二王子岳ワサビ沢(スキー場から周回)

個人山行 TA
【日時】2019年3月20日(水)
【メンバー】会員外1名
【天候】快晴
【山域】地形図2万五千 二王子岳・上赤谷
【時間記録】ニノックススキー場7:00〜ワサビ沢出合〜リフトトップ9:10〜稜線10:30〜頂上11:25=12:00〜ワサビ沢〜ニノックススキー場13:50


今年は暖冬で3月9日に行った高知山で取り付き尾根で雪の少なさを感じていた。スキー場山麓の積雪も70cm位で雪解けが進んでいたのでワサビ沢に雪が十分に残っているか、特に沢の下部で右岸に移ってから出会いまでの急斜面に雪が付いているか気になっていた。

今日はワサビ沢出合の渡渉ポイントを先に偵察して登ることにした。ワサビ沢出合で雪の量や沢の状況見るとほぼ例年なみであった、これで安心してワサビ沢を滑降できる。

リフト終点まで綺麗に整備されたコース内を登る、今日は気温が高いのかシールの効きが良い。リフト終点からはトレースが無く今シーズン我々が一番乗りかも、上に行くに従い雪も多く昨シーズンよりも多く感じられた。低潅木帯に入り緩やかに登っていくと左方向に杁差岳や鋒立峰がせまってくる右方向には二王子岳頂上と広大な山襞、パートナーからは鼻歌が聞こえてくる。主稜線にでると二王子岳頂上まで白銀の飯豊連峰を見ながら稜線漫歩が続く。

頂上小屋で休憩と滑降準備、三王子の先から夏道の尾根を外れ北側の沢に滑り込むが三日前の日曜に雪が降ったらしくモナカ状で滑り難かった。安全第一である。標高差約200mの滑降でシールを貼り少々登り返しワサビ沢への滑降ポイントへ移動する。ワサビ沢上部は急斜面で気温の上昇の為かいたる所でスノーボールが発生していた。下るに従い重い雪で息が切れる。滝を右側へ巻き滑りさらに広々とした斜面を滑ると右岸へ渡るポイントになる。ここから斜滑降で出合まで行くが雪は重く、やわらかく、崩れやすく、左側の沢底まで急傾斜で油断できない。本流の渡渉をすませばスキー場はすぐである。帰路、麓の蔵光集落のはずれの水芭蕉群生地を訪ね田んぼに映る二王子岳の全景に今年も来られたことに幸せを感じた。


スキー場を登る、凍ってシールの効かない時は担ぎになる


穏やかな登り、杁差岳と鋒立峰が大きく見えてくる


右手に南北に伸びる頂上稜線と二王子岳頂上、


飯豊を見ながら稜線漫歩


三王子先から滑り込んだ夏道北側の斜面、右端が油こぼしの夏道


油こぼしの下で夏道に戻りワサビ沢滑降ポイントへ移動する


ワサビ沢を滑降する


ワサビ沢出合で対岸へ渡渉、兼用靴は滑りやすいので転ばないよう注意


麓の蔵光集落の村はずれに咲く水芭蕉


水芭蕉群生地からの二王子岳、