開聞岳、高千穂峰、韓国岳、祖母山、九重山
個人山行 oza1
【日時】 2019年4月30日(火、祝)〜5月5日(日)
【メンバー】 4人
【天候】 4/30/雨時々雲り、5/1/雨時々曇り、5/2〜5/5/晴れ
【山域】 九州
【行程及び時間記録】
<4/30>
車/ 新潟西IC 4:30〜北陸道、若狭舞鶴道、中国道、九州自動車道〜坂本PA(熊本)22:30頃(車中泊)
<5/1>
車/坂本PA4:30〜鹿児島IC〜指宿スカイライン〜開聞山麓自然公園駐車場着7:15頃
●開聞岳登山/駐車場発7:30〜2合目登山口7:45〜6合目8:50〜山頂10:00〜5合目
11:10〜2合目登山口11:50〜駐車場着12:00
車/開聞山麓自然公園駐車場〜温泉(指宿こころの湯)、買い出し〜高千穂河原ビジターセンター駐車場(テント泊)
<5/2>
●高千穂峰登山/駐車場発 6:10〜御鉢(火口)7:00〜山頂7:35-7:50〜高千穂ビジターセンター駐車場8:50
車/高千穂ビジターセンター駐車場〜大浪池登山口(道路脇に駐車)
●韓国岳登山/駐車場登山口発9:30〜大浪池避難小屋10:05〜西回り登山道〜韓国岳11:55-12:25〜東回り登山道〜大浪池避難小屋14:05〜駐車場登山口着14:25
車/大浪池登山口〜温泉(さくらさくら温泉)、買い出し〜祖母山登山口(テント泊)
<5/3>
●祖母山登山/登山口駐車場発6:40〜(千間平コース)〜5合目展望台7:40-7:50〜山頂9:10-9:40〜(風穴コース)〜登山口駐車場着11:30
車移動/祖母山登山口〜温泉(月廻り温泉)、買い出し〜九重青少年の家キャンプ場(テント泊)
<5/4>
車/九重青少年の家キャンプ場〜牧ノ戸峠駐車場
●九重山登山/牧ノ戸峠登山口発5:30〜沓掛山6:00〜九住山避難小屋7:20〜久住山山頂7:55-8:05〜中岳8:50〜天狗ケ城9:05〜久住避難小屋9:25〜星生山10:25〜牧ノ戸峠登山口着11:55
車/牧ノ戸峠駐車場発12:50〜温泉(由布岳温泉)、土産買い物〜九州道、中国道〜大佐SA22:50(車中泊)
<5/5>
車/大佐SA(岡山)5:00頃〜中国道、名神道、北陸道〜新潟西IC16:15頃
平成から令和に変わる歴史的な日を含む今年のゴールデンウィークは土曜休の会社なら10連休となるこれまた前代未聞の大型休暇となった。長期休暇がなければ行けない所として、九州山行を提示していたものの参加者が集まらないので諦めていたが、Yさん夫妻の参加表明があり、Wさんと自分を入れ4人となった為、九州遠征計画が復活した。
諸般の都合を勘案して日程を調整し、4月30日〜5月5日迄、5泊6日での山旅がスタートした。
4月30日、午前4時30分、W邸で集合した後、新潟西ICで高速に乗る。遥か彼方、鹿児島に向け車を走らせる。その距離約1500km、もちろん今までで一番遠い場所であり、九州へ上陸するのも自分としては初めてである。未知なる場所への期待に胸を躍らせ、ただひたすら高速道を走る。
<九州へ向けひたすら走る>
北陸道から渋滞をさける為、若狭舞鶴道と中国道を選択する。下関から関門橋を渡り、九州道に入り、いよいよ九州に上陸した。途中のSAで夕食を取った後、更に車を走らせ、熊本の坂本PAで、仮眠を取る。平成最後の日は車中泊である。
シートも倒せない中、当然熟睡できるはずもなく、うとうとしながら、5月1日、令和元年最初の朝を迎えた。午前4時30分、まだ薄暗い中、最初の目的地に向け再スタートする。鹿児島ICで降りて指宿スカイラインに乗る。スカイラインは霧に包まれ、展望はまったく無し。午前7時15分頃に、開聞岳の麓の公園駐車場に到着した。
<開聞山麓自然公園の駐車場>
天候は雨であったが、ここまで来て開聞岳に登らないわけには行かない。とりつかれたように身支度を整え出発する。
<二合目登山口>
登山道は最初は良かったものの、だんだんとぬかるんできて濡れて泥だらけの格好になってしまった。しかし怯んではいられない。展望もない中、ただひたすら登る。登山道はらせん状に一周して山頂に至る。
山頂の展望はもちろん全くなし。でも、ここまでたどり着いたことが満足であった。
<開聞岳山頂>
天気が悪いので長居も出来ず、早々に下山を開始する。途中雲が切れ、五合目の展望台から、指宿の海岸線が見えた。
<五合目展望台より>
濡れた衣服を着替え、指宿市の「こころの湯」に入り、体を癒す。その後、約110kmを北上し、霧島連山への登山口へと車を走らせる。
高千穂峰への登山口となっている高千穂河原ビジターセンターは広くてトイレや水道の設備が整っている。ここに車を止め、側にテントを張らしてもらった。ささやかな宴会をして就寝する。
<高千穂河原ビジターセンター駐車場>
翌日、天気は快晴。鳥居をくぐり、高千穂峰の登山開始である。雑木林の登山道を30分も登るとやがて潅木帯を経て、草木のないガレ場となる
<高千穂峰へ向けて出発>
目の前のピークを登ったところが御鉢とよばれる火口部分の頂上である。下の駐車場から見えているのはこのピークで、これが高千穂峰とおもっていたが間違いであった。
<御鉢頂上部>
大きな爆裂火口は迫力がある。火口の下から見上げるとどんな景色なんだろう。
火口の縁を通り、少し下ってから30分程登り返して、高千穂峰の山頂に到着。
<高千穂峰山頂と三角点>
絶景なのは言うまでもない。西方には霧島連山最高峰の韓国岳が見える。今日あの山も登れるかと思うと、嬉しくなってくる。
<高千穂峰より韓国岳>
軽い朝食を取った後、名残惜しいが頂上を後に下山を開始する。快調に下り、一時間程で駐車場に着いた。さて今日はもう一山ある。そのままの格好で車に乗り、韓国岳の登山口である大浪池登山口に向かう。
<大浪池登山口>
駐車場はもちろん満杯で、道路脇に沢山の車が駐車されている。登山口から徒歩5分位の所へ引き返し、駐車する。さあ、改めて出発だ。
<大浪池>
登山口から30分程の登ると大浪池である。風が吹くと大浪が発生するのだろうか。湖面は静かである。どちら廻りでも進めるのだが、西回り登山道を選択し自然な時計回りで進む。空を見上げると何となく見覚えのあるシンボルマークがあった。
<エ−ックス!(X)雲>
大勢の人が休憩する韓国岳避難小屋を経て、韓国岳山頂へむかう。この辺りから、疲労が増してきた。1日2山はやはりきついか?
<韓国岳山頂>
ようやく韓国岳山頂に到着。大勢の人が休んでいる。山頂は記念写真をとる人で順番待ちの混雑。
<韓国岳より新燃岳と高千穂峰>
山頂から見る高千穂峰は鋭角で切れの良い形をしている。新燃岳は不気味に燻っている。
高千穂へ縦走路があるようだが、現在通行禁止となっている。
展望を満喫し、山頂を後にする。下山後、泥パックのある霧島のさくらさくら温泉で疲れを癒した。
時間も午後4時半を回り、さあ、これから祖母山の登山口迄200km以上あるが、頑張って向かわねばならない。途中セブンイレブンで買い物をして、長い林道を辿り、登山口に着いたのは夜の9時過ぎであった。既に多くの車が到着、登山口の駐車場は満杯で、戻って林道脇に止め、隣にテントを張って就寝する。
<祖母山登山口>
翌朝、車は更に混雑を増していた。駐車の邪魔になっていたので、早々にテントを撤収して、出発した。登山道は樹林に囲まれ、昨日の山とは様相が違う。まるで地元新潟の山を登っているようだ。
五合目の展望台からは阿蘇山と明日登る九重山が見えた。途中ホラ貝吹きのおじさんがいて、時折素晴らしい音を奏でてくれ、厳かな雰囲気を更に高めてくれた。
<五合目展望台より阿蘇山、根子岳>
<五合目展望台より九重山>
2時間半位で山頂に到着。周囲の傾山や大崩山、阿蘇山などが良く見え、趣のある山頂で360度の展望が広がっていた。
<祖母山頂>
今日は、山開き行事があるらしい。山頂では式典の準備をしている人がいた。神事は11時ということなので待ってはいられないが、良い日に当たったものである。
下りは健脚向きとある風穴コースを選択する。鎖場や梯子がありやや危険ということであったが、気をつけて行けばそう危なくもない。展望の良いコースで、ツツジが満開となっていて素晴らしい。
<満開のツツジ>
下山して解ったことだが、あのスーパーボランティアで有名な尾畠春夫さんも山開きに合わせ登っていたらしい。
下山後は、月廻り温泉に行く。阿蘇山と根子岳が絶景の素晴らしい。新熊本百景の第一位の景観だそうです。
温泉の後は、スーパーで買い出しをした後、やまなみハイウェイを走って九重山方面へ向かう。この道路も絶景道路。すごいぞ熊本。九重山の登山口である牧ノ戸峠の駐車場に着いたが、テント禁止と書いてある。売店もあり、観光地の拠点となっていて、テントなどは張れそうにない。仕方なく下のキャンプ場に行くがここも満杯で断られる。右往左往した後、九重青少年の家に行き頼み込んだところ、オープン前のキャンプ場に入れてくれた。広いキャンプ場にたった一張り、こんな遠くにきてこんな贅沢はない。最良の思い出になった。
翌朝、5時過ぎには牧ノ戸峠駐車場に行ったが、すでに満杯に近くなっていた。運よく真ん中位に1台分空いており、車を止める。夜明けと共に出発だ。
<1合目展望台より夜明けの九重山>
一合目からはもう樹林帯はなく、見晴しの良い景色が続く。ダイナミックな景観の中、大勢の人が登って行く。
<久住山>
山塊が大きいので、ずいぶん歩いたような気がするが、2時間半位で九重山の主峰に到着。
字が違い“九住山”である。
<久住山頂>
目標の山に全て登れて感無量です。天気も良く、遠くまで良く見えます。
<御池>
九重連山の最高峰である中岳に向かう。途中の御池は美しい山頂湖である
<中岳>
中岳山頂では又、違った展望が得られる。
<天狗ケ城>
いくつものピークを持つ九重山。スケール感は他の山と桁違いです。
<星生山>
いやー堪能しました。今回の九州山行を締めくくる素晴らしい山でした。
途中、あまりの解放感に足元の注意がおろそかになり、派手に転倒してしまう。幸い大した事なく良かった。登山口に到着し、無事終了である。
<牧ノ峠登山口に到着>
温泉の締めは湯布院の由布岳温泉。火の国、九州は温泉の宝庫だ。湯布院は日本屈指の温泉地だけあって車も凄い混雑であったが、小ぢんまりとした由布岳温泉は穴場のように空いていた。でもとてもきれいで良いお湯でした。
さて、あとは新潟に帰るのみ。大分の道の駅で土産を買って東九州道から九州道を経て関門橋を渡り、中国道、岡山の大佐SAで車中泊となる。
翌日は中国道から間違って若狭道でなく名神道に入り、大阪経由で北陸道に入る。大阪〜京都間でと多少の渋滞があったものの、後は順調に来て午後4時半頃に新潟に到着した。
大旅行であったが、意外と疲れも少なく、トラブルにも合わなくて済んだ。天気も概ね良く、山の印象もそれぞれ良かった。一週間位の時間が取れたら、是非又行ってみたいと思っている。
なんといっても、今回頑張ってくれたのは、愛車のOD号である。今回の通算距離は3392km。トラブルなく走ってくれてありがとう。長い付き合いだが、またまだ大事に乗るので、これからも宜しくです。