神岡新道~北ノ俣岳~黒部五郎岳

個人山行ku-ninn236

【日時】201781314日(日・月)

【メンバー】

【天候】曇り/晴れ/ガス

【山域】北アルプス

【地形図】

【時間記録】
8/13› 飛越トンネル435 - 寺地山715 - 避難小屋800 - 北ノ俣岳1020 - 黒部五郎岳1325 - 黒部五郎小舎1500
8/14› 黒部五郎小舎440 - 黒部五郎岳640 - 北ノ俣岳945 - 避難小屋1120 -寺地山1200 - 車1440


 今夏は黒部五郎岳に行こうと決めていた。一度は歩いているカールだが、あまりにも昔すぎて何も覚えていない。昨年、当会のツルちゃんの報告を見て、〝黒五カール〟を歩いてみたいと思っていた。入山口は残雪期に歩いた神岡新道からにする。調べてみると、避難小屋まではぬかるみ道が多く長靴がベストとあるので、とりあえずスパッツと靴タワシを持って行くことにする。

飛越トンネルの脇が登山口。駐車場には車が20台くらい止まっているだろうか。途中で神岡新道に合流し、アップダウンを繰り返しながら寺地山に向かう。樹林帯の中の道は確かにぬかるみの道=どろんこ道だった。巨大なミズバショウの群生している湿地の中の道を歩いている感じ。ぬかるんでいない所を選びながら、ブヨを追い払いながら(といっても、おでこ2カ所と耳たぶを刺されたが)、朝露に濡れながら。もちろん誰にも会わない。展望が利かない寺地山を過ぎ避難小屋が近くなって、やっとすべてから解放された。避難小屋の前の水場で靴タワシを使いスパッツと靴の泥を落とし、気分転換。

 避難小屋からは森林限界を越え、視界も開ける。ガスで周囲の山が見えないのが残念だが、目の前の北ノ俣岳は大きくそびえ立っている。けっして歩きやすいとは言えない登山道をひたすら登って、登り切ると稜線分岐だった。縦走路は今までとは違って、大勢の登山者が行き来している。ここからは稜線漫歩を楽しめる。北ノ俣岳、赤木岳を経て向かう黒部五郎岳はガスの中。黒五カールを下っているときに青空がまた広がりだした。

翌日はカールを登り返して黒部五郎岳に再度登り、雲が多いながらも北アルプスのパノラマを楽しみながら歩く。北ノ俣岳で神岡新道へと分岐を分け、静かな登山道を下る。途中人がいるとうれしくて、思わず声をかけてしまう。登りでも下りでも10人くらい。みな同士だね、と思えてしまった。

寺地山から下ったあたりの〝ぬかるみ〟が水ノ平と呼ばれるあたりで、小さな湿原帯が続く。小さなオアシスを見つけたようでうれしくなる。北ノ俣岳の豪快な登りも楽しめたし!?泥んこなんてどうでもいいじゃない、という境地になり、登山口に戻ってきた。

 さて、歩いてみたかった〝黒五カール〟。初日は疲労と時間的な焦りがあった。翌日は神岡新道を下らなければならないという気負いがあった。今回はどうもただ通過しただけ、という感じになってしまったみたい。今度はゆっくりとした時間を過ごしてみたい。

 


<登山口>


<神岡新道分岐>



<針葉樹林帯の中を行く>


<ミズバショウの群生地だ>


<寺地山・展望は利かなかった>


<避難小屋>



<避難小屋分岐から見た北ノ俣岳方面>


<避難小屋方面を振り返る>


<北ノ俣岳直下の分岐点>


<黒五カール>


<黒部五郎小舎>


<黒部五郎岳山頂・2日目>


<赤木岳・北ノ俣岳>


<黒部五郎岳を振り返る>

<稜線分岐にある道標>


<避難小屋分岐>



<水ノ平あたり・湿原が続く>


<鏡池>