(悠峰40周年記念登山) 

富 士 山

会山行 oza1

【日時】 2019810日(土)〜11日(日)   

【メンバー】 6

【天候】 10日/曇り後晴れ、11日/晴れ後曇り

【山域】 富士山

【コ―ス】 富士の宮口5合目〜(富士の宮コース)〜山頂(御鉢めぐり) 〜(御殿場コース)〜富士の宮口6合目〜富士宮口5合目

【行程及び時間記録】

8/10
車/新潟発4:00〜(北陸道・長野道・中央道・東富士五湖道路)〜須走IC10:20)〜富士スカイライン 水ケ塚公園 10:50 

シャトルバス/水ケ塚公園発11:15 富士宮口五合目着11:50

  登山/富士宮口五合目発12:20〜新七合目 御来光山荘着14:10

8/11

登山/御来光山荘発1:00〜池田館(八合目)4:25〜頂上(浅間大社) 6:20-朝食休憩7:00頃迄〜(御鉢巡り)〜久須志神社8:15〜御殿場ルート下山口8:45-9:10〜砂走館(七合五勺)10:45〜宝永山11:30〜雲海荘(六合目)12:40〜 富士宮口五合目着13:00

シャトルバス/富士宮口五合目発13:15〜水ケ塚公園 13:50

車/水ケ塚公園発14:30〜(日帰り温泉&食事)〜往路を戻る〜新潟着22:40


悠峰山の会 40周年の記念行事の一つとして、日本一の山である富士山を計画。日本国のシンボルともいえる、世界的にも有名な山を当会の記念行事として登れるとは光栄だ。6人の参加を得て、いざ出発。

日程は祝日である山の日を絡めた810日〜11。天気になることを祈念していたが、思いが通じたのか登頂する11日はとても良い天気となった。

新潟を朝4時に出発、高速道を長野回りでひた走り、シャトルバスの乗り換える場所となる水ケ塚公園に11時前に到着した。 公園の売店である森の駅富士山で、金剛杖(1300)を購入する。駐車料が1000円、バス代が往復で2000円、入山料(保全協力金)1000円と立て続けに出費がかさむ。さすが世界遺産の富士山である。全部無料の地元の山とは大違いである。


<シャトルバスで富士山スカイラインを行く>


ハイグレードで快適なバスで富士山スカイラインを約35分程走り、登山口である五合目に到着する。ハイシーズンの連休で混雑を予想していたので、ここまであまりにも順調なのでビックリである。



<富士の宮ルート 五合目登山口>


レストハウスで身支度を整え、いよいよ出発だ。頂上まで1300m以上あるが、今日の宿泊は標高2780mの御来光山荘なので、380mの登りでしかないのだが、なぜかきつい。山荘に予約で電話した時に五合目から1時間で来る人もいると聞いていたが、2時間近くを費やしてようやく到着した。

 

御来光山荘で宿泊の受付をする。(一泊二食付、一人9000)、十日町から来られたご夫婦と一緒になり、同郷の話で盛り上がる。高所の影響か気分が良かった為か缶ビール2本、日本酒1缶でかなり酔っぱらってしまった。夕食は定番のカレー、翌日の朝食弁当もその時にもらう。

明日は今日のペースを考えると、時間がかかりそうなので、2時出発だった予定を1時出発に繰り上げ、就寝するが、熟睡はできず夜は更けていく。

次の朝というよりは今日の夜中であるが、1時に山小屋を出発する。見上げると先行の登山者のヘッドランプの光が上の方に続いている。夜空もきれいだ。御来光を見れることを確信する。

夜空の星と街の夜景を見ながら、ジグザグに登って行く、上部の小屋の明かりも見えるが、なかなか近づかない。頂上での御来光は余裕と思っていたが、8合目を過ぎたあたりから空が白んできた。まずい、まずいぞー。


<山の斜面から御来光?>


9合目付近でついに日の出となってしまった。地平線から出るところは見えず、少し登って山の斜面から太陽が出た。これでは御来光とはいえないのではないか。まあいいや。やったー。


<影富士>


日の反対には影富士がくっきりと出でこれまたすごい、山頂であればもっと大きい影全体が見えるのであろう。影の面積はどのくらいなのか。とにかくスケールがでかい。


<富士の宮口 山頂 浅間神社 奥宮>


5時間以上を費やしてようやく山頂神社に到着。大勢の人で賑わっている。

お参りや買い物を済ませ、火口脇の広場で朝食を取る。


<朝食休憩場所より剣ケ峰>


近くに測候所のあるピークがある。剣ケ峰だ。富士山の最高地点=日本の最高地点。これを登らなければ登頂とはならないのではないか。人が並んでいるようにも見えるが混雑しているのではと思いながら、朝食を終えた後、剣ケ峰に向かって登って行く。


<剣ケ峰登頂に並ぶ人達>


山頂を踏む為、大勢の人達が並んでいる。我々もこれに並んだが、いっこうに進まない。山頂標識を見上げると、一人や複数人でいろいろなポーズで写真を撮っている。この人数では何時間もかかるだろう。とりあえず、自分を含むメンバー4人は10m上の剣ケ峰を断念し、ここから引き帰す予定の2人を残し、火口の御鉢巡りに切り替える。


<富士山御鉢巡り 途中から南アルプス方面>


<富士山御鉢巡り 途中から山中湖方面>


<富士山御鉢巡り 途中から富士吉田口登山道>



<久須志神社 奥宮にて>


<富士山御鉢巡り 火口対岸より剣ケ峰>


いや〜素晴らしい。稜線漫歩ならぬ頂上漫歩だ。この景色と高度感。日本の全部が見えるような気がした。

ぐるりとほぼ一周し、富士宮口のすぐ隣の御殿場口の下山口で御鉢巡りをしなかった2人と合流。聞けば、その後も並んでいたものの、ぜんぜん進まないので、剣ケ峰登頂は断念してきたとのこと。富士山は大きく、どこもかしこも素晴らしい。なんだか、あの一点にこだわることが、無意味に思えてきた。十分満足である。

少し、休憩をとった後、御殿場口を下山する。積雪か落雷かなぜか標識が折れていた。


<御殿場口 標識>


<御殿場ルートを下る>


御殿場ルートも1枚バーンのような広大な斜面で見晴らしがいい。宝永山に向かって降りていくが、ザレた箇所が多いのでスリップには気を使う。


<大砂走り手前のやや砂走り”>


富士宮ルートに復帰する為、大砂走り手前で宝永山方面に分岐となる。分岐手前でも少しばかりの砂走りが楽しめる。砂埃が上がるためマスクやタオルを顔に捲いて走らなければならないが、ある程度童心に帰れて楽しい。13mの大砂走りはどんなに楽しいことか。想像に難くない。いつか行きたい。


<宝永山 山頂>


1707年に噴火したと言われる宝永山に立ち寄る。この噴火口も巨大な富士山の形にアクセントをつける程大きい。どんなに大きな噴火だったのだろう。


<宝永山より富士山を見上げる>


<宝永山の噴火口斜面>


宝永山から大きな斜面を下り、大きな斜面をトラバースし富士の宮ルートの6合目に戻る。

6合目の山荘横の標識には頂上まで240分と書いてあるが、どのくらいの人がいけるのだろうか。少なくとも我々では無理だ。山荘前で休憩して最後の下りにかかる。


<富士宮ルートに戻り 6合目(雲海荘)を後にする。>


午後1時、登山口に戻りシャトルバスに乗る。なんだかんだ今日一日で12時間(休憩も含めるが)も歩いたことになる。その後、土産を買い、温泉に入り、食事をして新潟に帰ったのは夜1040分頃、22時間近くの長い一日に疲れ果てたものの、心は豊かになったような気がした。

 

富士山は素晴らしかった。今まで大概の人が言うように、富士山は見る山。一度登れば十分と思っていた。理由もわかる。しかし、当然のことながら山のスケールは国内で比肩できるものはない。眺める美しさにおいては日本どころか世界においてもこれを凌ぐ山を自分は知らない。

もし、この山が、観光地化されておらず、登山口がすべて1合目からであれば、全く違う評価がされていたのではないかと思う。

 

40周年記念登山にふさわしい良い山行だった。