志津倉山(本峰)
個人山行 山スキー突撃隊
【日時】2018年3月4日(日)
【メンバー】会長,M&T(悠峰山スキー突撃隊),N口,Zaキ,W&T(N潟山岳会)W(K越山岳会)
【天候】晴れ
【山域】 会津
【地形図】 博士山
【実録時間】 大岐(標高705m)8:42 − カーブミラー(尾根取り付き)9:01 − 柳沢峠分岐付近 9:21
− P1047m標高点手前 10:05 − 標高1120m付近 10:23 − P1185m標高点先鞍部 10:50
− 山頂(本峰)1203m 11:11 −
P1185m標高点先鞍部 11:28 <給食の時間> 12:28 − P1185m標高点 12:38
− P1047m標高点先 12:49 − 柳沢峠分岐付近 13:05
− 標高865m尾根 13:20 − カーブミラー(尾根取り付き)13:27 − 大岐13:47
天気予報では相当気温が上がるらしい.
青空を期待し,静かな会津は志津倉山にブナを求めて突撃である.
静かな山ではあるが,今日は総勢8名全員山スキー,テレマークでにぎやかな山となること必至である.
【取り付きのカーブミラー】
いつものところから尾根に取り付く.
この辺では雪の量は多くも少なくもないようだ.
予報通り気温は高く,まるで春を通り越して初夏のようだ.
ここで全員着ていたジャケットを脱ぎ,薄着になる.
ザラメにはまだ早い締まった雪の上に最近積もった腐りかけの雪がわずかにのっている.
意外にも根開きは始まっておらず,気温は高いが山はまだまだ冬である.
【標高865m境界尾根に出る.】
森の小枝も気にならず,歩きやすい.
ゆるゆると登っていくと標高865m付近で境界尾根に出る.
ここから柳沢峠への夏道の分岐付近までは,おおむね水平移動である.
その先から,本格的な登りとなる.
ここは,風による段差ができるところであるが,今日はそれも気にならない.
いつもよりも雪の量は多いようだ.
【標高1000m付近:3D】
標高1000m付近で傾斜が緩み,次第に大きなブナが出てくる.
地形図でみるよりも開けた尾根で,青空にブナが映えて素晴らしい.
【標高1010m付近のブナ:3D】
1047m標高点の手前で,尾根がはっきりし更に傾斜が緩む.
どうやらキツネやタヌキもここを歩くようだ.
【1047m標高点手前】
1047mの標高点は北側を巻く.
帰りになるべく登り返しがないようにルートをとる.
邪魔な枝も出ておらず,おおむね水平に歩いて行ける.
【1049m標高点は下を巻く.】
1047m標高点から少し下って鞍部に出れば,最後の急登が待っている.
ここを登り切れば,ブナの林が続く頂上台地待っている.
ここでも今日は.登りやすい.
【頂上台地へ最後の登り】
その急登も標高差で50m程度の辛抱だ.
すぐにはっきりとした緩やかな尾根に出る.
雪は多いようだが,雪庇はいつもより小さい.
この辺では風が弱かったのだろうか.
【急登を登り切ったところ:3D】
振り向くと博士山が見える.
王博士も見えている.
西側を見ると木の切れ間から遠くに会津駒,丸山岳,荒沢岳,越後駒に続く山並み広がっている.
【会津駒から越後駒の山並み】
ゆるゆると登っていくと更に傾斜は緩み,ブナがすっきりと広がる頂上台地となる.
はっきりとした目印はないので,とりあえず高みを目指して歩く.
【標高1160m付近の志津倉姫:3D】
標高1160m付近に定点観測の勝手に名付けたブナ「志津倉姫」がある.
2年前に来た時よりも雪の量が1mほど多く積もっている.
このブナはもう少し雪が少ない時の方がきれいに見える.
ここまでくれば,1185m標高点は近い.
志津倉山は本峰を中心に,夏道のある1234m三角点までいくつものピークが連なっている.
1185m標高点から二つ目のピークが本峰だ.
どこを山頂としても構わないが,こんな天気の良い日は本峰を目指さなければならない.
1185m標高点先の鞍部にザックをデポし,一つ目のピークの北側をわずかに巻いて行く.
この辺は地形に変化もあり,そこいら中にブナの森が広がり,いつ来ても素晴らしいところである.
【山頂手前】
本峰は何ということはないピークである.
以前は,今も残るブナの幹に本峰の看板が掛かっていたが,今はもう何もない.
少し残念な気もするが,静かな山らしく人の気配がしないのもまた志津倉山らしくていいのだ.
【本峰1203m】
シールを外し,鞍部へ滑るが全然滑らない.
シールを付けたまま滑っているのと大差がない.
がっかりである.
【1185m標高点先鞍部】
1185m標高点先鞍部に戻ると鞍部に残った会長とTにより風除け付きの青空テーブルセットが築造されている.
素晴らしい.
チャイムは鳴らないが,当然ここで給食の時間である.
【1185m標高点への登り返し】
1185m標高点まで一旦登り返し,あとは滑り降りるだけである.
頂上台地は傾斜がないので滑らない.
登ったトレースを拾いながら漕ぎ滑る.
その後も何回か登り返しを交え,雪と戯れながら滑り降りる.
粉ではないが,それなりに楽しめる.
最後の灌木帯を滑り降りれば車道に出る.
ここからは合同隊の最後尾に付く.
うろこ板のため,他の方々のスキーのようには滑らない.
申し訳ないが最後尾を滑る.
【大岐への元国道を帰る合同隊】
最後尾は意外と滑る.
楽々である.
先週の菅名岳沼越峠からの車道とは全然違う.
これはラッセル泥棒である.
卑怯者である.
スケートのマススタートで終始先行者の陰にこっそり隠れながら最後に飛び出して勝ったような気分である.
あんな競技で勝って自慢できるのだろうか.
正々堂々と滑って勝て!
あんなものを子供に見せることはできない!
ショートトラックもそうだ!
国民不名誉賞をやるぞ!
などと鼻の穴を心持広げながらこっそり最後尾を行く卑怯者約1名なのであった.