百石山

会山行(なんちゃってテレマーク)

【日時】20182月4日(日)

【メンバー】会長,MT,隊長

【天候】 小雪

【山域】 小国

【地形図】 小国東部

【実録時間】 旧伊佐領小学校(標高215m)09:17 − 山頂(標高598m) 10:2512:07 − 旧伊佐領小学校 


会山行とて除雪と駐車に問題のない伊佐領小中学校に車を留め置き出立する.

今シーズン初めての悠峰山の会山スキー突撃隊出撃である.

しかも4名揃っての出撃である.

 

ここは手ごわい百石山である.

昨年の1月末の雪は性悪であった.

滑り降りたというよりも転げ落ちた.

今シーズンは寒い日が続き,ずいぶんと粉を楽しませてもらった.

百石山でも楽しませてもらおう.




【旧伊佐領小学校に雪が降る.】


支度をしている最中も雪が降り続く.

もっと降れ!

 

道中うすうす気づいてはいたが,粉の姿が見当たらない.

今朝降った雪が数センチあるだけだ.

 

スキーで歩くと表面だけ固まった雪が割れて少しだけ潜る.

数々の経験から,この雪はあまりスキーには向いていない.

向いていないが,気にしないで登ろう.

 

杉林を抜けて尾根に取り付く.

曲がれない雪であるが,すこぶる登りやすい.

雪の量は十分だ.

邪魔な枝はすっかり隠れている.

 

一旦開けた雑木の林に出ると,傾斜が緩む.

少しだけ休憩して体制を整える.

休まないで歩くと,すぐに頂上に出てしまう.

ここは,のんびりと登るに限る.

 

この平坦地から本日は右手の尾根に向かう.

その尾根に出るとすっきりとしたブナの林となる.


【突撃隊登る.】


山頂近くになると徐々に傾斜が増す.

直登してもいいが,段差もできてくるので,さらに右手の尾根にトラバースする.

体力はないが,時間はたっぷりある.


【トラバース】




【標高510m付近:3D


このトラバースルートは,雪庇の崩れによる雪崩の走路となっている.

デブリを乗り越えトラバーる.

雪の状態のよっては,良い子はここを通らないようにしよう.

 

トラバースを終え,雪庇のできた山頂に至る尾根を左手に見ながら登ると山頂は近い.

雪はずっと降り続いている.

もっと降れ!



山頂が見えてくる.

雪は降り続いているが,風はない.

気温も高い.

もっと降れ!

 

山頂手前の木に昨年はなかった「山形百名山」の標識がぶら下がっている.

どうやら百石山は百名山の一つだったようだ.

新たなる知見を得たところで山頂に立つ.


【山形百名山】


山頂に立ったが,今日は降雪で視界はない.

素早くいつものように昼の準備を入念に行い,昼の憩いになだれ込む.

 




【撤収】


休んでいる間に雪が積もってくれていることをかすかに期待していたが,それは期待で終わった.

いくらも積もっていない.

降りが足りないぞ!

 

昨年に引き続き帰りの滑りに関しては何も記すことはない.

雪の量は十分で,邪魔な小枝もほとんどない.

木の間隔も十分ある.

邪魔な小枝もないし木の間隔も十分広いが,その木が邪魔だ!

曲がれないぞ!

隊長は,なんとヘルメットをこの突撃に備えて新調している.

さすがである.


【標高380m付近】


息も絶え絶え,ようやく旧伊佐領小学校にたどり着く.

またしても粉に出会うことなく見事に敗れ去った.

見事に返り討ちにされた.

百名山は手ごわい.

手ごわいが,物忘れが激しい高齢者は,ついつい再突撃をしてしまうのである.