鳥屋森山(周辺)
個人山行(なんちゃってテレマーク,山スキー)
【日時】2017年3月19日(日)
【メンバー】M,T(悠峰山の会藪スキー突撃隊)
【天候】 晴れ
【山域】 会津
【地形図】 飯里
【実録時間】弥生への分岐(標高310m)08:14 − 標高840m尾根10:12 <昼の憩い> 12:00 ー 標高860mピーク 12:11〜12:19 − 標高840m尾根12:26 − 取付き13:10
今週は,天気もいいようだし,会山行の鏡山に日帰りで突撃も考えたが,久しく鳥屋森山に行っていないので,この機会に突撃である.
【取り付き】
高森山の登山口であった弥生への道路の分岐のところに駐車し,まずは林道に沿って歩き出す.
わかんの跡がついている.いつのものだろう.
少し歩くと,右手斜面からのデブリを何か所かやり過ごす.
ブロック雪崩には特に会いたくはないが,斜面を見るといつでも準備万端の雪の塊がへばりついている.素早く通過しよう.
【予定ルートの取り付き】
ブロック雪崩だらけの林道をショートカットするため,予定のルートを偵察するが,雪が割れているところもあり厳しそうなため,林道なりに進撃する.
【林道の様子】
更にデブリを乗り越え,仕方なく林道を歩くが標高450m付近から地形図でがけ記号がついているところの状況が悪い.いつでも雪崩れます,待ってますよ!である.
作戦会議を急きょ開催し,林道右手の尾根から山頂を目指すという虎の穴作戦が採用される.
【杉の斜面】
606m標高点のある尾根に上がるため,杉の斜面に取り付く.
雪はザラメになりかけの腐れ雪だ.
シールはよく効き,登りやすい.
【標高960m付近:3D】
尾根に上がると,杉が混じった雑木の斜面が続く.
急でも緩やかでも無い,単調な斜面が続く.
適当なところで,雨具の上着を脱ぐ.
日も差してきたので,日焼け止めクリームを塗る.
天気占いでは,今日は確実に青空が広がるとあったが,意外と雲っぽい.
【雪の状態】
標高800mくらいから昨日から今日にかけて降ったと思われる雪が積もっている.
周りの木にも雪が付いている.
風も出てきた.
【標高840m付近】
標高840m付近で,884m標高点を経由して鳥屋森山に続く尾根に出る.
それまでなかったブナが突然現れる.
会越県境では,この標高ではブナ帯となっているが,鳥屋森山付近から東では次第に針葉樹が優勢になってくるようだ.
鳥屋森山も山頂は杉に混じってブナがある.
【鳥屋森山に続く尾根】
884m標高点に向かう尾根の様子を偵察すると,雪庇が発達した起伏が大きい細尾根が続いているように見える.
どうも楽しめそうもない.
ということで,今日はここまでにして,すぐに風よけの穴を掘って昼の憩いとする.
ここからは三角錐状の951m標高点の左に鳥屋森山がよく見える.
昼の憩いを終え,せっかくなのでちょっと高くなった860mピークまでツボ足で往復する.
標高差でいくらもないが,ピークに近づき振り向くと大日岳から飯豊本山までが白く聳え立って広がっている.
迫力である.
御西岳と飯豊本山の下に鏡山がはっきりと分かる.
会山行のパーティーはどの辺であろうか.
【860mピークから】
【高陽山(左)と高森山】
西の方に目をやると高陽山と高森山が見える.
会越県境に並ぶ高陽山,高森山,鏡山,どれも素晴らしい山だ.
特に高森山が素晴らしい.
素晴らしいが,高森山は遠い山となってしまった.
取付きの弥生までの道路が数年前から除雪されなくなったのである.
同じ並びの立石山も以前から狙っていたが,もうその機会はないだろう.
残念である.
【鏡山】
【代塚山(写真やや右のピーク)】
【鳥屋森山(写真右)】
昼の憩い場に戻り,スキーをセットする.
雪質は適当に腐り,ターンには全く問題ない.
ターンには問題ないが,スキーには少々問題がある.
木々の間隔が少々狭い.
ところによっては少々どころではない.
【連続藪スキー】
藪スキーの本領発揮である.
確かに滑り降りたが,それは横滑りである.
横滑りに数ターンを混ぜたといってよい.
登りではキックターンを繰り返して登るのは当たり前だが,藪スキーでは下りでも幾多のキックターンを繰り出すのである.
予定ルートの状況が悪く,鳥屋森山には行けなかったが,今日のピークの方が展望ははるかに良い.そして高陽山,高森山,鏡山,代塚山を一度に遠望することができたことだけでもしみじみと嬉しいのである.
------- 予定ルート