伊奈川〜空木岳〜越百山

個人山行ku-ninn271

【日時】201991314日(金・土)

【メンバー】

【天候】

【山域】中央アルプス

【地形図】

【時間記録】
<9/13>曇り→ガス 伊奈川ダム手前610 − うさぎ平830 − 6合目/吊橋935 − 8合目1145 − 義仲の力水1300 − 木曽殿山荘1335
<9/14>晴れ→ガス 木曽殿山荘450 − 空木岳620 − 南駒ヶ岳830 − 越百山1055 − 越百小屋1155 − 上の水場1240 − 福栃平1440 − 車1555


空木岳は3年前の夏に駒ヶ根から池山尾根をピストンしたことがあった(ku-ninn226)。今回は西側の伊奈川渓谷から空木岳に登り中央アルプス南部を縦走、越百山から伊奈川に下りることにした。初日は空木岳手前の木曽殿山荘に泊まり、翌日に空木岳から越百山を越えて下山するという、2日目が強行軍の日程となった。

 初日は曇り空。駐車場までは途中の崖崩れで入れず、ダム手前のゲートから歩く。林道を2時間強歩いたうさぎ平から山道となる。登山道はいったん沢に下り吊橋を渡ると樹林帯の中急登が続くが、7合目に「仙人の泉」、小屋手前に「義仲の力水」という水場もあり、登山道も歩きやすかった。曇りがちな一日で上部はガスの中を歩いたが、夕方頃には日差しが差し込む。木曽殿山荘は解放感ある山小屋で、快適な夜を過ごすことができた。

 翌日は快晴となった。空木岳へはザレた急斜面を登る。花崗岩の山頂で2等三角点がある空木岳。山頂からは素晴らしい展望が広がっていた。御嶽山から北アルプス、八ヶ岳、そして、南アルプスの山々と、グルリと見渡せた。秋の澄んだ青空の下、まったりとした時を過ごすことができた。山頂からは池山尾根が延びている。現在は林道が通行止めとのことで菅ノ台まで標高差2000mを下ることになり、それも大変そうだ。

 縦走路に入ると登山者の数も減る。途中、登り返した南駒ヶ岳からの展望も素晴らしい。深田久弥が最後まで100名山選定で悩んだ山らしく貫禄十分の山だ。岩峰の仙涯嶺を越えると稜線の雰囲気がガラリと変わる。尾根は広くなり、緩やかに登り返すと越百山に着いた。越百はこすも≠ニ読む。多くの山を越えて行かないと着けないということからこの名前が付けられたということ。標高2613mのこんもりとした丸い山頂。越百山まで来ると標高も下がるので、アルペン的な山容でなくなり、樹木が深くなっていく。南アルプスはより近くになり、南アルプス連山の奥に富士山もくっきりと見えた。

 少し下った樹林帯に越百小屋がある。小屋から福栃山を登り返し、急斜面をドスドス下ったところにあった広場が「上の水場」。このコース、水場は「上の水場」と「下の水場」。コルは「上のコル」と「下のコル」という明快な名前だ。「上の水場」で休んだ後、樹林帯の中の登山道をひたすら下った。林道は登りより短く、1時間ちょっとで車に戻れた。長丁場の行程なので暗くなるのも覚悟していたが、明るいうちに下山することができた。

 


<うさぎ平。ここから山道となる>




<義仲の力水>


<木曽殿山荘>


<空木岳山頂>


<空木岳からの木曽駒ヶ岳>


<御嶽山>


<縦走路から空木岳を振り返る>


<南駒ヶ岳>


<カールの中にある摺鉢窪避難小屋>


<南駒ヶ岳山頂>


<南駒ヶ岳からの空木岳>


<越百山>


<仙涯嶺と南駒ヶ岳>




<越百山山頂>


<越百小屋>