守門山系1099m標高点台地
個人山行(なんちゃってテレマーク)
【日時】2017年4月23日(日)
【メンバー】M,T(悠峰山の会山スキー突撃隊)
【天候】 晴れ
【山域】 守門
【地形図】 守門岳
【実録時間】浅草大橋先(標高500m)08:20 − 1099m標高点10:26 <昼の憩い>
11:51 − 浅草大橋先 12:15
先週の突撃は,雨で中止となった.
今週は確実に晴れるだろう.
突撃先は,守門山系の一角,地形図好きにはたまらない1099m標高点である.
そのピークには飛行機も着陸できそうな平坦地が広がっているらしい.
これまで,勝手に「守門山系P1099m峰」と称していたが,これでは普通のとんがったピークを連想しそうだ.今後は「守門山系1099m標高点台地」,長いので「守門山系1099m台地」としよう.
視界が良ければ,毛猛三山から越後駒の景観が素晴らしいところでもある.
登りも2時間程度,適当である.
突撃である.
【根開き:3D】
林道を離れ,ブナの林を登る.根開きの深さはこのあたりでも3m近くはありそうだ.
栃尾からの道すがら,あまりの雪の無さにどうなることやらと心配したが,あと2週間くらいは楽しめそうだ.
ただし,根開きは広がっているし,急傾斜ではところどころ雪が割れているので,滑るときは注意が必要だ.
【タモ沢源頭付近のブナ:3D】
雪はすっかり緩み,春の雪だ.
おおむねどこでも登り放題である.
登り放題であるが,登る人の体力は使い放題ではない.
適当にゆるゆると登る.
【熊の足跡】
タモ沢左岸側の尾根を登り詰めると,新しいツボ足のトレースが付いている.
あれれ,大白川側から誰か登ってきたのかな?と思って近づくと,それは熊の新しい足跡である.
5本の爪痕がはっきりわかる.熊トレースは,1頭分で,タモ沢に向かって下っている.熊がいることが分かっていれば見られたかもしれない.残念なような,良かったようなおかしな気分がする.
どうやら熊も覚醒したようだ.
春である.
【標高920m尾根】
【毛猛三山と破間川ダム】
標高900mくらいから徐々に毛猛三山が姿を現す.
視界が良ければ,尾瀬の燧も見えるはずだ.
今日は雲一つない予定であったが,いまいち雲が切れない.
切れないどころか,かすかに小雪も降ってくる.
まあ,登るには暑くなくてちょうどいい.
【標高980m平坦地】
標高970mの小ピークの西側を巻くと,1099m台地下の平坦地に出る.
台地はそこから一段高くなったところだ.
その段差に沿ってブナの林となっている.
【1099m台地】
その段差を登ると,だだっ広〜い1099m台地に出る.
1099m標高点は,現地測量の標高点ではなく,写真測量の標高点で,その台地の一番高いところではなく,1177.4m三角点に至る尾根の始まるあたり,台地の北端に付けられている.なにか理由があるのだろう.
【1099m標高点にある穴開きブナ】
その1099m標高点のすぐ脇には,幹の途中に見事な穴の開いたブナがある.どうしたらこんな穴が開くのだろう.おそらくこのブナがあるので,ここを標高点としたのだろう.
【奥は守門黒姫】
1177.4m三角点に至る尾根の奥には守門黒姫の山頂が見える.
目を凝らすと,その稜線を歩く登山者約2名がかろうじて確認できる.
【浅草岳】
雲は相変わらず切れないが,青空が次第に広がってきた.
標高点西側の斜面の雪を崩して座ると,風もなくぬくぬくである.
正面の浅草岳を見ると懐かしのムジナ沢や最近登られているルートがよく分かる.
一部黒々としているところもあるが,雪はつながっているようだ.
ただし,早坂尾根の降り口はどこも黒くなっている.もうそのルートは下山には使わない方がよさそうだ.
【1099m標高点台地(1099m標高点から)】
【1099m標高点台地】
帰りは快適である.
根開きと雪割れに気を付けて滑れば,あっという間に林道に出て,もう橋だ.
橋にはかろうじて雪が付いていて,板を脱ぐことなく車まで戻ることができる.
【破間川にかかる橋】
八甲田から約1か月ぶりの突撃であった.
粉から一挙に春のザラメである.
春である.
確実に春である.
春であるが,昨年と違い,雪も結構残っている.
5月の連休ぐらいまではこのあたりでも楽しめそうだ.
いつの間にか寒気も緩み,雪も緩み,ついでに気も緩み,いつものカメラを忘れてしまった,仕方なくケータイのカメラで写真を撮ったが,何回も小さなボタンを押さないと撮れないうえに何回も押し間違え,熊にもあきれられるトホホな隊員約1名であった.