鳩待峠〜至仏山〜山ノ鼻〜平ヶ岳

個人山行ku-ninn267

【日時】2019535日(連休)

【メンバー】

【天候】晴れ

【山域】尾瀬

【地形図】尾瀬ヶ原、至仏山

【時間記録】

<5/3> 鳩待峠945 − 至仏山12151245 − 山ノ鼻1350

<5/4> 山ノ鼻440 − 左俣尾根取付535 − ススヶ峰705 − 白沢山850 − 平ヶ岳9551055 − 白沢山1140 − ススヶ峰1330 − 山ノ鼻1605

<5/5> 山ノ鼻830 − 鳩待峠935


 残雪期の尾瀬から平ヶ岳。もう一度歩いてみたい尾根、踏みたい山頂だった。今回は山ノ鼻の小屋をベースにし、中日に平ヶ岳を目指す計画とした。山ノ鼻の標高が1400mだから平ヶ岳との単純標高差は700m。距離は25千分の1の地図で縦辺すべてなので片道9キロくらい。いくつかのピークを越えながら尾根は平ヶ岳に続いている。コースタイムは往復で12時間くらいだろうか。

天気は3日間とも晴れの予報。初日は鳩待峠から至仏山を登り、山ノ鼻に下りる。天気は良いが、風は冷たく寒い。早い時間に山ノ鼻に着いたので、猫又川の上流を少し偵察。そして、翌日は明るくなると出発した。1時間ほどで左俣から尾根取付個所に着く。テントが1張。「長いですよ〜〜。気をつけて」という励ましを背に尾根に取り付く。

ススヶ峰に着くと平ヶ岳が見えた。尾根の向こうに白く輝きを放ち、どっしりと鎮座しているようだ。至仏山も大きくそびえ立って見える。ススヶ峰から雪の急斜面を下り、大白沢山への尾根分岐まで緩やかに登り返す。分岐にはテントが2張。私たちもここでテントを張ったっけ。絶好のテント場だ。尾根は方角を変えて、標高1750mまで下りる。そして白沢山に登り返すと、平ヶ岳がやっと近くに目の前に現れた。山頂直下の斜面はいくら歩いても届かないように感じられた雪の1枚バーンだった。

 やっとの思いで登り切った平ヶ岳山頂。動くものは何も感じさせない大きな雪のピークだ。青空の下、素晴らしい展望が広がっていた。何年もかけて、何回にも分けて歩いた分水嶺の稜線。自分の歩いた山々がつながっている。この光景をもう一度見たかった。あの時のいろいろな思いが交錯し、感慨深い気持ちで展望を楽しんだ。

 帰りもピークをいくつも越えなければならない。登りは気が張っていたこともあり必死に歩いたが、帰りとなると雪も緩み歩きにくくなり、疲れもあってかペースが落ちてしまっていく。ススヶ峰で最後の展望を楽しみ、猫又川に向かって下りた。この猫又川の左俣と右俣の間の尾根取付きに目印テープがあり、その尾根が大白沢山に続く尾根だということを後で教えてもらった。

 最終日はゆっくりと出発。テン場にはたくさんのテントが張っている。大勢の人が行き来する尾瀬ヶ原に対し、平ヶ岳は静寂で孤高のピーク。それだけに魅力あるし、今回は達成感もあった。平ヶ岳まで行かなくても、晴れればどこからでも素晴らしいロケーションを楽しめる。猫又川から大白沢山へも歩いてみたい尾根となった。小屋泊も良かったし、春の尾瀬は魅力がいっぱいだ。



<至仏山頂に向かう>


<至仏山頂>


<至仏山頂からの尾瀬ヶ原と燧ケ岳。上部は夏道だった>


<朝の尾瀬ヶ原>


<ススヶ峰からの至仏山>


<大白沢山分岐からの燧ケ岳と景鶴山>


<大白沢山分岐からの平ヶ岳>


<白沢山からの平ヶ岳>


<平ヶ岳山頂>


<分水嶺の縦走尾根。越後三山方面>


<中ノ岳と越後駒ヶ岳>


<荒沢岳>


<平ヶ岳からの下り。奥は至仏山>


<ススヶ峰からの平ヶ岳>



<ススヶ峰を振り返る>


<ススヶ峰からの赤倉岳>


<ススヶ峰からの下りと至仏山>


<尾瀬ヶ原と燧ケ岳>


<尾瀬ヶ原からの至仏山>