浅草岳(北岳)

個人山行 

【日時】2019112日(日)

【メンバー】N潟山岳会(NYSDMSWTK)山スキー突撃隊(Oza1TM)

【天候】曇り/晴れ/小雪

【山域】浅草岳

【地形図】守門岳

【実録時間】 浅草山荘駐車場(標高505m8:30 − 標高1270 11:58    標高1210m 11:59  <お昼の時間>   12:57   −  浅草山荘駐車場  14:00


本日はN潟山岳会浅草岳【北岳】踏査作戦に潜入する.

浅草岳も久しぶりだが,北岳は行ったことがない.

新ルートに深く潜入である.

 

13日以来の五味沢であるが,雪は増えていない.

増えていないと言うよりは,減ってさえいるといえる.

それでも山スキーには十分だ.

 

先週の鍋倉山は,賑わいの山である.

ここは,静けさの山である.

雪質は期待できないが,我々だけで独占だ.

静けさの山ではあるが,総勢12名全員山スキー,テレマークでにぎやかな山となることは明らかだ.


【杉林に侵入】


山スキーを始めたころは,浅草岳を登るときは,いつもこの浅草山荘からだった.

ムジナ沢右岸を延々とトラバースして登ったものだ.

本日はそのムジナ沢の右岸側の尾根を辿り,北岳に至るルートだ.

 

駐車場を後にして,すぐに杉林を直登する.

期待していなかった雪であるが,モナカっぽいが粉っぽくもある.

13日と違って雪は締まっている.

なかなかの急登であるが,ジグを切りながら高度を稼ぐ.

もちろん,これは悠峰高齢隊ではなく,N潟山岳会精鋭部隊がルートを切り開いてゆく.

このルート取りは急だ.年寄りを大事にしてもらいたい,などといい加減なことを言いながらなんとかついて行く.


【尾根を詰める.】


杉林から尾根っぽいところに出るころには日も差してくる.

暑い!

ジャケットを脱ぐ.

日焼け止めクリームも塗る.

檜岳のごつごつ山も姿を現す.


【更に尾根を詰める.】


【標高930m付近】

標高930m付近で,急登は終わりだ.

後ろには守門黒姫が広がっている.

ここからは,いくつもの小ピークをかわしながら尾根を登っていく.

少し下にずれる雪ではあるが,滑りには問題なさそうだ.

良いではないか.

【標高1,000m付近】

尾根にはなぜか北側に少しだけ雪庇ができている.

ところどころ,ムジナ沢に向けて美味しそうな斜面が出てくる.

以前,登った浅草岳へのクラシックルートへ続いている.

改めてみると,よくこんな斜面をトラバースしていたなと思う.

もっとも,そのころは春先に登っていたし,雪の量が全然違う.

今日の雪の量では,旧ルートで滑るのは楽しくなさそうだ.

帰りのルートを考えながら登る.


【標高1,110m付近】


ブナもぼちぼち出てくる.

美味しそうなところである.

帰りを楽しみに,さらに後ろをついて行く.


【標高1210m付近】


右手のブナ林の美味しそうな斜面を見ながら尾根なりに登る.

ここで,いくらか尾根が広がる.

風もない.

気が付くともう12時近くである.

 

歳のせいか,尾根に残された途中で折れた灌木が山頂の標柱のように見えてくる.

ここは標高で1210mほどであるが,もしかしたら「北岳」ではないのか!と鋭く問題提起したところ,なんとなく同意を得られた,ようだ.

ということで,本日はここでお昼とし,今後の山スキー界におけるスキー紛失問題と本当に美味しいカップヌードルはほとんどウニ!か問題について鋭く検討重ねるのであった.

 

その前に,せっかくのなので,1270mポコまで空身で行ってくるが,視界もなく滑りもどうということはなかった.


【標高1270m尾根】


【標高1270mポコ】


帰りの滑りは標高900m付近まで,登った尾根を概ね辿って滑る.

雪は良く滑り,スピードをコントロールしながら滑らないととんでもないことになりそうだ.

なるべく登り返しとならないように考えながらルート取りをする.


【小ピークをかわす.】


【標高960m付近】


尾根滑りもなかなか楽しい.

雪も思いのほか滑りやすい.

登り返しもいくつかあるが,それほど苦労はしない.

標高890m付近から,お楽しみのムジナ沢側の斜面に滑り込む.

【ムジナ沢へ落ちる.】


【天国へ落ちる!】


たまりませーん!

沢床まで滑りたくなる誘惑を,理性が壊れる前に自制して,左側に回り込むように落ちる!

落ちたが,後続が来ないので,しばらく待つ.

結局後続が来ないので,そのまま浅草山荘に向けてルート取りするが,はるか前に滑った記憶は,銀河系のはるか彼方に飛び去って,どこを滑っても新鮮な斜面である.

であるが,小沢の乗り越しに少々迷いながらルート取りをしていると,残された電線を発見する.

そういえば,ムジナ沢ルートの登りはじめには林道沿いに電線があったような気がする.

どうやら昔のルートに出たようだ.

出たようだが,どのみち覚えていないので,ルートらしきところを滑っていくと大きな砂防ダムに出る.

砂防ダムをかわして,林道らしきところに出ると,じきに浅草山荘が見えてくる.

やれやれである.

やれやれであるが,本日も思いのほか雪も良く,滑りも十分楽しめた.

 

静かな山をにぎやかに楽しめた.

同好の士に感謝!

雪の神に感謝!

 

  浅草山荘は,営業していません.例外的に駐車させていただきました.ありがとうございました!

浅草山荘に感謝!