百 石 山
個人山行(なんちゃってテレマーク)
【日時】2017年1月29日(日)
【メンバー】M,T
【天候】 晴
【山域】 小国
【地形図】 小国東部
【実録時間】
伊佐領小学校(標高215m)08:40 − 山頂(標高598m) 09:55〜11:38 − 伊佐領小学校 11:55
先週,春先の鎖骨骨折以来最後の診察を受けた.
レントゲン写真を見ると,まだボルトの穴がはっきりと分かる.
担当の先生から,何かスポーツはしてるの?
と聞かれ,世間では遭難で話題の山スキー(テレマーク)と答えると,「どんどんやりなさい.」とのこと.
完治である.
長かった.
まだ,肩は痛いが今シーズン2回目のリハビリ登山決行だ.
リハビリ登山,その山は百石山である.
2年前の春先に合同山行で登り,粉の時期に登ろうと決めていた山である.
最近の陽気で粉は期待できない.
期待できないがリハビリのため,軽い山が適当である.
百石山は標高差で400mもない.
走って登る人は30分もかからないだろう,きっと.
軽い山は年寄りにも優しい.
軽い山でも年寄りには十分楽しめる.
楽しめるどころか適当だ.
突撃である.
なかなか素敵な外観の伊佐領小学校から歩き出す.
放射冷却のせいか雪の表面はがちがちだ.
杉林を抜けて小沢のところから尾根に取りつく.
はじめは急であるが,すぐに緩くなる.
雪の表面は凍っているが,踏み込むと少しは潜る雪なので,シール登行には全く問題はない.むしろ登りやすい.
登りやすいが,これは明らかに滑りにくい雪だ.
都合の悪いことは考えないようにしよう.
【あがりこのブナ,標高350m:3D】
いろんな樹種の混じった雑木林を歩く.
枝から落ちた雪が固まって,雪面はでこぼこだ.
この辺りも,しばらく雪が積もっていないようだ.
1月なので,ついジャケットを着て登ってしまったが,暑いのですぐにジャケットを脱ぐ.
空は青空だ.
風もない.
【雪の状態,標高460m付近】
【標高440m付近】
標高400mくらいからブナが目立つようになり,450mから上はほとんどブナとなる.
白い雪面とブナと青空になごむ.
【山頂に続く尾根直下】
【山頂に続く尾根,標高510m付近】
標高460m付近で東西に伸びる山頂に続く尾根に出る.
はじめは緩いが,山頂に近づくに連れ,急になってくる.
今日の雪でもちょっと緊張するようなところもある.
風の影響を受けるところなので,もっと固い雪の時は前回登った南側の尾根から登る方が無難だ.
【山頂直下】
いよいよ山頂が近づくと,ようやく傾斜が緩くなってくる.
潜りきっていない小枝を避けながら一番高いところを目指す.
【山頂から飯豊連峰】
【昼の憩いはフライの中で】
山頂からは飯豊の山並みがよく見える.
一番高いところにフライを張って,昼の憩いに備える.
時間も早いので,たっぷりと昼の憩いを過ごす.
さて,帰りの滑りについて記すことはなにもない.
登るときに都合の悪いことは考えないようにしていたが,都合の悪いことは考えなくても目の前に突き付けられる.
アルペンターンどころかボーゲンもままならない極悪雪だ.
滑って降りた,というよりも転げ落ちたといった方が適当だろう.
ボルト穴の埋まりかけた鎖骨は大丈夫なのか!
今度こそ,粉の時に再訪したい.
それでも,雪の上を歩けるということにしみじみと幸せを感じる山スキー突撃隊約2名なのである.