滑りやすくなる.
少しは楽しめる.
と,思う間もなく元国道に出る.
【元国道のカーブミラー】
腐れ雪の元国道はフッ素100%超高価液体ワックスのおかげか意外とよく滑り,案外早く大岐に辿りつく.
久しぶりの残雪期の志津倉山であった.
残雪はそれなりにあるのだが,こんなに籔が邪魔なのは初めてである.
今シーズンは多くの灌木が雪に埋まるほど積もらなかったのだろう.
この時期で,もはや賞味期限切れではあったが,まあ雪が思いのほか綺麗で霧氷も見られて静かにブナが広がる山頂に立てただけでも良しとしよう.
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