笠ヶ岳(2057m)

 会山行sue

【日  時】 201878

【天  候】 曇り

【山  域】 尾瀬

【メンバー】 7

【時間記録】 湯の小屋温泉駐車地点6:25林道交差点7:10林道跡8:20 ワラビ平8:50避難小屋10:00 - 片藤沼11:35 - 笠ヶ岳12:0012:45 - 避難小屋14:00 ワラビ平 14:50 - 林道交差点15:55 - 駐車地点16:30


西日本を中心に豪雨が続いている。天気が心配だったが行ってみることにする。

水上インターを降りると湯の小屋温泉まで21㎞の表示がある。湯の小屋温泉を過ぎ、ならまた湖に行く途中にある駐車スペースに着くとすでに1台の車が停まっていた。小雨の降る中、わかりにくい登山道入り口を見つけて登り始める。

道は意外としっかりしていると思った矢先、倒木が道をふさいでいた。ブナとスギの混じる林を行くと舗装された林道に出る。林道をしばらく行くと別の林道に行きあたる。ここから再び山道に入る。小さなアップダウンを繰り返すが、道は幅が広く、ブッシュもなく、踏み荒らされていないので腐葉土が厚く積もっていて歩きやすい。


《落葉でフカフカな道は歩きやすい》


なおも緩いアップダウンを繰り返して1時間少々歩くと舗装されていない林道に出るが草が茂っていて車は通れない。この先また山道に入って薄暗いネズコの林の中を行くとワラビ平に出る。そしてこの先から本格的な登りとなり、ネズコの根がむき出しになった急登が連続する。このあたりから時おり木の間越しに笠ヶ岳が見えるようになるが、まだまだはるかに遠い。しかも写真右側を尾根伝いにぐるっと迂回していく。


《はるかかなたの笠ヶ岳》


標高1678m地点にコンクリート製の避難小屋があり、ここまで来ると急登から解放される。小屋は狭いうえに入口ドアが壊れていてよほどの非常時でないかぎり使われないだろう。小屋の外側にハシゴがかけられていて小屋の上にあがると眺めがいい。展望台としての利用価値の方が高い。

小屋から先は勾配もゆるくなる。ササ原に点々とオオシラビソが立つ、幅広い尾根なので山腹斜面を登っている感じだ。冷たい水の流れる小沢をいくつか越えて、なおも延々と登って行くと標高1962mの坤六峠からのジャンクションに着く。この先、笠山頂までは標高差で100mもないのだが、泥沼のような道が続く。よそでは立入禁止になるような湿原の中を通過するところもあるが、登山者が少ないからだろう。


《意外と大きな片藤沼》


笠ヶ岳の最後の登りは至仏岳方面への分岐から蛇紋岩の露岩帯を標高差で約70m登る。蛇紋岩地帯特有の植物をはじめいろいろな種類の高山植物が咲いていてフィナーレを飾るにふさわしいところだ。


《蛇紋岩の露岩帯 スリップ注意》


《ホソバヒナウスユキソウ》


山頂には我々の他には取材に来ていたNHK群馬の関係者2人しかいなかった。鳩待峠から来た登山者は帰った後だったのだろう。ここで当会を代表してW氏からNHKのインタビューに答えてもらった。群馬県限定ではあるが8秒ほど映るらしい。ただ、放送日時を聞くのを忘れた。

山頂ではガスが晴れ、登ってきた長い長い尾根、ならまた湖、傍らを歩いた片藤沼、そして至仏山の一角が見えた。風もないのでしばらくのんびりしたいところだが、下山を考えるといつまでも留まるわけにはいかないので名残惜しいが山頂を後にする。 


《山頂はさえぎるものがない》



《登ってきた尾根 写真は尾根全体の1/3くらい》


下降は登ってきた道をただひたすら歩いて登り口の駐車地点を目指した。

行動時間10時間、歩行距離往復19km、なかなか登りごたえのある山だった。鳩待峠からでは味わえない充実感が得られたと思う。でも次に行くとしたら鳩待峠かなあ。